2013年12月26日木曜日

想いよ、届け!

  
 私が担任している9Bの生徒たちが無事に国家試験を終えました。そして、今年の5月から任せられた担任生活も幕を閉じました。

  受験の学年であるG9の担任は、毎日が生徒との真剣勝負の日でした。受験勉強でストレスを抱えている生徒たち。ストレスで問題を引き起こす生徒たち。そのような環境の中、担任としてどれだけ生徒たちに寄り添い、彼らの問題を共に共有し、励まし彼らの勉強へのモチベーション向上のお手伝いをできるのかが私の中での大きな挑戦でした。担任は思った以上に大変で何度頭を抱えたことか。でも、担任をしたからこそ生徒たち一人一人とより向き合うことができ、そこで新たな発見や経験をすることができたのが一番の財産です。国家試験が終わるまで気を抜くことができず大変だったが生徒たちが無事に試験を終えるのを見届けほっと一息つくことができました。担任として生徒たちにどこまで、そして何ができたのか正直分かりません。


ただ生徒たちに感謝の気持ちを伝えたくって一人一人にお手紙を書き写真と一緒に添えたものを最後にプレゼントすることにしました。手紙を書いているときに生徒一人一人との思い出や事件、色々なことがあったなぁーって懐かしく感じると共にもうお別れかという少し寂しい気持ちになりました。でも、お別れの日はきちんと笑顔でさよならをしようと決めました。だが、今日で9Bの生徒たちの前に立つのも最後、もうお別れなんだ、思ったら寂しくなり涙が出てしまいました。何人かの生徒たちも急に泣き出してしまい笑顔でさよならどごろじゃありませんでした。笑 手紙と写真をもらった生徒は本当に嬉しそうでそれを見て私まで嬉しくなりました。

 9B の担任をすることができて本当に良かったなーって。9Bの生徒たちに感謝の気持ちでいっぱいです。今までありがとぉー。

 生徒たちの今までの頑張りが試験の結果に反映しますように。そして、晴れてG10に進級できることを願って。G10に進級できた生徒たちと会えるのを楽しみにしたいです。

2013年12月21日土曜日

数字だけを追いかけてきたことの弊害

一か月間のザンビア再訪から、先日帰国し、すっかり大学院生の暮らしへと戻ってしまいました。ザンビアでは青年海外協力隊として活動していた学校で共に働いた同僚の好意で、その同僚のお宅へお邪魔していました。ザンビアの文化なのかどうかわかりませんが、その同僚が身の回りの世話をすべてしてくれました。何かしないと気が済まないので、意気揚々と箒とちりとりを両手に、頭には鉢巻をして、玄関周りを掃除していると、同僚に「やめろ、お前は客なのだから、そこで座っておけ。」と言われる始末でした。彼には本当にお世話になりました。

さて、この滞在の本分は「調査」であったわけです。忘れてはいけません。私はグレード7(日本の中学校1年生程度)の学期末に行われる国家試験に関する調査をしていたのですが、その一環で行った教師を対象に行ったインタビュー調査で、面白いことが明らかになってきました。

ザンビアを含めた多くの南部アフリカでは、初等学校の修了要件として、国家試験に合格する必要があります。ところが、近年国家試験の結果に関わらず、すべての児童を修了させるという動きがあります。こういった背景を踏まえて、今回のインタビューを振り返ってみますと、様々な問題が挙がってきました。ここで多くは語ることは出来ませんので、一つだけ。

学校、特に村落部に位置する学校では日本でいうところの特別支援学校が近所にありません。ですから、特別な支援を要する児童は近くにある普通の学校へ通うわけです。先ほども申し上げた通り、国家試験を受けた児童は誰でも自動的にこの国家試験に合格しますので、特別な支援を要する児童も合格し、次のステップに進む切符を手に入れるわけです。誰もが、中等教育にアクセスできるようになることは素晴らしいことですが、中等学校へ進級できたとしても、彼らにとって必要な教育が提供されるとは考えにくいです。そうだとすれば、彼らは中等学校で何を学び、どんな能力を身につけることができるのでしょうか。

ミレニアム開発目標や、様々な国際的な数値を伴う目標によって、その目標を達成したかどうかが明確にわかるようになりました。ところが、設定された数字だけを追いかけ、内実を伴わない空っぽの数字を達成しても何の意味もありません。教師からのインタビューで明らかになった問題は、空っぽの数字だけを追いかけてきたことの弊害であるような気がしてなりません。

