2013年11月26日火曜日

早期妊娠予防ワークショップ


今回、初めて自分の配属先で女子生徒向けのワークショップ(WS)を開催しました。WSの目的は、この間の記事でも紹介したように私が担任している女子生徒に妊娠が発覚したのがきっかけです。彼女とちょうど同じ時期くらいに妊娠している女子生徒が他に23人いました。「これ以上早期妊娠を増やしたくない。彼女たちに早期妊娠のリスクや自分の体のことについてもっと知ってほしい。自分のライフプランニングについて是非考えてもらいたい」という思いを配属先に共有しWSの提案をしてみました。配属先も10代での妊娠の数の増加について気にかけていたみたいで、ちょうどお互いのニーズが合致し、WS開催への許可が下りました。その後保健分野として働いているJOCVメンバーに声をかけ、WS開催への協力をお願いしました。いい感じに物事が進んでいるとルンルンしていましたが・・・

7月開催予定のWSが配属先の都合により日程が延び、9月にできると思いきやまたもや開催延期。何度目のキャンセル!?そして、当日(1031日)のWSスタートと共にまさかの停電事件。わぁーお。ハプニングは、続く続く。果たしてWSを無事に終えることができるのか。顔では見せませんでしたが、内心ヒヤヒヤのかばちゃんでした。しかし、WS中の同僚の熱い言語の手助けやJOCVメンバーたちの協力のおかげで無事にWSを終えることができました。


WSの日程が何度も変更になり、正直私自身のWSへのモチベーションも下がり、何度WS開催をやめようかと思ったことか。しかし、同僚から「WELL ORGANIZED」、生徒から「次もやってほしい」というお言葉を頂いたときは、「本当にやって良かったな」と心の底から思いました。

今回のWSを通して、“最後までやりきる大切さ”、“とにかくやってみる、動く”、“一人では何もできない”ということを学びました。WS開催を心からウェルカムしてくださった配属先。何度も日程が変更になったのにも関わらず今回のWSのために色々準備をしてくださった保健分野のみなさん。WSのお手伝いに来て下さった保健分野の新隊員のみなさん、本当にありがとうございます。

自分の中での優先順位は、何なのか。今妊娠をして赤ちゃんを産むことが幸せなことなのか。それとも勉強を一生懸命して夢を叶えることが幸せなことなのか。人それぞれ考え方が違って当たり前。どの選択をしたとしても後悔だけはしてほしくないということ。自分の手で幸せな人生、未来を築いてほしいということ。自分のメッセージが女子生徒にどれだけ伝わったのか分かりません。しかし、このWSをきっかけに何か変わってくれたらなー。そして、このWSが彼女たちにとって何か心に残るような学びがあれば嬉しいなーと思っています。

2013年11月21日木曜日

ザンビア再訪

半年ぶりに調査のために、ザンビアへ戻ってまいりました山中です。雨季のはずが、ほとんど雨が振らず、温度が下がらないので、寝苦しい日々を過ごしています。

ザンビアでの二年間の活動を終えて、ザンビアへ戻ってくるボランティアはそうそういないので、今現在は非常に貴重な体験をしていると思います。もう二度と行くことが出来ないと思っていた所でもう二度と会えないと思っていた人に会う。非常に喜ばしいことです。その一方で、悲しい知らせを聞くこともあります。

 
例えば、こんなことがありました。私は先日、二年間勤務していた学校へ訪問しました。すると、多くの同僚が再会の挨拶も早々に、職員室へ連れて行ってくれました。いや、半年前までは職員室があった所と表現したほうが適切でしょうか。連れられて行ってみると、そこには瓦礫になった職員室があったのでした。

詳しいことを同僚たちから聞いてみると、学校運営に対して不満を持っていた生徒たちが夜中に職員室に忍び込み、そこから寄贈されたパソコンやコピー機などの高価そうなものを全て盗み出して、放火したということでした。もっと適切な方法でその不満を伝えることが出来たであろう生徒に対してと、あったものが失くなってしまった悲しさでいっぱいになりました。

