2019年12月9日月曜日

協力隊訓練を終えて、いざ出発

こんにちは。
2019年度ザンプロ生、清水研の三浦広大です。
自分達(馬場研:瀬下岳/ 清水研:三浦広大,小川翔生)は2019年度2次隊青年海外協力隊として12月より2年間、ザンビアへ派遣されます。
今回は福島県二本松にて行われた70日間の派遣前訓練について記事を書きたいと思います。
派遣前訓練では主に語学訓練と派遣にあたっての安全・健康管理、JICAボランティアの理念等を学びました。
語学訓練はホームクラスとテクニカルクラスに分かれており、ホームクラスでは基本的な英語の学習をテクニカルクラスでは英語での模擬授業などを行いました。
感想として一言で言えば

「とても楽しく充実した訓練」

となりました。
語学の宿題等も沢山ありましたが、何とか研究に取り組もうと夜には3人で教室に集まったり、週末は気分転換に提灯祭りや登山に行ったり、同期の仲間と岳温泉でお酒を飲み交わして協力隊に応募した思いや互いの将来、たわいの無い話をするなど仲を深めることが出来ました。
それぞれの国へ出発する同期と共にこれからも切磋琢磨しながら活動並びに研究にも励んでいきたいと思います!
 

2019年10月7日月曜日

ザンビアだより

 初めまして,IDECの清水研究室(理科教育開発)に所属兼,ザンビアプログラムで,青年海外協力隊2018年度3次隊として,ザンビアの北西部州のソルウェジに派遣されております,原 悠と申します。
理科教育という職種で,日本でいう中学校1年生(Grade8)の理科と高校1年生(Grade10)の物理を教えています。

赴任してから8ヶ月が経ち,活動にも随分慣れが出てきたように感じます。そんな時期にこのブログを書かせていただいています。


 さて,ここで問題です。

 

ザンビアの学校にきて私が一番驚いたことはなんでしょう?


答えはこの写真に隠されています。(担当クラスの子どもたちと原)
それは子供達の「自己表現力」です。
 
彼らは自分を表現するのが大好きで,先生の私が画面の端に追いやられる始末()。明るく元気な彼らにはいつもたくさんの笑顔をもらっています。

そしてもう一つ問題です。

自分を表現するのが好きな彼らが授業で嫌いなことはなんだと思いますか?


それはなんと「発表」です。彼らには,自己を表現することよりも,間違うことの方が怖いのです。日本の生徒達とよく似ているなと思います。
でも日本と違うのが,「教え込み」・「正しい答えしか求めない」授業スタイル。
このような授業スタイルが,授業での子供達の自己表現の場を奪い,自分の力で問題を解決しようとするのではなく,誰かが正しい答えをいうのを待つような,受容的な子供達を作り出しているように感じました。
しかし,このような状況を生み出しているのが現場の先生というよりも,一人の先生が持つ授業の多さやシラバスに書かれている教えるべき授業内容の多さといった,現場レベルではどうにもならない部分も関係していることを赴任して気づかされました。
このようにして,研究論文を読んでいてもイメージ出来なかった,ザンビアの生の部分に触れることができるのがザンプロの素晴らしいところだと改めて感じました。

 今,私は日々,赴任校にどのような形で貢献できるか悩みつつも,自分の活動内容と向き合いながら,充実した生活を送らせて頂いています。
 
たった2年間という短い時間でどれだけザンビアの先生方や子供達に貢献できるかはわかりませんが,自分の持っている知識を存分に使いつつ,彼らと様々なことを学びあいながら,一緒に成長できるように,これからも頑張りたいと思います。

 

2019年7月29日月曜日

(ザンビアより)初投稿!!