2013年12月16日月曜日

初めてのタームを終えて

こんにちは、ザンビア人でも知らないルコンバという小さな村で活動している益子です。

ルコンバの学校で教え初めて、最初のタームが終わったので今回はその感想を書こうと思います。


教壇に立って初めてのターム。僕はgrade10(高校一年生)の数学を二クラス担当しています。このタームは12週あるのですが、同僚から教える内容は5つのトピックを教えるよう指示されてました。

結果的に全部のトピックを教えたのですが、振り返ってみると何人の生徒がついて来れたのだろうかと思います。生徒達は生徒がしっかり一つ一つの内容を消化出来たかというと一部の勉強熱心の生徒だけで、残りの大半の生徒にとってはとても速いスピードで授業が進んだため、あまり理解できなかったかと思います。

毎回の授業で生徒達と接し、生徒達を見ながら彼らのペースに合わせながら授業を進めてきましたが、僕の中で5つのトピックを全て終わらすということが一番の優先順位にきてしまったため、このような結果になったんだと思います。

れでよかったのだろうか?しかし、クラスの一人一人がついて来れるペースで進めた方がよかったのだろうか?そうすると内容を終わらす事は出来ない。内容を終わらす事を優先して授業を進めるとついて来れる生徒は一部だけ。

この悩みはずっと続くと思いますが、誰のための授業なのかしっかり考えて今後取り組みたいと思います。

2013年12月11日水曜日

環境の創造:水中ホッケーアジア大会を通して

ザンビア特別教育プログラムで教員を行っていたとき、青年海外協力隊でパプアニューギニアで活動を行っていたとき、常に生徒が活躍できる環境をいかに創造できるかを意識してきました。

ザンビアでは科学に興味を持っている生徒と共に自由研究の大会に出場し、三度目の挑戦であった高校3年生の時に全国大会優勝を果たしたり、パプアニューギニアではやんちゃな生徒と共にソフトボールの練習に打ち込み、州代表としてソフトボールをプレーしたり、そんなときに見せる生徒の笑顔がザンビア特別教育プログラムや青年海外協力隊の醍醐味でした。


ザンビア特別教育プログラム修了後、大学時代に行っていたフィンスイミングの実績が認められ、水中ホッケーの代表に選ばれアジア大会を戦いました。残念ながらアジア大会ではほとんど活躍できず、その時の雪辱を果たすべく、月に1度関西のチームの練習に参加し、競技力の向上に努めてきました。ただ、月に1度の練習では競技力を向上させることは厳しく、また当時の広島には水中ホッケーを行う環境は全く整っていませんでした。


そんな時、環境が全く整っていない中必死に頑張っていたザンビアやパプアニューギニアの生徒の姿、そして彼ら・彼女らが活躍できる環境を創造してきた経験が頭をよぎりました。水中ホッケーを行う環境が無ければ、自ら創造すれば良いと。

幸いにもよき人々に恵まれ、練習仲間だけでなく練習環境も整い、チームから7人のメンバーが日本代表に選ばれました。今年のアジア大会においても、残念ながら優勝は逃しましたが、広島において水中ホッケーは着実に根付きつつあります。今後も水中ホッケーの普及に努め、2年後のアジア大会では優勝したいと思います!

2013年12月6日金曜日

モバイルラボラトリーの導入

先日、ザンビア教員向けのワークショップへ参加させて頂きました。内容は、モバイルラボラトリーの使用方法についてです。モバイルラボラトリーというのは、簡易型の実験台で、実験室が無い学校でもそれを用いて実験を行うことができるという、とてもザンビアの現状に適したものです。元々は、ザンビアへ協力隊として派遣されていた方がこの台を発案しました。今では何千台と作られ、ザンビア教育省によって各州へ導入され始めています。その一片を、今回見させていただきました。

ザンビアの学校では、実験を導入した授業はあまり見られません。それには様々な問題がありますがその問題の1つに、授業時間が少なすぎるということが挙げられます。先生たちは、少ない授業時間の中でシラバスを終えなければいけないので、実験を取り入れている時間がないのです。また、ザンビアの先生は実験を授業に取組むことは嫌いではないと思います。なぜなら、生徒の反応がとても良いですし、実験を取り入れた方が良い授業だということを分かっているからです。ただ、今まで幼少期を実験を通して教わってこなかった先生が、それを授業に取り入れるのはとても労力が必要なことです。日本の状況に置き換えると、今まで英語を日本語で習ってきた先生が、英語を英語で教えることと同じような状況だと思います。

