2023年8月29日火曜日

ウガンダからザンビアへの出張【第2弾】

ザンビアで活動するザンプロ生の配属先を巡回指導の清水先生に同行して訪問しました。

小野さんのDavid Kaunda STEM S. School(中高学校)は首都にあるにもかかわらず、敷地が広いと感じました。

 小野さんの配属先

しかも全国統一テストの結果が全国上位に入る進学校であり、設備が整っていました。例えば、養鶏場が広かったり、25mプールがあったり、400mトラックがグラウンドにあったり、ウガンダでは街中でもあまり見かけない横断歩道が学校敷地内にあったり、景観がきれいに見えるように木や芝が整えられたりしていました。

  整えられた校庭            25mプール

一方で、一クラス80人で2人掛けと推定される机椅子を4、5人で共有して勉強しているという現状もあります。まだまだ発展の余地がたくさんあると思いました。

生物室の様子

理科の実験室は小野さんが実験しやすいように整備されていました。2回に1回は実験をされているということで、とても精力的に活動されていると思いました。しかし、訪問した際に、ほかの先生が滴定実験の授業をした残骸がそのまま机に残っており、小野さんは困っていました。

化学室の様子(ビュレットがそのまま)

太田さんのPrince Takamado Schoolは、日本の高円宮が支援されている小中学校です。


太田さんの学校

こちらも設備が綺麗でした。黒板の粉受が日本式で、屋根もしっかりしたトタン屋根で、床も平らで綺麗でした。

教室の様子

一方で小野さんの配属先と同じく、教室の広さ、机椅子の数に対して児童数が多すぎる問題があるようです。また体育を教えている身からすると、広いグラウンド、整えられた芝、マットが学校にあるのは羨ましくなりました。太田さんの今後の活動が楽しみです。

校庭の様子

私はコロナ後のザンプロ生で、事情によりザンビアではなくウガンダに派遣されました。今回、ザンビア出張の機会をいただけて、派遣予定だったザンビアに来ることができて、とても嬉しかったです。ウガンダでの活動が、残すところあと3か月と僅かになりました。悔いなくウガンダでの活動をやり切りたいです。

文:小田

2023年8月25日金曜日

ウガンダからザンビアへの出張【第1弾】

Gyebaleko!(お疲れ様です!)

ウガンダで活動しています、清水研究室の小田侑佳(おだゆうか)です。

今回コロナ後初のUNZAセミナー(ザンビア大学との合同研究発表セミナー)がザンビアで開催されるということで、牧研究室の横山さんとウガンダからザンビアに出張しました。

UNZAセミナーでは

「ウガンダの小学生の自然のなかの水に関する事例研究」

と題して研究発表しました。ウガンダの配属先小学校で「天気」に関する自由記式のアンケート調査と実施後の追質問を行ったため、その結果を発表しました。

 
     UNZAセミナーでの発表の様子

最初は本当にこの研究でいいか?ほかの研究の方がいいか?もっと焦点を絞った研究がいいか?など悩んでいました。
しかし今回、UNZAセミナーで発表してみて、現場の先生や研究者から、「ウガンダでのご概念研究は興味深かった」とコメントをいただいたので、自分の研究に自信を持つことができました。今後私の研究が、ウガンダの理科カリキュラム改善に役立つことを願います。

今回はウガンダからの出張ということもあり、当日しか運営に関わることができませんでした。
セミナー前日のミーティングで、当日の流れを確認し動きました。
コロナ後初のセミナーだったため、手探りでの開催でしたが、ザンビアで活動するザンプロ生とUNZAの先生方の準備のおかげで無事に終えることができました。

今後は、UNZAの先生とザンプロ生(広島大学院生)でのUNZAセミナーの運営ではなく、是非ともUNZA大学院生にも運営に携わっていただきたいと思いました。
運営から学生同士で取り組むことで、研究の悩みや世間話など学生同士の仲を深めることができ、さらに大学同士の関係性の深化に貢献すると思いました。


UNZAセミナーにて集合写真

 UNZAセミナーの10時30分ごろに軽食、お昼でザンビアのごはんを食べましたが、どれも美味しかったです。


ザンビアのごはん1日目       ザンビアのごはん2日目


次は第2弾として、ザンビア派遣隊員(学生)の配属校を訪問したレポートを書きますので、是非またご訪問ください。(来週投稿予定!)


