2015年12月29日火曜日

ザンビアでの生活の投稿

12月になり,帰国が目前に迫って来ました。
2年間という短いような長いような期間が終わってしまうのだなとしみじみと感じます。


さて,今回帰国を前に私が2年間体験したザンビアでの生活をまとめて公表していただける機会を在ザンビア日本国大使館より頂きました。
ザンビアに暮らしてみてというタイトルで文章を書かせて頂きました。
このような機会に,自分の活動したことや生活について改めて考え直すことができました。いい経験をさせてもらったなとしみじみ感じます。笑


私が書いた文章を含めて,様々な方々がザンビアでの生活について書かれているので,ぜひご覧下さい☆


ザンビアに暮らしてみて
http://www.zm.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kurashitemite.html


私の書いた文章
http://www.zm.emb-japan.go.jp/ja/kurashi/zambia_kurashi_11.pdf

2015年10月26日月曜日

独立記念日にパラスに行ってきました

10月24日はザンビアの独立記念日。今年で独立51年目。この日は国をあげてお祝いです。


うちの村では,毎年この日の前後にチーフ(部族や地域の長。場所によっては大統領が挨拶にいくところもあるとかないとか)のパラスと呼ばれるお家にみんなでいきお祝いをする慣習があります。
去年行き損ねたので,今年は生徒たちと一緒にパラスへ。何にも目印のない道を車で約40分ほど走ったところにパラスはあります。遠い。とても遠い。その間生徒達はバスの中でお祭り騒ぎ。パラスに着くと手作りの槍と弓矢を持ったガードマンが周りにあふれていることにびっくり。


生徒の代表が他の生徒に向かって「ここは普通の場所とは違うからそそうのないように」と言ってるそばからある酔っぱらいがガードマン4人に引きずられ,井戸水をかけられる制裁を目撃。生徒達、僕ともにたじたじ。それからびくびくしながらガードマンを見ていると彼らに呼び出されて、「こっちきてきて、怖がらないで!あ、槍?これ飾りだから!大丈夫大丈夫!」と腕をひかれることに。飾りって…。安心した反面、いままでおびえてた時間を返してほしいという言葉をぐっと押さえて彼らと写真を撮ることに。なんとフレンドリー。



チーフの場所に着きすぐに祭典が始まるのかと思いきや、待たされること約5時間。チーフは家からなかなか出てこない。その間伝統的なビール(トウモロコシとミレットを発酵させたもの)が振る舞われていました。この日は年齢に関係なくみんながお祝いとして飲んでました。


やっと祭典が始まるのかと思いきや、なにやら儀式がはじまったみたい。それはチーフの家の裏手で行われていました。その儀式をみるためには何故か靴を脱がないといけないとのこと。靴を脱いで向かうとこの地域のチーフと近隣のチーフ2人が祠のようなものの周りを歩き回り伝統的なビールを口に含み観客に向かいかけまくってました。儀式自体は全部現地語で行われていたのでチンプンカンプンでしたが、なにやら人間の頭蓋骨を大衆に示していました。後からチーフの長男に聞くと、あの頭蓋骨は東部州で悪いことをして捕まった人の頭蓋骨らしくおそらく戒めなんでしょう。びっくり。


それからチーフが祭典の会場へ。他の2人のチーフは歩いていたのでこの地のチーフも歩いていくのかと思いきや、いすに座ったまま担がれて先ほどのガードマンに守られて会場へ。ただならぬ雰囲気。
祭典自体は、歌や踊りのだしもの、チーフ自らがくわをもち何らかの儀式を行っていました。多分これから育てるトウモロコシの豊作を祈るものなんだと思われます。確か日本の天皇も米の豊作を祈る儀式やってたよなと思いつつも儀式の名前は思い出せず…。



式典が終わり帰ろうとするとスクールバスの姿がなく、何もないところで3時間くらい待たされるというトラブルもありましたが、生徒達は月明かりの下で歌って踊って大騒ぎ。きっと伝統的なビールを空腹で飲んでるせいで酔っぱらってたんだと思いますが笑


ザンビアにきてこの日がおそらく一番衝撃的な一日でした。なんか1500年くらい前(それ以上?笑)の世界に来た感じでした。現代のルールが通じないような雰囲気に背筋がぞくっとしました。
なかなか話す機会がなかった同じ地域で活動しているイギリス人のボランティアと話をしたり、その辺の人たちとおしゃべりしたり。