 
しかし、日本の先生は教員としてのプライドがあります。子供たちの未来のために、一生懸命努力します。こうした先生たちの熱い気持ちが、今日の日本を作り上げているのではないでしょうか。ザンビアの先生たちにもこの熱い気持ちが伝われば良いなと思いました。

2013年12月1日日曜日

青年海外協力隊 派遣前訓練 「Home classとTechnical class」

二本松訓練所より東です。

訓練も後半戦に入り、宿題も多くなり大変になってきました。NTCでは英語やスワヒリ語、ラオ語、タイ語、インドネシア語などが毎日どこかで飛び交っている、IDECとはまた違う不思議な環境にいます。

今回訓練所のmainパートとも言える語学クラスについて紹介をしたいと思います。

ザンビアの公用語が英語であることもあり、私は現在英語の語学訓練を行っています。

語学クラスにはHome classTechnical classがあります。Home classでは主に英語の使い方や話し方などを学んでいます。IDECである程度英語を使っていたため大丈夫かなと感じていましたが、よく文法のミスを指摘されます。まだまだ勉強が足りないなと感じ勉強をしています。そして、授業では毎日先生の愛を感じながら学習をしています。先生の雰囲気のおかげか、クラスのメンバーはとても仲がよく毎日楽しく課業後の自習時間にもよく教室に集まり勉強をしたり会話をしたり楽しく過ごしています。私以外のメンバーはタンザニア派遣のメンバーなので国が一緒だといいのになあと時々感じます。
 
先日、クラスメンバーが訓練中に誕生日を迎えました。私達も誕生日を祝うべく寄せ書きをして準備をしていました。当日は先生が大きなバースデーケーキを買ってきてくれたこともあり準備は万端でした。いざ、誕生日を祝う場面では他の教室からもたくさんの人が集まって誕生日を祝いました。メンバーの楽しそうな姿をみて訓練中に誕生日を迎えるってうらやましいなあと感じました。
 
 
Technical classでは、主に英語での模擬授業をやっています。私の研究もともとの専門は数学なのですが、職種は理科教育となっているため数学と理科の授業を半分ずつやる予定です。特に理科の部分に関しては専門用語が難しいことや、長い間理科からはなれた生活を送っていたこともあり、戸惑う部分もたくさんあります。先生や仲間に支えられながら毎日準備をおこなっています。

私のTechnical classは他のクラスと比べて少し特殊です。その理由はメンバーの半分が体育隊員であるからです。そのため模擬授業の半分は体育の授業です。そのため普段見る理数科の授業とは違うものを感じるためとても新鮮です。メンバーのほとんどがHome classのメンバーと同じということや、年齢がとても近いこともありこの授業でも楽しく勉強をしています。
 
訓練生活も残り半分を切って毎日大変なことがたくさんありますが、ここでしか得られないものを一生懸命得て派遣につなげていきたいと思います。

2013年11月26日火曜日

早期妊娠予防ワークショップ


今回、初めて自分の配属先で女子生徒向けのワークショップ(WS)を開催しました。WSの目的は、この間の記事でも紹介したように私が担任している女子生徒に妊娠が発覚したのがきっかけです。彼女とちょうど同じ時期くらいに妊娠している女子生徒が他に23人いました。「これ以上早期妊娠を増やしたくない。彼女たちに早期妊娠のリスクや自分の体のことについてもっと知ってほしい。自分のライフプランニングについて是非考えてもらいたい」という思いを配属先に共有しWSの提案をしてみました。配属先も10代での妊娠の数の増加について気にかけていたみたいで、ちょうどお互いのニーズが合致し、WS開催への許可が下りました。その後保健分野として働いているJOCVメンバーに声をかけ、WS開催への協力をお願いしました。いい感じに物事が進んでいるとルンルンしていましたが・・・

7月開催予定のWSが配属先の都合により日程が延び、9月にできると思いきやまたもや開催延期。何度目のキャンセル!?そして、当日(1031日)のWSスタートと共にまさかの停電事件。わぁーお。ハプニングは、続く続く。果たしてWSを無事に終えることができるのか。顔では見せませんでしたが、内心ヒヤヒヤのかばちゃんでした。しかし、WS中の同僚の熱い言語の手助けやJOCVメンバーたちの協力のおかげで無事にWSを終えることができました。