初めまして、馬場先生の研究室に所属している2017年の4月に入学した高橋由哲と申します。
大学では、流通科学大学の商学部に所属しており、経営学を専攻していました。大学院から教育について学び始めている段階です。()

現在は、ザンビアプログラムで青年海外協力隊2018年度2次隊として、ザンビアの中央州ムクシ郡に理科教育として派遣されています。

ザンビアには、去年の9月の下旬に到着し、約1年が経とうとしているところです。
私が所属するムクシ・デイ中等学校では、青年海外協力隊のボランティアが2009年から派遣されており、私で最後のボランティアとなっております。なので、理科の実験器具が豊富であったり、実験器具が少し整理されていたりと先輩隊員の功績がちらほら形として、残っている状況です。

現在、私はGrade8の中学校の総合理科を指導し、科学クラブを担当しております。6月の下旬までは、Grade10の高校生物も教えていました。

私は、元々文系であり、今は独学で理科を勉強し、日本とザンビアの教科書をにらめっこしながら、いつも指導案を作成し、授業を行っています。


 
この写真は、高校の生物「酵素」というトピックでグループ学習をした様子です。
それぞれのグループに酵素の特徴を示す絵を配布し、考えさせ発表までさせました。
ザンビアの授業は、先生の質問に生徒が答えるのが主流であり、子供達にとって、一つのテーマをグループで考え、発表するというグループ学習が初めてでした。
ザンビアの教育の問題の一つとして、生徒が自分で考えずに、先生が書いた板書や教科書に書かれたことを丸暗記するということが挙げられています。
私は、ザンビアの子供たちに、先生から与えられたテーマについて今まで学んできた知識を使って、自分で考え、それを他人に伝え共有する場を提供したいという思いでグループ学習をしました。
私やザンビアの子供たちにとっても、グループ学習は初めての試みであったため、とても苦戦しましたが、なんとか形としてグループ学習を仕上げることができました。授業後に生徒から、「今日の授業楽しかった」という声があり、私自身とてもうれしかったです。私がザンビアにいる間に、生徒が自分で考え、みんなで考え、先生が与えたテーマの答えを探すことが楽しいと少しでも思ってくれたらいいなと感じました。
 
 青年海外協力隊の活動は理科教育、研究は数学教育であり、大変なことが多々ありますが、活動と研究の両方を充実させながら、残りのザンビア生活を楽しんで過ごしていきたいと思います。 

2019年6月24日月曜日

JICA国際協力キャリアセミナーでザンプロ説明を行います

広大学生プラザにて、JICA主催の国際協力キャリアセミナー&JICA海外協力隊紹介が開催される予定です。

JICA海外協力隊紹介として、ザンプロで2年間派遣された薄田さんが体験談発表をする予定。

ザンプロ(制度など)についても説明をしますので、ザンプロに関心があるかたは是非ご参加いただければと思います。

前回5月の留学WEEKでのザンプロ説明会では、JICA海外協力隊(制度)に関する質問も多くありました。

今回は、JICA主催で、JICA海外協力隊の制度説明があり、JICA海外協力隊(応募や制度)についての質問もできる良い機会ではないでしょうか。

是非この機会に、ザンプロに関心がある方はもちろん、JICA海外協力隊に関心がある方、JICAに関心がある方、国際協力キャリアに関心がある方も、ご参加いただければと思います。

日時:2019年7月1日(月)  18時00分から19時30分

会場:
広島大学 学生プラザ1階東側スペース
主催:
JICA中国
詳細はこちら

2019年6月12日水曜日

ラストスパート

はじめまして。

ザンビアプログラムで、青年海外協力隊2017年度3次隊としてザンビアはコッパーベルト州ンドラに派遣されております、鶴留と申します。
理科教育という職種で、女子中等学校で数学と物理を教えています。

 初めてのブログ投稿とは思えない今回のタイトルですが、青年海外協力隊は基本任期が2年、2017年度3次隊は20181月に派遣されておりますので、現在、任期残すところ7ヶ月ほどになってしまいました。
1年目に比べるとやはり色々なことに慣れたからか、時間もあっという間に過ぎていき、さみしさと焦りを日々感じながら協力隊活動、研究活動に励んでおります。

 今日は、10年生の数学2コマ、物理を2コマの授業をしてきました。


物理数学とも大学まで一応学習してから大学院に進学したので、大抵の内容は自分に馴染みのあるものかな、と思いながらザンビアにきました。
しかし実際授業をしてみると、予期せぬところでつまずきます。

