2010年12月26日日曜日

アート

澁谷です。
ザンビアからのザンプロ参加者からのブログを待っています。


待っている間に…
この絵は、私がマザブカという町で教師をしていたとき、美術クラブを立ち上げて活動を行っていた際に子どもが描いたものです。

最初は子どもたちは、絵なんて習ったことなかったので、鉛筆でスケッチを何度か練習して、
そして徐々に色を入れていって、最後の方は絵具で絵を描きました。

絵具、ザンビアでは売ってはいるものの、子ども達にとっては高価で買うことはできません。
なので日本から幾つか送ってもらったものと、現地で買えるものを幾つか合わせて使っていました。

日本から送ったものを使うことは、本当は反則だと思うのですが、せっかく頂いたものを使わないのは勿体ないので、子どもと一緒に送ってくれた人には御礼を伝え、そして大切に大切に使いました。

ザンビアの子どもたち、ちゃっかりした一面もあり、もらったものは特に!大切に扱わず乱暴に、無駄に扱うところがあります。

私はモッタイナイ根性丸出しで、この無駄を撲滅するために、2年間厳しく子どもたちに接してきました。
最後までクラブに残った子たちは(飽きっぽい子、怒られた子などはどんどん辞めていった…)私のこの哲学を理解してくれたようで、絵具も大切に使ってくれました。

んでこの素敵な絵。

絵具を使ったことがない子どもたちって、枠内に色を塗る作業がうまくできない…
でも何度も練習した甲斐もあり、素敵な絵を描くことができたと思います。

幾つかもらって帰ってきた絵は、私の宝ものです。

ザンビア生活終了



ラスト授業後の写真と真剣な生徒たちの顔

気がつけばザンビアでの生活が終わろうとしています・・・。

感想はというと・・・、一言では言い表せません。
私自身にとってはすべてがプラスであった事は間違えありませんが、何とも言えません。これか帰国してこの2年間を客観的に評価したいと思います。

昨年8年生だった生徒を今年も担当し、11月の国家試験に向けて一緒に頑張った事が何よりの思い出です。結果はまだ出ていませんが、一人でも多くの生徒が数学の試験に合格してくれる事を祈っています。

任地を離れるときに学校主催の送別会を開いていただき、本当にうれしかったし同僚に恵まれたなぁと感じました。

1月4日にルサカを出て日本へ帰りますが、帰国後の西条での極寒生活が少し心配です・・・。
一方で、美味しいお寿司がお腹いっぱい食べられると思うと楽しみでなりません!

とにもかくにも、残り約10日のザンビアライフを満喫し、元気に日本へ帰りたいと思います!

それでは、日本で!
良いお年を。

2010年12月11日土曜日

論文執筆

ザンビアの研究をしている澁谷です。

無事に、予備審査が終わりました。
いえ、無事、ではないんですが…これから最後の審査に向けて
ガリガリ執筆をしていかなくてはなりません。

私もドクターに入るまで知らなかったのですが、ドクターには試験が3回あります。
こないだの予備審査は2回目ですね。
そして審査の他に、査読付き学術論文に最低2本通らないといけません。

この論文書きが非常に苦しい戦いを強いられます。

ザンビアで実践をしたり授業を先生と作っていく過程は
決して楽ではない作業が続きますが、論文書きは、やはりそれまでに
行ってきたフィールドワークを少し離れてみて、見えてくることを
組み立てたり崩したりしながら作っていくので、立ち止まり、戻り、また進む、
ということをずっと繰り返します。

この実践と論文執筆、以前は私は前者の方が自分に向いていると思っていました。

ただ、この3年ザンビアと自分なりに向き合い、論文も書いてきて
後者の作業も難しく奥深いものの、なかなか面白いものがあります。

そして自分が書いたものが、論文誌に載って、人様の目に触れることが
インパクトは小さいかもしれないけれど、少しずつ少しずつザンビアのためにも
なるように、とささやかなことを思っています。

頑張るぞー!