歴史のある学校で、その職員室がこれまでの卒業生にとって思い出の場所であるということは想像に易いはずだろうし、さらに学校にパソコンが寄贈されたその瞬間にだってその場に居合わせたのであれば、そのパソコンを盗み出すことで誰がどんな表情で思いをするかありありと想像することができると思います。想像力が大きく欠落していると言わざるを得ません。

しかし、一方で学校側の深夜に生徒の侵入を許すという、そのずさんな管理体制や、これまでの暴力的な生徒指導の積み重ねも同時に責められるべきであると思います。

解決に向けた民主的な方法を採用しなかった、できなかった、思いもつかなかった生徒たちには、これからどんな指導が教育が必要であるのか、思い出の場所で考えてみたいと思います。

2013年11月16日土曜日

Teacher’s day


ザンビアでは104日はteacher’s dayの祝日で学校は休み。全世界的にもこの日はteacher’s dayらしい。日本ではteacher’s dayがないからそんな日もあるのかと新鮮に感じる。

ルコンバでは近隣の学校の教師達が集まり、ダンスや劇を行う予定であったが、最近近くの学校の教師が事故で亡くなってしまい、予定されていた企画は中止となり、急遽葬式に参加する事になった。

会場に行くと既に大勢の関係者達が約1000人ほどいて、まず人の数に驚いた。何か大きな声が聞こえるので亡くなった教師のために歌を歌っているのかと思って近づくと、そうではなく教師が亡くなった事を嘆いて大声で泣いていた。泣いている方のほとんどが女性で生徒の保護者の方、また女子生徒がそれも一人や二人ではなく数十人もの方が泣いていた。彼らは泣き止む事無く終止泣き続け、中には泣き崩れて立つ事も出来ない人もいたほどだ。

前からザンビア人は感情的だと思っていたがこれほどまでに感情を表すことに非常に驚いた。

葬式の形式というと、ザンビアはキリスト教国家なのでキリスト教式で行われ、死体は専用の箱の中にいれ土の中に埋める。死体を焼く事はないらしい。


遺体を埋葬した後、亡くなった方と関係が近い人から花を一輪埋葬した場所の周りに添えていく。ちなみに僕も教師という事で花を添えさせて頂いた。その後代表者からの言葉を頂き、最後に皆でゴスペル曲を彼に捧げ葬式は終了した。

初めの予定ではTeacher’s dayということでダンスや劇をして楽しめる日になると思ったが、急遽葬式に参加する事になり予定と真逆の行事に参加したがとても貴重な経験となった。ザンビアの習慣、またザンビア人の性格の一面を垣間見ることが出来て有意義であった。

2013年11月11日月曜日

ザンビアからの研修生と「シマ」パーティ!


こんにちは。Harunaです。

理科教育の研修のため、ただいま(10月現在)ザンビアのBig peopleが広島に来ています。ちなみにBig peopleとは、省庁関係者の上のポジションにいる人たちのことを言っています。もちろん体もビックです!

なんせ環境の全く異なる日本の地に1カ月も滞在するのは彼らにとってそう簡単ではありません。文化も言葉も食習慣も何もかも違いますから。

そこで我が家に招いて、ザンビアの食事を振る舞いましました。ザンビアではトウモロコシの粉で作った「シマ」というものを主食としています。通常、シマにチキンかビーフ、魚と緑の野菜で食べます。

ここ西条でも輸入ショップでトウモロコシの粉が手に入ります。チキンの煮込みはルワンダ人の友人に作ってもらいました。野菜はキャベツの炒め物と小松菜の炒め物。トマトでソースを作って完成です。あっという間に間食しました!

折角なので日本の料理も楽しんでほしいと思い、てんぷらを振る舞いました。たっぷりと塩をかけて楽しんでました。
 
余談ですが、うちのマンションには、定員9名のエレベーターがあります。ザンビアからのBig peopleだったら何人乗れたと思いますか?