WSの日程が何度も変更になり、正直私自身のWSへのモチベーションも下がり、何度WS開催をやめようかと思ったことか。しかし、同僚から「WELL ORGANIZED」、生徒から「次もやってほしい」というお言葉を頂いたときは、「本当にやって良かったな」と心の底から思いました。

今回のWSを通して、“最後までやりきる大切さ”、“とにかくやってみる、動く”、“一人では何もできない”ということを学びました。WS開催を心からウェルカムしてくださった配属先。何度も日程が変更になったのにも関わらず今回のWSのために色々準備をしてくださった保健分野のみなさん。WSのお手伝いに来て下さった保健分野の新隊員のみなさん、本当にありがとうございます。

自分の中での優先順位は、何なのか。今妊娠をして赤ちゃんを産むことが幸せなことなのか。それとも勉強を一生懸命して夢を叶えることが幸せなことなのか。人それぞれ考え方が違って当たり前。どの選択をしたとしても後悔だけはしてほしくないということ。自分の手で幸せな人生、未来を築いてほしいということ。自分のメッセージが女子生徒にどれだけ伝わったのか分かりません。しかし、このWSをきっかけに何か変わってくれたらなー。そして、このWSが彼女たちにとって何か心に残るような学びがあれば嬉しいなーと思っています。

2013年11月21日木曜日

ザンビア再訪

半年ぶりに調査のために、ザンビアへ戻ってまいりました山中です。雨季のはずが、ほとんど雨が振らず、温度が下がらないので、寝苦しい日々を過ごしています。

ザンビアでの二年間の活動を終えて、ザンビアへ戻ってくるボランティアはそうそういないので、今現在は非常に貴重な体験をしていると思います。もう二度と行くことが出来ないと思っていた所でもう二度と会えないと思っていた人に会う。非常に喜ばしいことです。その一方で、悲しい知らせを聞くこともあります。

 
例えば、こんなことがありました。私は先日、二年間勤務していた学校へ訪問しました。すると、多くの同僚が再会の挨拶も早々に、職員室へ連れて行ってくれました。いや、半年前までは職員室があった所と表現したほうが適切でしょうか。連れられて行ってみると、そこには瓦礫になった職員室があったのでした。

詳しいことを同僚たちから聞いてみると、学校運営に対して不満を持っていた生徒たちが夜中に職員室に忍び込み、そこから寄贈されたパソコンやコピー機などの高価そうなものを全て盗み出して、放火したということでした。もっと適切な方法でその不満を伝えることが出来たであろう生徒に対してと、あったものが失くなってしまった悲しさでいっぱいになりました。

歴史のある学校で、その職員室がこれまでの卒業生にとって思い出の場所であるということは想像に易いはずだろうし、さらに学校にパソコンが寄贈されたその瞬間にだってその場に居合わせたのであれば、そのパソコンを盗み出すことで誰がどんな表情で思いをするかありありと想像することができると思います。想像力が大きく欠落していると言わざるを得ません。

しかし、一方で学校側の深夜に生徒の侵入を許すという、そのずさんな管理体制や、これまでの暴力的な生徒指導の積み重ねも同時に責められるべきであると思います。

解決に向けた民主的な方法を採用しなかった、できなかった、思いもつかなかった生徒たちには、これからどんな指導が教育が必要であるのか、思い出の場所で考えてみたいと思います。

2013年11月16日土曜日

Teacher’s day


ザンビアでは104日はteacher’s dayの祝日で学校は休み。全世界的にもこの日はteacher’s dayらしい。日本ではteacher’s dayがないからそんな日もあるのかと新鮮に感じる。

ルコンバでは近隣の学校の教師達が集まり、ダンスや劇を行う予定であったが、最近近くの学校の教師が事故で亡くなってしまい、予定されていた企画は中止となり、急遽葬式に参加する事になった。

会場に行くと既に大勢の関係者達が約1000人ほどいて、まず人の数に驚いた。何か大きな声が聞こえるので亡くなった教師のために歌を歌っているのかと思って近づくと、そうではなく教師が亡くなった事を嘆いて大声で泣いていた。泣いている方のほとんどが女性で生徒の保護者の方、また女子生徒がそれも一人や二人ではなく数十人もの方が泣いていた。彼らは泣き止む事無く終止泣き続け、中には泣き崩れて立つ事も出来ない人もいたほどだ。

