2014年6月26日木曜日

第5回 ザンビア特別教育プログラム赴任前勉強会(青年海外協力隊二次選考会対策)

625()に、赴任前の5回目の勉強会が開催されました。現在2名の学生が、青年海外協力隊の平成26年度春募集を受験中で、近々に二次選考会での面接を予定しています。そのため、今回の勉強会では、二次選考会の対策として、ザンプロのOB/OGや協力隊経験者等が面接官の役となり、模擬面接を行いました。

1.模擬面接
→各人に15分~20分間の模擬面接を行いました。模擬面接では、協力隊の応募書類の記述内容に関しての質問と、これまでのザンプロ経験者が実際の面接で聞かれた質問が次々に聞かれました。入室から退室まで、本番を意識した緊張感がある模擬面接でした。

 模擬面接の様子

2. フィードバック
→面接後に、各面接官役から、感想やコメント、改善したほうがよい点等のフィードバックを行いました。具体的には、参加動機のまとめ方や、入室から退室までの面接基本マナー、理科の具体的な実験方法の説明、面接者の態度や動き等についてのコメントや助言があり、面接者は、その助言を基に来週の二次選考に向けて、最終準備をする予定です。

フィードバックの様子

次回は、いよいよザンビアでの授業を想定した模擬授業の実践の予定です。

2014年6月21日土曜日

ザンビアにおける授業研究

ザンビアでも日本のCPD、いわゆる授業研究が導入されていて、全国各地の学校で行われていて、主に中央州とコッパーベルト州で実施されています。

各学校によって実施の仕方や頻度は異なるようで、ある学校では丸一日を使って授業研究する学校もあるみたいですが、僕の学校では1タームに一度科目ごと行われます。

僕の学校の数学科でも先月CPDが行われました。ザンビアのCPDと日本のCPDで異なる点があって、日本では一度授業をした後に、他の先生と共に話し合って、その後もう一度授業を行いますが、ザンビアでは一度目の授業の前にも他の先生と話し合って指導案を共に作成します。


写真は二回目の授業。同僚のアドバイスをもとに授業を行った結果、一度目の授業よりも生徒が理解している様子で、生徒に出した問題も解けている数が増えていたので、少しは改善された結果が見えてホッとしています。同僚のみんな、ナトテラサーナ!!(ありがとう!!)

普段は一人でどういった授業をするか考えていますが、同僚の考え方を知る機会にもなるし、共同で一つのものを作るので同僚との仲もよくなった気がして互いにとってよかったなーと実感しています!これからもみんなで生徒のために良い授業を作っていこう!!

2014年6月16日月曜日

FAREWELL PARTY


先日、学校でfarewell party を行って頂きました。帰国前、最後の、同僚とワイワイできるパーティー。同僚と歌って、踊って、食べて本当に楽しい一時でした。しかし、まさかのサプラズプレゼントとFarewellの歌を歌われた時には、号泣してしまいました。もう、お別れの時期なのかと思うと、涙が止まりませんでした。私が困ったり、悩んだりしているときは、いつも優しく話を聞いてくれアドバイスをくれた同僚。私がやりたいことをできたのも、いつも全力でサポートしてくれ、そのような環境を作ってくれた同僚がいたからでした。同僚のみんなは、私の両親のような存在でした。時にはぶつかり合うこともありましたが、赴任当初から築き上げた信頼関係によって、お互い何でも言い合える環境がありました。日本の授業や技術について学びたい意思が強い同僚が多く、その同僚達と共に活動でき、また、この学校の一員として働くことができて本当に幸せだなーって。


日本帰国まで本当に数えるくらいになってしまいすごく寂しいですが・・・・

帰るまでの間、同僚や生徒との時間を出来るだけ大切にしていきたいです。

2014年6月13日金曜日

第4回 ザンビア特別教育プログラム赴任前勉強会 開催

612()に、赴任前の4回目の勉強会が開催されました。4回目の勉強会では、ザンプロ経験者より、活動紹介、学校の様子、ザンビアの子ども実態について、以下のような発表がありました。