驚き…3名でブザーが鳴るほどの巨体でした。
 
 
ちょうどこの時期日本は紅葉の美しい季節です。葉の色が徐々に変化するといった現象のないザンビアですので、日本の紅葉の美しさを絶賛していました。

日本イコール技術大国といったイメージが浸透しているザンビアの人びとに日本の自然の美しさを味わってもらえたことは、とてもうれしく思いました。

2013年11月6日水曜日

同期隊員の任地訪問(チルンドゥ)

ザンビアは雨季に入り、夕方には雷と共に雨が降るようになりました。雨によって気温が下がるので、家に居る分にはとても嬉しいです^^

先日、私は同期隊員の任地訪問へ行ってきました!!彼女は村落開発隊員で、市役所に勤めています。私は、理数科教師隊員以外の人の活動の様子を見るのは初めてだったので、とても新鮮な気持ちでした。

彼女が住んでいる町は、首都から離れた小さな町で、ジンバブエとの国境に位置します。見た感じでは、ザンビアとジンバブエは家の造りも似た雰囲気。町の近くにある主要道路は、荷物を積んだ大型トラックが沢山通過していきます。ここは、南アフリカ共和国からザンビアまで物資を運ぶ重要な場所なのです。国境を通過するために、多くのトラックのお兄ちゃんが順番待ちをしていました。また、ジンバブエとザンビアとを結ぶ橋は、日本が製作したそうです。日本が作ったものをこうやって生活の中で使われている姿を見るとなんだか嬉しいですね!!

彼女はマルチな才能を生かして、様々な活動に取り組んでいました。事務所のお手伝い、環境問題、裁縫教室、毎日3時間はフィールドワークに出かけ、町の様子を見に行きます。日曜日には教会に行ってお祈りをし、ザンビア人と生活を共にしています。すぐ隣に住んでいるご家族の一員のようになっており、夕飯はいつもその家族が作るシマを食べているそうです。彼女はその家族からトンガ語を教わり、また家族には英語や数学などを教えていました。


現地語を使って地域住民とコミュニケーションを取っている姿を見て、私も頑張らなきゃいけないなと思わされました。しかも、誰に対しても笑顔で接している姿を見て、さすが村落隊員!!とも思いました。私の地域の現地語はカオンデ語。ザンビアでもローカルな言語ですが、ちょっとずつ使ってみよう!!w ナサンタムワネ~!!

2013年11月1日金曜日

青年海外協力隊派遣前訓練

こんにちは。馬場研の東です。

現在JICA二本松訓練所にて10月4日から9日まで技術補完研修に参加し、続けて10日から語学訓練に現在参加しています。つい最近まで広島は暑いなーと思っていたのですが、福島にきた瞬間からいきなり寒くなったので気候の変化に戸惑っています。

 
技術補完研修では、主に授業の練習を行いました。今回私は理科教育という職種で派遣されます。実際に私が持っている教員免許は数学なので、理科をどう教えればいいのか、どこで実験を取り入れればいいのだろうか等とても悩みました。授業に向かう上での教材研究の難しさや理科の基本的な知識や実験の経験不足など現在自分に足りない点に気づくことができました。派遣前に同じ理科教育のメンバーと実験の方法のやり方の勉強会をするなどして、知識不足を埋めていきたいと思います。
 


9日まで6人しか候補生がいなかった二本松ですが、10日から語学訓練がはじまったこともありとてもにぎやかになりました。そこで、初めて同期のザンビア隊員に出会いました。今回ザンビアに6人派遣されます。そのうち、協力隊経験者が2名おりとても濃いメンバーです。他のメンバーのキャラがとても濃いのでザンビアに行っても楽しいだろうなあと思いながら毎日を過ごしています。

訓練所に来て、様々な人と出会い学ぶことがたくさんあります。1日1日を大切にしながら毎日を過ごしていきたいと思います。