2010年11月19日金曜日

予備審査

来る11月24日、広島大学大学院国際協力研究科にて
私の2005年以来の研究テーマ ザンビアの数学授業についての
博士論文 予備審査が行われます。

とうとう来た~~~~~

って感じで、かなり緊張アンド疲労しています。
2004年にザンビアプログラムに参加する先輩の話を聞き、広島大学に来て、
早6年目のこの冬…

いよいよ研究成果を出すときが来ました。

ザンビアでの通算約3年間の経験を研究という形で結晶化しました。

くうー

落ちればまたチャレンジするのみ!!
頑張るぞー!!!


ちなみに私の研究テーマはどうやったら子どもが数学をできるようになるかということを
現場の先生と協力して模索する、という実践です。

こんな研究ザンビアに行ったら誰でもできますよー!!!

是非是非、進路に迷っている方はザンビア・プログラムに御参加下さい!
2年後にはアフリカ好きザンビア好きの別人になれますよ!!

2010年10月8日金曜日

井戸で足を洗う

ザンビアでは普通のことだったのが、日本に帰ってきて思い返してみると、結構すごい体験をしたなあ~と思えることがあります。


この写真。



これは、南部州マザブカ郡マザブカ町のカレヤという場所で撮影した写真です。

管理人が岩に座って足を洗っています。後方のタイヤがあるところがお手製の井戸です。

カレヤはマザブカの町中からバスで20分位行った、田舎とまではいかない場所でした。

毎週遊びに行って、大好きなダンスを皆で踊り(もちろん裸足)
その後、井戸で足を洗っている図です。

当時は当たりまえだったので、この集落一体でこの井戸水は生活用水として周りの数軒の家族が共同で使っていました。

もちろん、友達家族は皆生水を飲んでいましたが、私はひ弱な日本人で、全然飲めませんでした。

一度、地方の水を沸かしたものにトライしましたが、お腹をひどく壊してしまった思い出があります。

カレヤ、すごくいいところなので、ザンビアに行く機会があれば、ぜひ皆さん遊びに行ってください!!!

2010年9月15日水曜日

告知 10月から管理人が変わります

9月の半ばになり、ようやく暑さも和らいできました。

と思えば、ここ広島大学がある東広島市・西条はいきなり冷えてきました!!!


さて、管理人からのお知らせですが、10月から管理人が変わることになりました。
今の管理人は博士論文執筆のために隠居生活に入ります。

私の博士論文の内容は、ザンビアの子どもたちが計算能力やその他の数学的能力を育てるための
授業を、ザンビア人の学校の先生と一緒に行い、その成果や課題を分析するものです。

この研究課題は修士時代から足掛け5年のものです。
分析も佳境に入ってきて、あとひと踏ん張りです。

早く日本語の論文を書き上げ、そして近いうちに英文でも成果を出し、
ザンビアのお世話になった方々に読んでいただきたいです!!!

つい数日前に、一緒に授業を作っていた先生との反省インタビューを見ていたら、
途端に彼らに会いたくなり、スカイプで電話をかけてしまいました。

電話は通じず、ザンビアと日本の距離を実感しました!!
世界は広くなったとは言え、会いたい人にすぐ会えないモドカシサはありますね。

ザンビアの子どもたちにも会いたい!!!

禁断症状が出始めている、管理人でした。

2010年9月9日木曜日

9月ですね

暑かった西条の夏も少しずつ終わりに近づいています。

気づけば、ついこないだ旅立ったと思っていた
島本さん、木村さん、中里さん、渋谷さんが1月には帰国します。

9月はザンビアでは3学期。
ザンビアの学校カレンダーはわかりやすく、1月から3月は1学期、4月休み、5月から7月は2学期、8月休み、9月から11月は3学期、12月休みという風に3学期制です。

3学期制といっても、9月からの3学期は国家試験が始まるために10月半ばごろから
授業ができなくなり、学校にやってくる子どもたちも少なくなってきます。

国家試験は7,9年生が受けるのですが、7,9年生が試験の際には全てのクラスを使ってしまうので授業が成り立たなくなってしまうのです。

毎年のことなので、例えば他の学年の子たちに、この日からこの日までは休み、と言ってあげればいいんですが、どうしても、いきなり 「今日、何時から家庭科のテスト!」と
知らされることになってしまいます。

はははは。
こんなの様子もザンビアならですね。

10月くらいになるとそろそろ火焔樹(かえんじゅ)の季節ですね。

通学路に生えていたもの。

美しい。




2010年8月28日土曜日

夏休みです!!!!