チーフの長男と跡継ぎについて話をしていました。跡継ぎに関しては、彼はあんまり継ぎたくなさそうでした。というのも彼は敬虔なクリスチャン。今のチーフがキリスト教と土着の宗教両方を信じながらやっているという現実と、後を継ぐとなると土着の宗教も引き継がなければいけないという現実にゆれているようでした。うーむ、難しい…。


今生活に関わる色々なものが近代化していくなかで、今でも彼らのもつ文化を守りつづけようとする姿を見ることができました。と同時に、私たちも自分たちができる日本独自の文化をきちんと継承しないといけないなということと国の創立記念日をきちんとお祝いしないとなとしみじみ感じた一日でした。

2015年9月29日火曜日

先輩隊員訪問の受け入れ

気がつけばザンビアにいるのもあと100日くらいになってしまいました。つい最近来たと思っていたのに…笑

先日新隊員の方が先輩訪問でうちの学校に来ました。以前に樺島さんの学校に訪問させてもらった先輩隊員訪問を自分が受け入れる番になりました。

授業を見学してもらったり、実際に授業をしてもらったり、近くの学校に訪問したり、ちょっと遠くの村まで探検してみたり笑


授業については,受け入れた隊員さんが現職の学校の先生ということもあり,自らが作られた教材を使用して授業されていたこと,私が普段の授業であまりやらないグループワークを積極的に取り入れられていたことなど,受け入れている私の方がいっぱい勉強させてもらえる機会をいっぱいもらいました。


うちの近くの学校を訪問し,そこから何もない道を1時間近くひたすら歩いてやっと村らしきところを見つけることができました。そこは電気も水道もない村でした。(うちにも水道は通ってないですが…)そこはうちの村から約6kmくらい離れたとこです。昔ピースコー(アメリカのボランティア)がそこに住んでいるとは聞いてはいたものの、すごいところに住んでるなあとしみじみ思いました。うちの比じゃない笑


新隊員の方がきてくれたおかげで普段当たり前になっていた村の景色や活動の写真をとってもらいました。久しぶりに日本人の授業も見せていただきとっても勉強になりました!本当にありがたいです。
活動も残り少なくなってきたけども、やれることをやれるだけやって帰らないとと思う今日この頃です。。。



2015年9月14日月曜日

3度目のザンビア大学・広島大学・JICAザンビア事務所共催ワークショップ



先日、毎年恒例の広島大学とザンビア大学(UNZA)JICA共催のワークショップが行われました。2年前にインターン生として参加したことを含めると私にとっては3度目のワークショップでした。

事前準備に関しては昨年同様UNZAとの連絡の係を担当しました。今年度、昨年度と大きく変わったのは1日開催から2日開催になったこと、会費を集めるようになったこと(昨年まではUNZA側が政府関係者等を招待して行っていました)の2つです。特に会費を集めることになったことに対する変化が大きく、関係者での事前準備会議の内容はUNZA内で話し合ったことを、広島大学と確認をするという形が多かったように思います。昨年の反省等も活かしながら会議のどこで発言をしていくべきか昨年以上に考えました。ただ、会議の中にはいつもIDEC池田研究室の修了生のNachiyundeさんにいっぱい助けてもらったこともあって連絡も滞ることなく着々と準備を進めることができました。

ワークショップ直前に日本から来られた清水先生、牧先生をお迎えして一緒に前日の会議に出た際に私の脳裏には2年前の悪夢がよぎりました。それは当日になって会場が2回も変更になったことです。同じ過ちを繰り返さないように何度も会議で確認したことを改めて自分の中で言い聞かせました。

当日は、発表資料が保存されたフラッシュメモリーをコンピュータに差し込んだ際に、ウイルス感染をして、一部データが消えたことを除けば、機材等でのトラブルもなくワークショップ自体はほぼ時間通りに進めることができました。会費を集めて行うこという形でのワークショップであったため参加者が少なくなることも心配していましたが、運営者も含めて約50人(×2日間)の方が参加されました。通常ワークショップはお金をもらって参加をするスタイルが一般的なザンビアでこれだけの参加者が集まったことはとてもすごいことです。また、ザンビアだけでなくマラウィからも参加されていました。私が今まで見てきたワークショップの中で一番参加者がいらっしゃったと思います。

今回のワークショップを終えて、一昨年、昨年、今年とワークショップを経験するごとの自分自身の成長を感じることができました。一昨年は英語で話すのもぎこちなく、あたふたしながら先輩方にいっぱい助けてもらいました。昨年は、協力隊として赴任して間もなかったこともありザンビア文化が分からず会議の要所で言いたいことが言えずもどかしいことが多々あったこと。それに比べて今年は話の意図をつかむことに時間がかかることはあっても言うべきことを発言でき、UNZAの教授陣とも関係を作ることができたこともあり、コミュニケーションもスムーズになっていました。
改めて振り返った時に大きく変わっている自分にとても驚きました。と同時にもうすぐ私の協力隊としての活動も終わってしまうのだなと思うと少しさみしくなってしまいました。