前からザンビア人は感情的だと思っていたがこれほどまでに感情を表すことに非常に驚いた。

葬式の形式というと、ザンビアはキリスト教国家なのでキリスト教式で行われ、死体は専用の箱の中にいれ土の中に埋める。死体を焼く事はないらしい。


遺体を埋葬した後、亡くなった方と関係が近い人から花を一輪埋葬した場所の周りに添えていく。ちなみに僕も教師という事で花を添えさせて頂いた。その後代表者からの言葉を頂き、最後に皆でゴスペル曲を彼に捧げ葬式は終了した。

初めの予定ではTeacher’s dayということでダンスや劇をして楽しめる日になると思ったが、急遽葬式に参加する事になり予定と真逆の行事に参加したがとても貴重な経験となった。ザンビアの習慣、またザンビア人の性格の一面を垣間見ることが出来て有意義であった。

2013年11月11日月曜日

ザンビアからの研修生と「シマ」パーティ!


こんにちは。Harunaです。

理科教育の研修のため、ただいま(10月現在)ザンビアのBig peopleが広島に来ています。ちなみにBig peopleとは、省庁関係者の上のポジションにいる人たちのことを言っています。もちろん体もビックです!

なんせ環境の全く異なる日本の地に1カ月も滞在するのは彼らにとってそう簡単ではありません。文化も言葉も食習慣も何もかも違いますから。

そこで我が家に招いて、ザンビアの食事を振る舞いましました。ザンビアではトウモロコシの粉で作った「シマ」というものを主食としています。通常、シマにチキンかビーフ、魚と緑の野菜で食べます。

ここ西条でも輸入ショップでトウモロコシの粉が手に入ります。チキンの煮込みはルワンダ人の友人に作ってもらいました。野菜はキャベツの炒め物と小松菜の炒め物。トマトでソースを作って完成です。あっという間に間食しました!

折角なので日本の料理も楽しんでほしいと思い、てんぷらを振る舞いました。たっぷりと塩をかけて楽しんでました。
 
余談ですが、うちのマンションには、定員9名のエレベーターがあります。ザンビアからのBig peopleだったら何人乗れたと思いますか?

驚き…3名でブザーが鳴るほどの巨体でした。
 
 
ちょうどこの時期日本は紅葉の美しい季節です。葉の色が徐々に変化するといった現象のないザンビアですので、日本の紅葉の美しさを絶賛していました。

日本イコール技術大国といったイメージが浸透しているザンビアの人びとに日本の自然の美しさを味わってもらえたことは、とてもうれしく思いました。

2013年11月6日水曜日

同期隊員の任地訪問(チルンドゥ)

ザンビアは雨季に入り、夕方には雷と共に雨が降るようになりました。雨によって気温が下がるので、家に居る分にはとても嬉しいです^^

先日、私は同期隊員の任地訪問へ行ってきました!!彼女は村落開発隊員で、市役所に勤めています。私は、理数科教師隊員以外の人の活動の様子を見るのは初めてだったので、とても新鮮な気持ちでした。

彼女が住んでいる町は、首都から離れた小さな町で、ジンバブエとの国境に位置します。見た感じでは、ザンビアとジンバブエは家の造りも似た雰囲気。町の近くにある主要道路は、荷物を積んだ大型トラックが沢山通過していきます。ここは、南アフリカ共和国からザンビアまで物資を運ぶ重要な場所なのです。国境を通過するために、多くのトラックのお兄ちゃんが順番待ちをしていました。また、ジンバブエとザンビアとを結ぶ橋は、日本が製作したそうです。日本が作ったものをこうやって生活の中で使われている姿を見るとなんだか嬉しいですね!!

彼女はマルチな才能を生かして、様々な活動に取り組んでいました。事務所のお手伝い、環境問題、裁縫教室、毎日3時間はフィールドワークに出かけ、町の様子を見に行きます。日曜日には教会に行ってお祈りをし、ザンビア人と生活を共にしています。すぐ隣に住んでいるご家族の一員のようになっており、夕飯はいつもその家族が作るシマを食べているそうです。彼女はその家族からトンガ語を教わり、また家族には英語や数学などを教えていました。


現地語を使って地域住民とコミュニケーションを取っている姿を見て、私も頑張らなきゃいけないなと思わされました。しかも、誰に対しても笑顔で接している姿を見て、さすが村落隊員!!とも思いました。私の地域の現地語はカオンデ語。ザンビアでもローカルな言語ですが、ちょっとずつ使ってみよう!!w ナサンタムワネ~!!