今日数学は”Social Arithmetic”という日本の中高では学ばない単元の授業でした。10年生ではこの単元で株式の取引や配当金の計算などを学ぶのですが、自分も全く触れたことのない内容だったので、学年の指導計画に突然この単元が現れた時からかなり恐れていました。(去年はなかったのに
それでも、同僚に事前に内容や教え方を聞き、教材をなんども読み返し、なんとか授業を終えることができました。次の試験で生徒のみんなが理解してくれているのかわかってしまうので、後2週間ほど緊張しますが、今はとりあえず予定通り授業を行えたことにホッとしております。
 
ザンビアにいる期間はあと7ヶ月ですが、実際授業を行い生徒と交流するのはそれよりもっと短い期間になると思うので、残された時間を大切にし、活動面でも、研究面でも、有意義に過ごしていきたいです。
 

※ザンプロ派遣学生に外部の方から直接連絡をとることはできませんが、コメント・質問・応援メッセージなどあれば、下記事務局経由で届けられます。

【問 先】 国際理数科技術教育協力実践プロジェクト研究センター
       Email: intlscimA)hiroshima-u.ac.jp
      ※(A)@に置き換え下さい。

2019年5月13日月曜日

ザンビア特別教育プログラム説明会

広島大学東広島キャンパスで説明会を実施します。

ザンビア特別教育プログラム説明会
青年海外協力隊 or 大学院進学どっちが先?? 
どっちも先!!
!!修士課程に在籍しながら、並行して2年間の海外ボランティアの経験を積むことができるプログラム!!
!!青年海外協力隊×広島大学大学院国際協力研究科が連携!!

このプログラムは、青年海外協力隊としてアフリカ・ザンビア共和国に赴き、学校などの配属先でボランティア活動に携わりながら、国際協力研究科修士課程に在籍し教育開発に関する研究を行うプログラムです。
理論と実践の両面から国際協力を学びスキルアップをしたい方、開発途上国や教育開発に興味がある方は、是非、お越しください。
国際協力分野での活躍を希望する大学4年生・社会人はもちろん、将来の進路を検討している大学3年生以下の方の参加も大歓迎します。

【日   時】  令和元年5月14日(火)18:00~18:45
        令和元年5月15日(水)12:00~12:45
【場   所】  東広島キャンパス 学生プラザ 1F東
【問 合 先】 国際理数科技術教育協力実践プロジェクト研究センター
        Email: intlscim(A)hiroshima-u.ac.jp
       ※(A)を@に置き換え下さい。
                  Tel:082-424-6944 

尚、別途、国際協力研究科IDEC説明会は下記の日時で行われる予定です。

国際協力研究科IDEC説明会
日時:2019年5月18日(土)14:00~16:00
場所:広島大学東千田キャンパス 東千田校舎
※東広島キャンパスではありませんのでご注意下さい。

ザンビア特別教育プログラムについてのご質問お問合せはメールでもお受けします。
【問 合 先】 国際理数科技術教育協力実践プロジェクト研究センター
        Email: intlscim(A)hiroshima-u.ac.jp
       ※(A)を@に置き換え下さい。
                  Tel:082-424-6944 

2019年4月15日月曜日

アフリカ教育研究フォーラム「優秀研究発表賞」


4月12日~4月13日に開催された、第23アフリカ教育研究フォーラムにて、 ザンビア特別教育研究プログラムの薄田孝誠さんが「優秀研究発表賞」を受賞しました。

研究成果発表題目 
ザンビア中等学校教員の信念と職能成長ーエスノグラフィー的手法を手がかりにー(Secondary school teachers' beliefs and their professional development in Zambia: Using an ethnographic approach


薄田さんは2017年1月から2019年1月までザンビア特別教育プログラムでJICA海外協力隊員としてザンビアに派遣され、現在、広島大学大学院国際協力研究科博士課程前期に在籍中です。