発表の様子

1.青年海外協力隊活動の紹介
→任期中の協力隊活動の紹介。配属された学校から希望された活動や、実際に行った活動、また活動中に心がけたこと等が紹介されました。

2. ザンビアの学校の様子
→第2回の勉強会では、高等学校の様子を中心した紹介がありましたが、今回は、基礎教育学校(1年生~9年生)中心の紹介となりました。特に、理科授業における実験の実態や、実験室の説明が多くありました。

3. ザンビアの子どもの実態
→具体的に、理科の授業で、子どもたちがどのような間違いをしていたのか、事例をとおして、説明がありました。事例紹介の前には、ザンビアの子どもたちがどのような間違いをするのかを想定し、参加者が以下の写真のように回答を予想してみました。

理科問題の回答を予想する様子

次回は、ザンビアの授業の指導案について、紹介予定です。

2014年6月11日水曜日

IDECでの生活

ザンビアプログラムの自主勉強会が始まりました。先輩方のお話などをお聞きし、毎回とても勉強になっています。

そろそろ広島での一人暮らしも慣れてきました。
慣れてきたこともあり、私がIDECで感じていることなどをご紹介させて下さい。

IDECでの授業は、ほぼ英語で行われます。英語が苦手な私は毎回何かの試合に臨むような感覚です(笑)
しかし、IDECには多くの途上国からの留学生がいらっしゃるので、毎回新しい発見や物事に対する視点を得られ、とても刺激的で学びになります。


先週、ゼミで初めてのResearch Presentationがありました。何もわからない中で、なんとかやり終えました。テーマはもちろんザンビアの教育についてですが、その準備の中で気づいたのは、分からないことや、やるべきことがまだまだごろごろと転がっていることです。自分が今まで頑張っていると思っていたのは思い込みだと思うくらいたくさんありました(笑)

しんどい思いが出来ることは、成長の糧になり、幸せなことです。

なので、もっともっと頑張りたいと思います!

2014年6月6日金曜日

井戸の工事

5月に入り、ザンビアもだんだんと冬に近づいてきました。夜の冷え込みにただただびっくりします。まさかザンビアでカーディガンを着るなんて・・・。

さて、先日私の学校にある井戸の工事が行われました。思えばターム休みに入り、井戸の調子がおかしくなることが多々ありました。レバーを一生懸命に動かしてもなかなかでないことや、時には完全に故障してしまったため、いくらレバーを動かしても水がでず、しぶしぶ違う井戸に水をくみに行くことがありました。

私の住んでいる地域は、水道水が普及していないことと井戸があったとしてもきれいな水がでるとは限らないため、特にこの井戸の存在はとても大切です。日本にいた時にはどの水道からも飲める水が出てきて、台風などの天災がない限り断水することもないためこのように水の大切さを考える機会はあまりなかったように思います。 

工事の風景を授業の合間にちらっとみると数人のいかにも力持ちそうな大人たちが大きな道具を使い大掛かりな工事をやっていました。

彼らのおかげで、今ではそつなく水をくんで生活をすることができます。きれいな水を手に入れられることと、その水を支えてくれる人たちに感謝しながら日々の生活を送って行きたいと思います。

2014年6月5日木曜日

第3回 ザンビア特別教育プログラム赴任前勉強会 開催

64日に、赴任前の3回目の勉強会が開催されました。3回目の勉強会では、ザンビアでJICA(国際協力機構)が実施している教育分野の技術協力プロジェクトの紹介が、元プロジェクト専門家よりありました。発表は、以下4点について説明でした。

1JICAの仕事(青年海外協力隊を含む)
JICAが青年海外協力隊以外に、どのような業務(活動)を実施しているのか説明がありました。

2. ザンビア共和国教育セクターの概要
→ザンビアの教育システムや進級試験、小学校や中学校への就学率、教育の質を見るための進級試験の合格率等についての説明がありました。

