2013年10月26日土曜日

新たな命

みなさんは、何歳に結婚して、何人の子供がほしいですか?私は、素敵な旦那さんと27歳に結婚して3人の子供がほしいーっていう夢を描いていました。しかし、社会で23年くらい働いてから結婚したいのでザンビア帰国後を考えると少し遅くなりそうです・・w30歳前には是非ゴールインして幸せな家庭を築きたいですねー♥w さて、私のお話はここまでにして・・w きっと多くの人が20歳後半くらいに結婚して、子どもを産みたいなーって思っているのではないでしょうか?ザンビアでは、10代での妊娠・結婚がいまだに多いです。

今回は、私が担任している女子生徒のお話を紹介したいと思います。彼女は、G9で国家試験を控えている14歳の女の子。その彼女に妊娠していることが5月に発覚。日本だとあまり考えられないこと。しかし、14歳で妊娠(10代での妊娠)はザンビアでは、決して珍しいことではありません。妊娠発覚したときは、私だけビックリしていたのですが、周りの先生たちは非常に落ち着いた様子。さすが慣れているなーって。国家試験前ということもあり、校長を含め周りの先生たちは、彼女の今後に対して心配していました。

 
 
彼女に今後のことなど聞き出そうとしたのですが、「妊娠なんてしてない」と言い、妊娠していることを認めてくれなかった彼女。しかし、徐々に心を開いてくれるようになり、彼女は、「妊娠しているけど国家試験は受けたい。国家試験を受けG10に進級したい。」国家試験前に出産し、その後に試験を受けるのはなかなか簡単ではない。本当に大丈夫なのだろうか。すごく心配しました。しかし、彼女は、「先生、大丈夫、私頑張るわー」と言っていたので、私も出来る限りサポートすることにしました。色々心配でしたが彼女は、無事に出産し元気な女の子の赤ちゃんが生まれました。本当に良かったです。嬉しすぎて、涙が少し出ちゃいました。w 14歳だけど彼女はもう立派なママです。顔つきもママ顔になっていてたくましく見えました。小さな命の誕生に心から祝福です。乾杯!

ザンビアの文化では、女性は働くより早く結婚して家庭に入るのが一般的。そのような文化がある中、なぜ、彼女はそこまでしてでも学校に行きたがるのか?彼女にとって学校に行く意義とはなんだろうか?私の研究課題の一つでもあるこの問いへの答えが聞き出せられたらと思っています。

2013年10月21日月曜日

国際協力と教育活動の融合

ご無沙汰しています。
現在、神奈川県立川崎高校で数学科の教員をしています、木村と申します。ザンビア特別教育プログラムを修了して、1年半が経ちました。現在、私の勤める高校で「国際理解・国際交流」という授業を担当しているので、その授業での最近の活動を紹介したいと思います。

現在、卒業生である東海大学の学生と一緒に文房具を集め、カンボジア・ベトナムなどの国に寄付し、交流をしてくるという企画を進めています。最近はその活動に自分の授業を受講している生徒を中心とした高校生も混ざり、様々なイベントで文房具を集めたり、貧困削減のアドボカシー活動を行っています。この活動のおもしろいところは、大学生と高校生の連携による学び合いが基礎になっている所じゃないかなと思っています。これまで実施してきた活動を写真と共にご紹介致します。


一枚目の写真は、文房具プロジェクトの様子です。今年の年末に大学生とカンボジア・ベトナムの孤児院を訪問する際に届ける文房具です。地域の方々や企業の協力で、多くの文房具が集まりました。高校生にとっては、ただ集めて送るだけでなく、実際に自分たちが集めた文房具が現地の人々に届くまでの様子を見届けることが出来るという点がいいかと思っています。また、単に寄付するだけではよくないので、大学生と一緒に思考錯誤しながら交流のプログラムも考えています。これは大学生にとっても、どんな支援が必要なのかを考える機会になっていると思います。


二枚目の写真は、スタンドアップテイクアクションというミレニアム開発目標を達成するためのアドボカシー活動の様子です。日本にいてはなかなか感じることのできない途上国の問題を、多くの方に知ってもらい立ち上がって写真を撮るというものです。ただ写真を撮るだけでは意味ないですが、この中から実際に貧困削減などのために一歩を踏み出すきっかけになるのかなと思っています。この写真は、これまで文化祭や地域のイベントでこの活動を行ってきた中で一番多くの方に参加していただいた時のものです。川崎市の1000人以上入るような会場で、だいたい500人程度の方に参加していただきました。さまざまなイベントに参加し、他の活動を目の当たりにすることで、高校生もいろんな形の支援があるということを学び、「実際に行ってみたい!」などと言う生徒も出てきたのはやっていてよかったと思うところです。


最後の写真は、私が東海大学の学生に青年海外協力隊の活動紹介や現在の活動の紹介をしてきた時のものです。参加者の中に、「広島大学国際協力研究科に興味がある」と言ってきた学生もいたので、大学院の宣伝にもなってよかったかと思います。

結びと致しまして、これまで大学院で培ってきた「国際協力の知見」と「教育学的な知見』を現在の教育活動に活かすことができているのは、すごく幸せであるのと同時に大学院で苦労してきた甲斐があったなと感じます。大学を出てすぐに教員なっていたら、このような活動はできなかったなと思うので、もし迷っている方がいましたら是非、ザンビア特別教育プログラムの扉をノックしてみてはいかがですか?

