2014年11月24日月曜日

ザンビア人研修員による算数の研究授業@広島大学附属小学校


先週の金曜日(14日)に実施した模擬授業の本番である研究授業を、1117日、18日に、広島大学附属小学校にて行いました。

研究授業は、4年生の算数の時間に実施され、ザンビア人研修員1名が授業を行い、残り8名と共に、ザンプロ参加希望者、ザンプロOV,協力隊OV、また、IDECの留学生が授業を参観しました。

ザンビア人研修員は、先週の模擬授業の後に行った協議会で挙げられた改善点を修正し、本研究授業に臨みました。

ザンビア人研修員にとっても、子ども達にとっても初めての授業のため、最初は緊張した雰囲気が漂っているようでしたが、授業者であるザンビア人研修員も積極的に子ども達に話しかけ、子ども達もそれに答えるように一生懸命手を挙げて、先生の質問に答えてくれました。


授業後は、再度協議会を開き、本授業の感想、反省点、そして、今後に向けての改善点に関しての話し合いが行われました。

ザンビア人の研修員が日本の子ども達に授業をすることで、文化、言葉の違いを含めてどのように算数を分かりやすく教えることができるのかについて、深く考えさせられる有益な時間となりました。

2014年11月17日月曜日

井戸掘り体験!

いつもギター弾きに来るリース(Grade12の生徒)が今日は井戸を掘りにいくとのこと。今まで井戸を掘っている所を見たことがなかったのとどうやって掘るんだろうと興味があったので彼に付いていきました。
着いた場所は同僚の家。庭に井戸があり、外からだと完成しているように見えたのですが、これからもっと深く掘るらしい。

けどどうやって深く掘るのか聞くと、鉄製の槍のようなもので岩や土崩して掘っていくらしいです。井戸掘りを始めるとのことで、早速井戸の中に入っていきました。

えっ!?はしごやひもを使わず手と足だけで井戸の下まで降りていくの!?


井戸の一番奥は見ただけでも地面から10m以上深いです。それなのに手足だけで下りてくなんて!?滑って下まで落ちたら死んでしまうよ!?と思っていたのですが、リースはスムーズに下りていきます。井戸の内側をよく見ると、足を引っ掛けられる小さな穴がありそこに足を引っ掛けて下りていたのです。
僕「リース、大丈夫かーー!?」
リース「全然大丈夫ですよー!」

「次は先生ですよ!」と言われたけど、もし滑ったら落ちたことを考えると・・・。僕には無理でした。ビビっちゃいました。

リース、君はすごいよ!ザンビア人にとっては普通のことなんでしょうが、僕にとっては衝撃的で、改めてザンビア人のたくましさを思い知った一日でした。

帰りはたまたま牛車ならぬドンキー車が走っていたので乗せてもらい家路につきました。

ルコンバの空はきれいだー!

2014年11月14日金曜日

ザンビア人研修員による算数の模擬授業をIDECで実施


本年、広島大学でJICA国別研修「ザンビア・初中等学校における教材研究手法(数学)Ⅱ」を受託し、114日より3週間、9名のザンビア人研修員が研修を受けています。研修員は、ザンビア教育省で働く行政官で、特に教育の質向上に尽力されている方々です。この研修は以下の流れで、日本の教材研究(数学)に関して、学んでいます。

1.来日前、ザンビアで指導案(小学4年生・小数)を作成
2.来日後、約10日間かけて、日本の教材研究の講義と実践を通して、指導案を改訂
3.IDECの学生に生徒役になってもらい模擬授業を実施
4.指導案を改訂
5.日本の学校で、日本の子ども達へ授業を実施
6.この研修の学びをまとめ、ザンビアに帰国後の活動計画を作成
7.帰国→ザンビアで、活動計画の実施



1114日の模擬授業は、上記の3の部分にあたり、実際の学校での授業の予行演習になります。ザンプロ参加希望者、ザンプロOV,協力隊OV、また、IDECの留学生が子ども役になり授業を行い、その後、授業の改善点について話し合いが行われました。ザンビアの先生方がどのような授業をされるのか、授業を実施するにあたりの課題等、肌で感じることができる貴重な時間となりました。

2014年11月10日月曜日

突然の出来事

国家試験の合間に学校に来ている生徒に対して授業をしていました。すると、何人かの生徒が教室に入ってきて連絡があるから時間をくれと私に言ってきました。よく学校のイベント等の連絡をするために生徒が入ってくるので今回もそんな感じなのかなと思っていると、なんと生徒が亡くなったという連絡でした。その生徒は実は私が教えに行っていたクラスの生徒でした。突然のことに驚きを隠せませんでした。話を聞くと今学期あたりから体調があまり良くなったらしく、ルサカで治療中に体調が悪化し亡くなったとのことでした。

そのことを聞いた時に、彼の授業中の姿を思い出していました。彼は授業中教室をいったりきたりしてよく私に怒られていました。しかし欠席やノートを紛失した分を取り戻すために、私のところへノートを借りにくる勉強熱心な生徒でした。もっときちんと教えてあげればよかったなと反省しました。また、中学校の頃に交通指導をされていたときに先生が「教え子に先立たれるのはつらい」と話されていたことを思い出しました。私が教える立場になってやっと先生が当時話されていた気持ちを理解しました。自分よりも若く、将来の可能性もたくさんある生徒の生命がなくなるということがこんなに辛いことなのだということを実感しました。

その生徒に対して、学校からスクールバスを出して彼の葬式に参列しました。私も参列したかったのですが、次の日に生物の実技試験を準備や試験監督があることもあり参列できませんでした。参列した生徒や同僚からの報告をきくという形になりました。

あの時こう教えておけばよかったと後悔をしないように生徒ときちんと向き合っていきながら指導をしていかないといけないなと改めて感じました。

最後に、その生徒のご冥福をお祈りします。


2014年11月1日土曜日

ザンビア特別教育プログラム・参加者募集中~!!


先日、広島大学でザンビア特別教育プログラムの説明会及び報告会を行いました。1つ目は、私が青年海外協力隊の説明会で、2つ目は樺島さんが留学説明会でお話をさせて頂きました。これから、海外へ行きたいと思っている方、興味を持っている方が聞きに来てくださり、ありがとうございました。みなさんには、行きたいと思った時にぜひ行って欲しいです!!その時の気持ちが、どんな困難も乗り越えさせてくれると思います。


3年前、私は進路の選択に悩み、説明会へ足を運びました。そこで、青年海外協力隊では理数科教師が足りていないということ、実務経験の無い学生でも行っている人がいるということを知って、自分も行けるかもと思いました。中学生の頃から、「いつの日か青年海外協力隊になるのだ!!」とは思っていたけれど、どのタイミングで参加するのか悩み始めました。当時は、日本で教員になりたかったので、教員になってから行くべきか、今行くべきか悩んだのです。その後、色んなセミナーに参加し、様々な人に相談をし、自分とも向き合ってこのザンビア特別教育プログラムに参加することを決意しました。行くタイミングは人それぞれ異なると思いますが、自分の将来をとことん悩み、考え抜いて出した結論であれば、何事も頑張れると思いますし、結果身になると思います。私達と一緒に、途上国について考えたい方、国際協力研究科707号室へぜひいらして下さい!!