2013年11月1日金曜日

青年海外協力隊派遣前訓練

こんにちは。馬場研の東です。

現在JICA二本松訓練所にて10月4日から9日まで技術補完研修に参加し、続けて10日から語学訓練に現在参加しています。つい最近まで広島は暑いなーと思っていたのですが、福島にきた瞬間からいきなり寒くなったので気候の変化に戸惑っています。

 
技術補完研修では、主に授業の練習を行いました。今回私は理科教育という職種で派遣されます。実際に私が持っている教員免許は数学なので、理科をどう教えればいいのか、どこで実験を取り入れればいいのだろうか等とても悩みました。授業に向かう上での教材研究の難しさや理科の基本的な知識や実験の経験不足など現在自分に足りない点に気づくことができました。派遣前に同じ理科教育のメンバーと実験の方法のやり方の勉強会をするなどして、知識不足を埋めていきたいと思います。
 


9日まで6人しか候補生がいなかった二本松ですが、10日から語学訓練がはじまったこともありとてもにぎやかになりました。そこで、初めて同期のザンビア隊員に出会いました。今回ザンビアに6人派遣されます。そのうち、協力隊経験者が2名おりとても濃いメンバーです。他のメンバーのキャラがとても濃いのでザンビアに行っても楽しいだろうなあと思いながら毎日を過ごしています。

訓練所に来て、様々な人と出会い学ぶことがたくさんあります。1日1日を大切にしながら毎日を過ごしていきたいと思います。

2013年10月26日土曜日

新たな命

みなさんは、何歳に結婚して、何人の子供がほしいですか?私は、素敵な旦那さんと27歳に結婚して3人の子供がほしいーっていう夢を描いていました。しかし、社会で23年くらい働いてから結婚したいのでザンビア帰国後を考えると少し遅くなりそうです・・w30歳前には是非ゴールインして幸せな家庭を築きたいですねー♥w さて、私のお話はここまでにして・・w きっと多くの人が20歳後半くらいに結婚して、子どもを産みたいなーって思っているのではないでしょうか?ザンビアでは、10代での妊娠・結婚がいまだに多いです。

今回は、私が担任している女子生徒のお話を紹介したいと思います。彼女は、G9で国家試験を控えている14歳の女の子。その彼女に妊娠していることが5月に発覚。日本だとあまり考えられないこと。しかし、14歳で妊娠(10代での妊娠)はザンビアでは、決して珍しいことではありません。妊娠発覚したときは、私だけビックリしていたのですが、周りの先生たちは非常に落ち着いた様子。さすが慣れているなーって。国家試験前ということもあり、校長を含め周りの先生たちは、彼女の今後に対して心配していました。

 
 
彼女に今後のことなど聞き出そうとしたのですが、「妊娠なんてしてない」と言い、妊娠していることを認めてくれなかった彼女。しかし、徐々に心を開いてくれるようになり、彼女は、「妊娠しているけど国家試験は受けたい。国家試験を受けG10に進級したい。」国家試験前に出産し、その後に試験を受けるのはなかなか簡単ではない。本当に大丈夫なのだろうか。すごく心配しました。しかし、彼女は、「先生、大丈夫、私頑張るわー」と言っていたので、私も出来る限りサポートすることにしました。色々心配でしたが彼女は、無事に出産し元気な女の子の赤ちゃんが生まれました。本当に良かったです。嬉しすぎて、涙が少し出ちゃいました。w 14歳だけど彼女はもう立派なママです。顔つきもママ顔になっていてたくましく見えました。小さな命の誕生に心から祝福です。乾杯!