お久しぶりです、管理人です。

夏休みに入って学校はとても静かです!!!

私はザンビアの研究のことを8月末に行われた国際学会(@東京)で発表しました。

私の研究はザンビアの子どもたちがどんなふうに数学を学んでいるのかについて、現場の先生と研究授業を行って、その中身を検証するというものです。

今回の発表では30人ほどの国内外の研究者の方々に聞いていただきました。
その後、色々なコメントもいただきました。

「なんでザンビアなの?」という質問や研究の枠組みに関する質問など、
示唆に富むご意見を頂き、とっても有意義な学会でした。

そこにはザンビアの方は来ていませんでしたが、南アフリカから、交換留学生として来られていた方とお知り合いになりました。

そして、ベネズエラからの留学生の方ともお知り合いになりました。

ベネズエラの方は、「カピパラを食べたことがある!」と衝撃告白していたので、負けずと
「カバを食べたことがあるよ!」
と応戦しました。

ちなみに写真はカバの肉の料理場面。

カバの肉も、(カピパラも)チキンの味がしておいしいんですよ。
その後、お腹を壊してしまいましたが…笑

だいぶ、話が逸れましたが!
これからもザンビアの研究を頑張っていきます!

2010年8月2日月曜日

昔の写真





大学院からホームページに掲載されている私の写真を使いたいと言われて、
奥深く眠っているザンビア時代の写真を見ていたら、意外と子どもと写っている写真がなく
色々と探していたら、いくつか出てきました。

子どもはいいね!とってもかわいいです!

母がザンビアに遊びに来た際に、顧問をしていた美術クラブで絵を描かせたら、眼鏡が顔からはみ出していたり、アゴがとんがっていたりして、新種の日本人を見ました!

ザンビアの子どもはやせているけど、ほっぺがプニプニしていて、頭はフワフワしていて、ついつい触っていたことを思い出しました。

ザンビアの人たちは朝入浴する人も多いので、朝学校に来ると石鹸のいい香りがフンワリして、ついつい臭いに敏感な私は嗅いでしまっていました!!!

思い出して、にやにやしてしまいます!

2010年7月3日土曜日

カサマ遠征・中編~日本・ザンビア文化交流~



今回はカサマ遠征・中編として、カサマの女子校で行った、
生徒との文化交流会の様子を報告したいと思います。

文化交流会を行った学校は、
カサマの中心部から約4km 離れた全寮制の名門女子校で、
生徒数約1000人、8年生(中学2年生)から12年生(高校3年生)に
普通教育を行っています。

学校のモットーは ”The Girl’s pride” で、
生徒と教員の言動の節々から、誇りを感じとることができました。

文化交流会の目的は、ザンビアの生徒に日本について知ってもらうことと、
単純にザンビアの生徒と交流を行うというもので、

内容は
・日本○×クイズ
・生徒によるドラマ
・生徒によるザンビア伝統ダンス
・ロックソーラン
・フリーダンス
でした。

残念ながら、生徒によるドラマとダンスは見ることができませんでしたが、
日本○×クイズ、ロックソーランともに、非常に好評でした。
イベント終了後は、まるでアイドルグループかのように、生徒に取り囲まれ、
文化交流会の成功を感じることができました。

今回の文化交流を通し、
少しでも日本を身近に感じてもらえればと思います。

2010年6月2日水曜日

カサマ遠征・前編~JOCVザンビア派遣40周年記念イベント~

今日は週末(21日~23日)にカサマ(ザンビア北部州)で行われたイベントを3部構成でレポートしたいと思います。

ちなみに前編:JOCV40周年イベントby島本、
    中編:日本・ザンビア文化交流会by高阪、
    後編:授業研究ワークショップby野中 でおおくりします。