神奈川県立川崎高等学校
数学科教諭
木村 光宏

2013年10月16日水曜日

Teacher’s day!!

今年の10月は、なんだか涼しい。去年は暑くて暑くて眠れないほどだったのに、私としてはとても過ごし易い日々です。そして、なんだか最近はもうザンビアへ来てから1年以上経つのだなと思いにふけることもあります。来年はもうこの景色が見られないと思うと、もっともっと充実した毎日を過ごしたいですね。

105日はザンビアではTeacher’s dayで、先生たちが集まってお祝いをします。地域によってはお祝いの仕方が異なるらしいのですが、私の所では近くの学校の先生や教育省の方が集まり、マーチング、ダンス、劇、歌の出し物、そしてその年良く働いた先生が表彰されました。表彰者に選ばれた先生は本当に嬉しそうでした^^これをモチベーションに来年も頑張れますね!!また、お揃いのポロシャツを着て、お祝いの雰囲気を盛り上げます。毎年違うデザインのポロシャツなので、これもまた1つの楽しみです^^


イベント後は、学校の先生とランチへ。全員で外に食べに行くのは、この日限りです。私たちの学校は、池が近くにあるロッジへシマを食べに行きました。景色が綺麗な場所なので、写真撮影会が始まり、みんなでパシャパシャ。ザンビア人は写真を撮る時に、モデルさんのような立ち方をします。日本人は自然体な写真が好きですが、ザンビア人はビシッ!!と決めた写真を好むようです。こんな違いも面白いですね。

2013年10月11日金曜日

帰国して三か月が経ちました。

帰国してから、三か月が経過しました。ザンビアで活動していたのが夢のようで、本当に二年間、向こうで教師として活動していたのかどうか実感として捉えきれない時があります。週に何度か来るザンビアでの同僚からのメールでかろうじて、その二年間を確かめている日々です。

さて、帰国してすぐに就職活動を始めました。帰国するまでは就職活動というものがどんなものかイメージしづらかったので、漠然と不安に思っていました。当初は興味のある企業や団体をちらちら見ながら、「ここはいい会社だ」とか「ここも、いい会社」とか呟いてノートにせっせとメモしていましたが、いざ就職活動が始まってみるとリストアップした所、すべてを受験することは出来ません。そこでようやく現実的にどの会社・団体がいいのか考え始めることになります。絞りに絞って、国内のコンサルタント会社を3社受験しました。今のところ、すべて最終面接まで進むことが出来、一安心です。

もう少し就職活動は続きますが、ひとまず自分の就職活動を振り返ってみると「新卒」と「青年海外協力隊経験」が大きな強みだったと思います。「新卒」が就職活動において、重要なカードになるのは言うまでもありませんが、「協力隊経験」は「グローバル人材」というなんだかよくわからない(?)言葉が流行している昨今では有利に働くように感じました。青年海外協力隊に行くと、帰国してから職がないと言われていたのはもう昔のことなのかもしれませんね。一方で、自分自身が社会、というよりも「企業」が求めている人材にすっぽりと収まってしまうことへの怖さのようなものも感じました。これについては今後考えていく余地がありそうです。

「新卒」と「青年海外協力隊経験」を得ることが出来るザンビアプログラムは非常に良い制度だと改めて感じました。

2013年10月6日日曜日

ザンビア任地紹介:ルコンバ

僕の赴任地ルコンバを紹介したいと思います。

中央州カピリムポシ郡にあるルコンバという小さな村落で、ルコンバにあるのは学校と道路の向かい側に小さなマーケット、学校から少し歩いた所に小さなクリニックがある以外は村人達の住居しかありません。

屋根が藁の住居も多数見られ、こういった住居を見るとアフリカに来たんだなーって感じます。

水道は整備されておらず、村にいくつか井戸があり、そこから水を汲み上げて生活を営んでいます。井戸に行けば必ず誰かしら水汲みしてます。


井戸から水汲みしているとアフリカに来たんだなーって感じます。

村には子供がとても多くかつ非常に活発で、一日中駆け回って村中に声が響き渡っています。

また写真が大好きでカメラを向けるとみんな寄ってきます。そしてなんかよくわからないポーズをとります。

3回目に一番良い写真が撮れました。3回撮れば良い写真が撮れるんだね。これからもそうします。


この写真は3回目に撮った写真です。

僕のことも温かく受け入れてくれて、毎日話しかけられます。最近は僕の名前も浸透してきました。

Satoshi, How are you?

笑顔で話しかけてくれます。

こんなとても長閑なルコンバを今後も少しずつ紹介していこうと思います。

2013年10月1日火曜日

いよいよ青年海外協力隊派遣前訓練に参加します!

時が経つのははやいもので、もうすぐ、JICA訓練所にて行われる技術補完研修、語学訓練に入ります。

訓練の間に研究との両立ができるかどうかや、早朝からの活動にきちんとついていけるかどうかと不安なところがたくさんありますが、一生懸命頑張っていきたいと思います!

話は変わって、先日farewell partyに参加をしました。

学部生のときには私の周りに9月に卒業をする友達はいませんでした。半年の間でしたが、研究室やIDECですれ違ったときなど会話をしたり、一緒に授業をとったり、尾道に一緒にいったり色々な時間を一緒に過ごしていたことに気がつきました。同時に留学生の友人たちが卒業をして母国に帰っていくのはとても寂しいなと感じました。
 
9月卒業のみなさん、卒業おめでとうございます!
また、皆さんと会えることを楽しみにしています。