ザンビアの文化では、女性は働くより早く結婚して家庭に入るのが一般的。そのような文化がある中、なぜ、彼女はそこまでしてでも学校に行きたがるのか?彼女にとって学校に行く意義とはなんだろうか?私の研究課題の一つでもあるこの問いへの答えが聞き出せられたらと思っています。

2013年10月21日月曜日

国際協力と教育活動の融合

ご無沙汰しています。
現在、神奈川県立川崎高校で数学科の教員をしています、木村と申します。ザンビア特別教育プログラムを修了して、1年半が経ちました。現在、私の勤める高校で「国際理解・国際交流」という授業を担当しているので、その授業での最近の活動を紹介したいと思います。

現在、卒業生である東海大学の学生と一緒に文房具を集め、カンボジア・ベトナムなどの国に寄付し、交流をしてくるという企画を進めています。最近はその活動に自分の授業を受講している生徒を中心とした高校生も混ざり、様々なイベントで文房具を集めたり、貧困削減のアドボカシー活動を行っています。この活動のおもしろいところは、大学生と高校生の連携による学び合いが基礎になっている所じゃないかなと思っています。これまで実施してきた活動を写真と共にご紹介致します。


一枚目の写真は、文房具プロジェクトの様子です。今年の年末に大学生とカンボジア・ベトナムの孤児院を訪問する際に届ける文房具です。地域の方々や企業の協力で、多くの文房具が集まりました。高校生にとっては、ただ集めて送るだけでなく、実際に自分たちが集めた文房具が現地の人々に届くまでの様子を見届けることが出来るという点がいいかと思っています。また、単に寄付するだけではよくないので、大学生と一緒に思考錯誤しながら交流のプログラムも考えています。これは大学生にとっても、どんな支援が必要なのかを考える機会になっていると思います。


二枚目の写真は、スタンドアップテイクアクションというミレニアム開発目標を達成するためのアドボカシー活動の様子です。日本にいてはなかなか感じることのできない途上国の問題を、多くの方に知ってもらい立ち上がって写真を撮るというものです。ただ写真を撮るだけでは意味ないですが、この中から実際に貧困削減などのために一歩を踏み出すきっかけになるのかなと思っています。この写真は、これまで文化祭や地域のイベントでこの活動を行ってきた中で一番多くの方に参加していただいた時のものです。川崎市の1000人以上入るような会場で、だいたい500人程度の方に参加していただきました。さまざまなイベントに参加し、他の活動を目の当たりにすることで、高校生もいろんな形の支援があるということを学び、「実際に行ってみたい!」などと言う生徒も出てきたのはやっていてよかったと思うところです。


最後の写真は、私が東海大学の学生に青年海外協力隊の活動紹介や現在の活動の紹介をしてきた時のものです。参加者の中に、「広島大学国際協力研究科に興味がある」と言ってきた学生もいたので、大学院の宣伝にもなってよかったかと思います。

結びと致しまして、これまで大学院で培ってきた「国際協力の知見」と「教育学的な知見』を現在の教育活動に活かすことができているのは、すごく幸せであるのと同時に大学院で苦労してきた甲斐があったなと感じます。大学を出てすぐに教員なっていたら、このような活動はできなかったなと思うので、もし迷っている方がいましたら是非、ザンビア特別教育プログラムの扉をノックしてみてはいかがですか?

神奈川県立川崎高等学校
数学科教諭
木村 光宏

2013年10月16日水曜日

Teacher’s day!!

今年の10月は、なんだか涼しい。去年は暑くて暑くて眠れないほどだったのに、私としてはとても過ごし易い日々です。そして、なんだか最近はもうザンビアへ来てから1年以上経つのだなと思いにふけることもあります。来年はもうこの景色が見られないと思うと、もっともっと充実した毎日を過ごしたいですね。

105日はザンビアではTeacher’s dayで、先生たちが集まってお祝いをします。地域によってはお祝いの仕方が異なるらしいのですが、私の所では近くの学校の先生や教育省の方が集まり、マーチング、ダンス、劇、歌の出し物、そしてその年良く働いた先生が表彰されました。表彰者に選ばれた先生は本当に嬉しそうでした^^これをモチベーションに来年も頑張れますね!!また、お揃いのポロシャツを着て、お祝いの雰囲気を盛り上げます。毎年違うデザインのポロシャツなので、これもまた1つの楽しみです^^


イベント後は、学校の先生とランチへ。全員で外に食べに行くのは、この日限りです。私たちの学校は、池が近くにあるロッジへシマを食べに行きました。景色が綺麗な場所なので、写真撮影会が始まり、みんなでパシャパシャ。ザンビア人は写真を撮る時に、モデルさんのような立ち方をします。日本人は自然体な写真が好きですが、ザンビア人はビシッ!!と決めた写真を好むようです。こんな違いも面白いですね。