カサマは首都ルサカから北へ850km、現在5人の隊員が活動おり、ザンビアでは“カサマコーヒー”の産地として有名です。

また、近くのタンガニーカは透明度世界2位(アフリカ2位?) を誇り、数年前には日本から研究者が調査に来ていたそうです。とても自然豊かでキャッサバシマが美味しいところでもあります。

今年はザンビアにJOCVが派遣されて40周年の記念すべき年に当たります。そこで、隊員が中心となり、ザンビア各地で40周年を祝うイベントを実施することとなり、その第一弾が5月21日(土)カサマで行われました。

イベントの趣旨は、これまで40年間共に活動してきたザンビア人への感謝の気持ち表すとともに、今後の更なる発展を祈願するといったもので、

内容は
・ごみ拾い&宝探し
・ブラスバンド(音楽隊員の配属先の生徒)
・ザンビアンダンス
・ロックソーラン
・理科実験、理数科テキスト販売
・日本紹介展示(歴史、隊員活動、習字などなど)
といったもので、北部州の隊員が中心となりイベントを企画しました。

当日は朝早くから、隊員、JICA専門家、隊員配属先関係者などの協力のもと準備が進められ、予定より2時間遅れで始まりましたが、どの企画もザビア人に好評でした!特に、習字コーナーではザンビア人の名前を漢字で書いてあげると、大喜びで「家で飾るよ!!」とニコニコして帰っていくのがとても印象的でした。

今後は、カピリンポシ(中央州、池田研中里さんの任地)、リビングストーン(南部州、木村君の任地)、キトゥエ(コッパーベルト州)、そして最後にルサカと8月までこのイベントは続きます。

40年かけて築きあげてきたザンビア人との信頼関係を再認識し、更なる飛躍を願う良い機会になれば願って、今後も影ながらイベントを盛り上げるお手伝いをしようと思っています。


宣伝のため街を行進する木村さん


会場を盛り上げる、バンド&バトン隊 


会場で理数科パンフレットの説明・販売風景


最後はザンビア人と一緒にソーラン節!

2010年5月17日月曜日

祝:御結婚!!!

昨日は以前ザンビア・プログラムに参加された先輩の結婚披露宴に参加してきました。

辻本さんは、管理人と同時期に赴任先であったザンビア南部州マザブカという小さな町に暮らし、理科・数学の先生をしながら文化人類学を御専門に教育の問題に取り組まれた先輩です。

マザブカで、よく病気になっていた私に色々な食べ物を与えてくれた功労者でもあります。
でも、辻本さん御自身もよく原因不明の病気や熱などに苦しんでおられました。
そんな二人をチーム・マザブカと呼んでいました!

写真を探しても、当時、ザンビアで一緒に写っている写真はない…ということで合成してみました。

こんな感じの二人でしたが、 ビフォア・アフター!







結婚式、とても素敵でした!!



辻本さんは今は東京で国際協力の仕事をされています。
ザン・プロが終わってもこのような繋がりを持つことができることを
とてもうれしく感じています。

現ザンプロ生の皆さんも帰国したら結婚!?
よい便りを日本で待っていまーす♪

2010年5月12日水曜日

今週から新学期


こんにちはー

実は、今週からいよいよザンビアの学校は新学期が始まりました。

日本では新学期と言えば、始業式があって係決めがあって…と
規則正しく色々な行事が行われます。

ザンビアの基礎学校の新学期は一味違います。
始業式に似たような朝会はありますが、初日に来る児童・生徒は
全体の何分の一にも満たない…

ちなみに…手元に記憶があります。
私がボランティア時代に働いていた某M基礎学校では、
初日に学校に来た生徒が1クラス50名中… 
なんと2人でした。

2日目からは生徒が少しずつ増えて行きます。

生徒達の中には、田舎に帰っている子や、新学期のために新しい制服や靴を新調する子もいます。
準備に間に合わない子、帰省から戻るのが遅れたり、バスがなかったりして、なかなか初日に間に合わない状況にもうなずけます。

ということで、いつも授業開始は始業した数日後ということになります。

赴任した最初の学期はさすがに焦りました。

それも、全てザンビアンタイム♪ということで、現地の人々は落ち着いています。
焦っている日本人を見ると、きっと現地の先生たちの中には不思議に思っている人もいるでしょう。

高校は例外だそうで、中には初日から授業を開始するような学校もあるようです。
ザンビアにも、色々な学校がありますね!