3. プロジェクトの背景
→プロジェクト開始される前に、ザンビアの教育セクターでどのような課題があり、ザンビア教育省がその課題にどのような対策を取ろうとしていたのか、それに対して、JICAが日本としてどのような技術的支援を検討したのか等、プロジェクト実施の背景に関する説明がありました。

プロジェクト活動の様子

4. プロジェクトの概要
→実際に、ザンビア教育省と共に、JICAが行っているプロジェクトについての説明がありました。詳しくは以下にありますので、ご興味がある人は、どうぞご参照ください。

ザンビア 授業実践能力強化プロジェクト

プロジェクト活動の様子

参加者からは、ザンビアの先生が研修に参加するモチベーション、教育政策の現場への普及にかかる課題等の質問が出て、プロジェクトからの視点のみではなく、学校現場の視点として、ザンプロ経験者からも説明があり、最後には、日本の状況も踏まえ、有意義な話し合いになりました。

次回は、ザンプロ経験者より、基礎教育学校(1年生~9年生)での活動や生活状況などを紹介してもらう予定です。

2014年6月4日水曜日

研究室訪問

今日は、ザンビア特別教育プログラム(ザンプロ)へ参加希望がある他大学の学部生の方が、研究室訪問に来られました。

研究室訪問では、通常のゼミ、講義への見学、指導教員との面談と共に、ザンプロ経験者と、これからザンビアに派遣される予定の学生、ザンプロに興味がある広島大学の学部生とで、座談会を開きました。


座談会では、ザンビアの気候、食事、習慣、学校の様子、青年海外協力隊と研究の活動割合、ザンプロに参加することになったきっかけ等、ざっくばらんにいろんな話をすることができました。本日の研究室訪問が実り多い訪問となったことを願います。


ザンビア特別教育プログラムにご興味がある方は、事前にご連絡頂ければ研究室訪問は可能ですので、どうぞ、ご相談ください。


お問い合せ用メールアドレス
国際理数科技術教育協力実践プロジェクト研究センター
(メールの件名にザンビア特別教育プログラムと明記ください)
intlscim@hiroshima-u.ac.jp
*メールアドレスは@を半角に直しご使用ください。

2014年6月1日日曜日

ザンビアに残せること

  第2学期が始まり、新隊員が私の任地へやって来てくれました!!日本人がいるのといないのとでは、安心感も大きく異なりますね^^理数科教師隊員は赴任後、先輩隊員の居るどこかの学校で教育実習を行います。そこで今回は、私の学校へ来ることになりました。私は教育実習の受け入れは今回が初めてで、手探りの状況でした。終えてみて、彼にとってどれだけ役に立ったのか正直計り知れませんが、どうにか役に立っていることを期待するばかりです。ここでも同僚に何かを伝える難しさを感じました。

今学期は放課後、教員を対象としたPC教室の開催と、興味のある生徒に日本の歌の練習を行っています。おそらく私が残されている活動は、日常の授業の他にこの2つでしょう。

PC教室は去年から要望があり、やっと開催に至りました。日常の業務があるので、先生たちの出席はまちまちですが、教育実習で来ているザンビア教員もいるので、気長に頑張ります。先生たちの反応も良く、今後のテスト作りや生徒の成績をまとめるのに活用してくれるのを期待しています。

先日の全校朝会では、帰国する前に日本の歌をみんなと一緒に歌いたいから、興味のある人は来てくださいとアナウンスをしました。すると、「なぜ日本へ帰るの?」と質問に来る生徒が沢山現れました。その言葉を聞くたびに、胸が締め付けられる思いですが、そういえば生徒達に、私が今年の6月に帰国をすることを今まで伝えてこなかったことに気が付きました。なぜだか不思議ですが、もしかしたら私が普段通りでいたかったのかもしれません(笑)。帰国前に、生徒達と日本の歌を歌い、私の活動の締めくくりにする予定です。どれだけ形になるか分かりませんが、生徒達との最後の日々を大切に過ごしたいです。