2023年8月22日火曜日

巡回指導(学校訪問)

 ザンビア特別教育プログラムの特色として、ザンビア大学との合同研究発表と、広島大学の先生による巡回指導があります。

今回は、現地のザンプロ生より、先生の巡回指導の一環として、協力隊として教員活動をしている配属校を訪問いただいた際の、写真が届きました。

今回巡回指導して派遣されたのは、清水教授で理科教育を専門とされています。また、派遣学生は理科教員として派遣されていることから、理科室を重点的に活動環境を視察されたようです。

小野さん配属校の視察


視察には、他のザンプロ生も全員同行し、活動状況や先生のコメントを一緒に聞きました。
(同行学生メモ)
小野さん自身が、子どもに実験する環境を頻繁に整えており、頑張りが伝わった。
そして、実験道具や試薬が、小野さんが派遣された当初は化学室になかったらしいですが、探し集めて化学室に整頓されて収納されていた。

太田さん配属校の視察


視察者全員の集合写真

(同行者メモ)
高円宮の学校ということもあり、校庭が綺麗に整えられていました。様々なモニュメントもありました。
教室は、黒板にチョーク置きが綺麗にあり、日本を感じました。机椅子も綺麗でしたが、教室の広さに対して子どもが80人いるというのをお聞きして、資源が不足していると感じました。

学校訪問とは別に、学生の個別指導があり、それぞれの現在の研究や活動の進捗や問題などを相談しました。
メールやオンラインではいつでもコミュニケーションが可能になりましたが、こうして現地の空気・匂い・食事・音を感じながらもらうアドバイスは、普段とは違うものになるのではないでしょうか。


2023年8月21日月曜日

【8/16-17】第14回ザンビア大学(UNZA)-広島大学(HU)研究発表セミナーを開催しました

 広島大学人間社会科学研究科国際教育開発プログラムとザンビア大学(以下UNZA)との共催で、UNZAにて8月16、17日に理数科教育をテーマとした研究交流のワークショップを開催しました。


ザンビア大学と広島大学(旧IDEC)は2007年8月以降、研究合同発表セミナーの開催を開始し、2019年まで13回のセミナーを実施している。これらのセミナーには、両大学のみならず、ザンビア、マラウィの教育省、教育機関、JICA関係者からの参加があった。さまざまな研究者や専門家が、理数科教育におけるさまざまな教育問題について研究成果を発表してきた。新型コロナ蔓延の影響により、2020年以降は中止となっていたが、今年2023年に4年ぶりの復活となった。

セミナーの運営は、広島大学に留学経験のあるUNZA教員および、ザンビアに派遣中の本学学生(ザンビア特別教育プログラム*注1にてJICA海外協力隊員として派遣)が中心に行い、ザンビア大学、広島大学関係者だけでなく、他大学、政府関係者、教育機関からも多くの参加があった。

広島大学からは、ザンビア特別教育プログラムの学生4名(小田、横山、太田、小野)および清水教授が発表した。


清水欽也教授の発表
ウガンダ派遣学生(横山)の発表
ウガンダ派遣学生(小田)の発表
ザンビア派遣学生(太田)の発表 ※セミナー運営も担当


ザンビア派遣学生(小野)の発表 ※セミナー運営も担当



集合写真


ワークショップの具体的な内容については、添付のファイルをご参照ください。
添付:プログラム

リンク:ザンビア特別教育プログラム注1 JICA広島大学連携による特別教育プログラム

https://intlscim.hiroshima-u.ac.jp/zampro.html

(詳細はHPをご覧ください)


2023年8月3日木曜日

日本に一時帰国しました(中間発表会が終わりました)

Gyebaleko!(みなさんお疲れ様です) 清水研の小田です。

事情があり一時的に日本に帰国しました。

日本の関西国際空港に着いたとき、7月末で既に夏ということもあり、むわっとした空気が押し寄せてきました。まるでサウナのようでした(笑)

ウガンダは赤道直下にあるアフリカの国なので、暑いイメージを持たれている方が多いかと思います。しかし、実際のウガンダは、平均標高が約1,000mあり、緑に覆われた丘が連なっており、気温は17℃~28℃と過ごしやすい国です。日本の夏の方がはるかに暑く、外での活動はつらいと感じました。

日本に着いてすぐ、カルピスを飲みましたが、毛細血管まで入り込んでいるのではないかと思うほど、全身にしみわたりました。とても美味しかったです。

日本に着いて初めて飲んだカルピス

他のごはんも日本で食べるものはどれもとても美味しくて、ウガンダに帰るころには約4㎏増量していました(笑)

ウガンダに戻ったら、肌寒く、過ごしやすい国だと感じました。

そして数日後には、修士中間発表会にオンラインで参加しました。緊張したと同時に無事終わって、ほっとしています。先生方からコメントをいただき、改善点や追加で行うことがはっきりと分かりました。残り4か月の活動の中で、納得いくまでやり切れたらと思います。

8月15日には、ウガンダからザンビアに出張して、コロナ後初のUNZAセミナーに参加します。とても楽しみです。