ボランティアの皆さん、今週から頑張ってくださいね~

2010年4月30日金曜日

研究室訪問


皆さま
如何お過ごしでしょうか?

今日はG.W.の前日です。
ザンビアでは、2学期前の最後の春休み期間?

管理人は、最近毎日ドクター論文のためのザンビアの教科書分析を行っています。
1枚1枚、教科書を眺めていくのもなかなか面白い今日この頃。

そうやっていると、今日はザンプロ参加志望の学部4年生の方が大学院に来られました。
ザンビアの教科書や色々を引っ張り出して話していると、彼女のやる気が伝わってきて
とてもうれしくなりました。

そしてこのブログやHPも見てくださったということでした。
もっと頑張って充実したものを作らないとだめですね!
少しずつ、工事中の部分をアップしてきまーす。

今日の西条は、晴れ…こんなときは、ザンビアのあの青空を思い出します。

2010年4月22日木曜日

キャリアズデイ



先月、私の配属先では、キャリアズデイということで、将来なりたい職業の恰好で学校に登校するというイベントがありました。

まだまだ可愛い中学生たちが、化粧をしてサングラスをして、女の子たちはセクシーな格好だったり、男の子たちはお父さんから借りたスーツでバッチリと決めてやって来て、中学生にはとても思えないほど、ませていました。

いや、それにしても、ここの人たちは、ポーズを決めたりするのを全く恥ずかしがらないから、写真を撮っている私の方が恥ずかしくなってました。

花見とジャカランダ



管理人です。

4月になり、大学院には新入生も入ってきました。
今、私が所属する馬場研究室には、3人のザンビアボランティアOVがいます。

新入生歓迎会と花見を兼ねて近くの公園で飲み会をしました。

日本の桜って、ザンビアのジャカランダにそっくりです。

ジャカランダは寒くなってくる乾季4月から6月位に花をつけます。
その鮮やかな紫色に何度も心を奪われていました。
自転車で通勤する傍ら、何度ジャカランダを見て、写真を撮ってみたものでしょうか。

相当変な外国人だったと思います。

それにしても、桜もジャカランダもとっても綺麗!!

ザンビアにいるみなさん、桜も懐かしいころになってきたと思いますが
活動頑張ってくださいね♪

2010年3月18日木曜日

ザンビアのお葬式

この2月はザンビアに来て以来のお葬式続きの日々でした。

人が死ぬってどういう事なんだろうってフレーズがずーと頭の中をぐるぐる回っていました。

ザンビアのお葬式はたいてい3日間です。
その人が亡くなったそのすぐ後から始まります。

故人の家の中のソファーなどの大きな家具を外に出し、男性は外、女性は部屋の中に入り、悲しみを共有します。その間、知り合いや親せきがその家に集まり悲しみを分かち合い、慰め合います。ザンビア人女性は本当に大きな声で泣きます。

実は、ザンビアに来て当初、ある先生のお兄さんが亡くなったということでお葬式に参加しましたが、その時周りの人が大声で泣いているのに驚いて、自分はあまり悲しい気持ちになれませんでした。

しかし、今は人々のこの行動の意味がわかります。

今年2月に入り、4人の知り合いが立て続けに亡くなり、私はその事実を受け入れるのが難しく、どうして亡くなったのか、そうしてこんなに悲しいことが頻繁に起こるのかと自問自答し、とても気が滅入りました。

そんなとき、お葬式の行われている家へ行き、部屋の中で他の悲しんでる人と、人目を気にすることなく涙を流せる、悲しみを表に出すことができるという環境にとても救われました。

私自身は大声を出しませんでしたが、周りの人が大きな声で故人の名前呼びながら泣いていると、自分だけじゃなくみんなが悲しんでるんだと言うのが伝わり、自分の気持ちも落ち着くのがわかりました。

親戚たちの集まった3日目にみんなでお墓へ行き棺を埋葬します。亡くなってから埋葬までの2夜、故人の教会の仲間たちが途切れることなく歌を歌い続けます。女性たちは葬式に集まった何十人もの人たちのために料理を作り続けます。男性は火を焚き続けます。特に故人に最も近かった人を慰めるために、なるべく多くの人が絶えることなく家に訪れます。これがザンビアのお葬式のスタイルです。

私はこの知り合いの死を通して日本との大きな違いに気付きました。

ザンビアに来る前の私のイメージは、人々は飢えや栄養失調、変な伝染病や病気で亡くなる人が多いんだろうというものでしたが、実際、お金がなくても食べ物は豊富にあります。栄養失調な子どもは見かけません。あまり、日本と変わらないじゃないかというのが印象でした。
しかし、大きな違いは医療の中にありました。日本では、死者に必ず死因があります。ここザンビアには死因を突き止めるだけの医療がありません。人々はなぜ亡くなったのかわからないのです。病気だという以外にありません。つまり、死因がわからないということはその前の時点で、治療法がわからないということになります。なぜなら何の病気かわからないのですから。つい1週間前まで元気だった人が亡くなってしまうのです。もしかしたらそんなに難しい病気ではなかったかもしれないのに、治療が適切に行えずに亡くなってしまうのです。

私の同僚の奥さんと、女性の同僚がこの2月に出産を行いました。二人とも、赤ちゃんは順調に成長していると言われていたのに、出産時の医療のミスでどちらの赤ちゃんも亡くなってしまいました。話を聞くとなんでそうなるの?!と悔しくなります。とても悲しいです。

日本では、頻繁に人が亡くならないのは高い医療技術のおかげなんです。日本にもザンビアと同じように病気はあるんです。でも、日本にはそれを診断し治療する技術があるのです。私、気づいてませんでした。そしてそれが決定的にここには不足しているんです。どうしたらいいんでしょう。

人が亡くなるのはとても悲しいです。神を信じてれは天国に行くのかもしれませんが、でも、この世で一緒に話をしたり、並んで歩いたりできないのは寂しすぎます。彼らはこんなにも神を信じ、慕っているのに、命を奪うなんてパニッシュメント以上です。

あぁ、どうにかこの状況を打開したいです。

2010年3月3日水曜日

気づいたら、もう3月

皆様、ご無沙汰しております。

1月、2月と自身の研究活動でばたばたとして、ブログを放置していました。
申し訳ございません。

2月には、山田さんも無事にザンビアからご帰国されました。

そういえば、思い起こせば2年前の2007年12月。
管理人は、ザンビアでの2年間の任期を終え、日本に戻りました。
まだ90%ほどザンビア人丸出しだった私は、挙動不審のまま広島大学へ。
そこで、赴任直前の山田さんに出会いました。

ですので、ザンビアでは何度も山田さんとは会っていましたが、日本で会うのは実は2度目。

なんとなーく二人とも変な感じでした(笑)

山田さんは、4月から完全に広大に戻られます。
非常に面白い研究をされているので、私も彼女から受ける刺激を楽しみにしています!!

2010年1月25日月曜日

Mr. Nonakaザンビアデビュー!!!@マザブカ


皆さん、ご無沙汰しております。ザンビアの島本です。
こちらは雨季にも関わらず、ほとんど雨が降りません。
メイズ(とうもろこし)への影響が心配されています。
さて、1月6日にザンビアへ着任された我が馬場研の大型新人、野中・原田さんが現在先輩隊員訪問でそれぞれザンビアデビューを果たしました!

現在、野中さんはマザブカの私の学校で教育実習中です。

教育実習とはザンビア教師会が主催となり、先輩隊員訪問時に先輩隊員の配属先で2日間授業をするといった内容です。
1日目に先輩隊員と指導案について議論し、その後1回目の授業をします。その夜に、反省と指導案改善を行い、2日目に改善した授業を再度行います。

このプログラムは現在ザンビアで行われているSMASTEプロジェクトの授業研究サイクルをまねた物で、授業の質的向上を目的に行われます。

そして、今日がその1日目であり、野中さんが初めてザンビア授業をした記念すべき日です!
彼は、IDEC入学前からザンビアで授業をするために練習をつみ、時には先輩方から厳しいコメントを頂き、へこみながらも今日までめげることなくやってきました。


授業はG9の生徒に”座標”の授業をしました。
xy平面に座標を打つ場面では、例えば(2,3)と(3,2)を間違う生徒も見られましたが、野中先生がしぶとく対応し、難なくこなしました。

今後、二年間の活動の中で幾多の困難に遭遇すると思いますが、今日の初めての授業を忘れずに頑張ってほしいです。

偉そうに言ってますが、一年前の自分がそこにいるようで、私自身初心に帰れた気がします。
野中先生、今日はお疲れ様でした。そして、二年間、頑張ってください!!!!

2010年1月6日水曜日

ザンビアにつきました

16日、約24時間の移動を経てザンビアに到着しました!!

今は首都のルサカのlodgeにいます。
これから一ヶ月はルサカでの研修になります。
その間に、任地訪問やホームステイ、語学訓練を受ける予定です。

そして210日より赴任開始となります。ドキドキです!

到着してみての感想は・・・

ザンビアって都会!!暑い!!意外!!という感じです。

気候的には、日本の梅雨みたいな感じがします。
ザンビア人は、優しくてフレンドリーな印象を受けました。
みんなゆった~りしてます。
感動したのがチテンゲで、色づかいが素敵ですごくかわいくて、みんな似合ってるなーって思います。
あの色づかいは日本では見れないですねー

そういえば、シマも食べました!
日本でシマを食べた時は、正直・・・ザンビアで食べていけない・・・と思ってたのですが、こっちで食べてみると、すごくおいしくてびっくりしました!

これからモリモリたべて、どんどん太る予感がします!

そんな感じで毎日本当に新鮮で、楽しんでます!


そして、先日ザンプロ隊員が集合して、山田さんの送別会+歓迎会が開かれました!!

山田さんは私の前任であり、ザンプロ参加のきっかけを頂いた方でもあって、私にとって、とても縁深い方なんです。今回の後任の引き継ぎに関しても本当にお世話になっています。

山田さんや皆さんに久しぶりにお会いして、本当に皆さんお変わりなくお元気で、でもザンビアで再会していることに不思議な感覚がしました。そんな会の中、色々話を聞くうちに、ザンビア事情含め本当に色々なことが分かりました()やっぱり、先輩隊員って先輩です()

すごいですね~、見習わなきゃなと。そこで食べた中華の鍋もおいしかったし、本当に楽しい会になりました。


そして山田さん、2年間本当にお疲れ様でした!山田さんの後をしっかり引き継いで、私もこれからの活動が本当に有意義にできるよう頑張ります。ありがとうございました。

ではでは、またザンビアでの様子など報告したいと思います!!あ、やちゅう(野中さん)も元気です。では!!

2010年1月5日火曜日

2010年初ブログ

新年、おめでとうございます!

広島大学がある東広島市西条は今日も雪です

寒いです!

ザンビアが懐かしいです!

2009年は皆さま、どうぞお世話になりました。

2009年から、新たに野中さん、原田さんのお二人がザンビアに行かれています。
そして、山田さんが1月末に任期を終えてザンビアから帰国されます。
お疲れ様です。
ということで、山田さんがぬけられた後、在ザンビアのザンプロメンバーは全部で7名。
過去最高の人数です!

彼らからのザンビア便りもぼちぼちアップしていきます。

皆さま、ザンプロをどうぞ今年もよろしくお願いします。