今回のワークショップを無事に終えたことで私自身が広島大学生としてザンビアで行う仕事は無事に果たせたのかなと思います。来年度以降のワークショップについては次の後輩に託したいと思います。

2015年7月20日月曜日

日本帰国


とうとう日本に帰国しました!2年ぶりの日本!不思議な感覚ばかりです。日本に帰ってきて一週間以上経ちますが感じたことを箇条書きにすると、

  周りの人がみんな日本語話している、話がわかる
  夜でも明るい
  日本のサービスはすごい、時間通り、早い、安い、親切
  黒人見つけると安心する、話しかけたがる
  すれ違った人に話しかけそうになり、ここは日本であることを思い出し留まる
  日本に外国人が増えた、特に東京
  日本食は世界一

日本の凄さにびっくりしっぱなしです。海外生活をして日本に帰ってくると新たな視点で日本が見ることができて面白いです。日本に帰ってきて初めは東京に滞在していたのですが、宿泊先のホテルに外国人が多く、また買い物に出かけたら中国人を中心に外国人がすごく多くて2年前より明らかに増えているのを感じました。2年だけでも日本は変わっているし、地元も変化しているので、日本の時間の流れとザンビアの時間の流れは全然違うなと感じます。日本は本当にいいところばかりですが、既にザンビアでの任地での生活も少し恋しいです。

まだ帰国したばかりですが、就活もあり修論もあり毎日がとても目まぐるしいです。しかし日本社会に適応するべくやるべきことをしっかり見極めて行動していこうと思います。

ザンビアの先輩隊員が空港まで迎えに来てくれ、また後日おかえり会を開いてくださいました!本当にありがとうございます!!

2015年7月13日月曜日

先輩隊員帰国

先日、益子さんが2年間の青年海外協力隊活動を終え日本へ帰国されました。

益子さんとは入学年度が違うこともあって、広島大学大学院国際協力研究科ではほとんど一緒の時間を過ごしたことがありませんでした。そのため、初めてしっかりとお話したのは2年前の8月、インターン生としてザンビアに来たときでした。

あれから協力隊として赴任して1年半、益子さんには研究のことのみならず、ワークショップ、教師会、活動のことなど色んなことを教えてもらい相談にのってもらっていました。その度に「そうだねー」、「うん、大丈夫だよ」と温かいことばをかけてもらいました。

旅行の際に同じ目的地へ向かう飛行機が飛ばなくなって一緒にあたふたしたことや、みんなでレストランに行って会計の際にみんなが高額であることに驚いているなか益子さん一人だけ涼しい顔をしていたことなど今思えば懐かしいです。

益子さんが日本に帰ってしまうのはとても寂しいですが、半年後また広島でお会いできるのを楽しみにしています。

また、今年のザンビア大学・広島大学・JICAザンビア事務所共催ワークショップも渡辺さんと高橋さんと僕の3人で力をあわせて成功できるようがんばります!


2015年7月6日月曜日

【セミナー開催報告】国際協力「ザンビアにおける現職教員の職能成長に関する制度」

624日(水)にIDECの修士修了生であるベンソン・バンダ氏(ザンビア教育省国立科学センター長)が「ザンビアにおける現職教員の職能成長に関する制度」ついて発表しました。

ザンビアでは、基礎教育へのアクセス拡大に対する取り組みの結果、初等教育では90%を越える純就学率を達成しましたが、東南部アフリカ地域学力比較調査の結果(6年生の計算運用能力:参加14カ国中最下位)が示す通り学習達成度は低く、依然と教育の質に大きな課題を抱えています。このような状況下で、ザンビア教育省は教育制度の質と効果は教員の質に大きく左右されるという考えから、現職教員の職能成長に関する制度(SPRINTSchool Program of In-service for Term)の構築に取り組んできました。

本セミナーでバンダ氏は、上述のSPRIT制度についての調査の発表を行いました。具体的には、ザンビアにおける現職教員の職能成長に関するこれまでの政策の傾向や、本政策の特徴についてでした。また、今後、教室レベルでの教育の質に関わるデータを収集・分析し、最終的には、政策分析と教室レベルでの繋がりを研究することを予定しており、その際の調査手法を紹介されました。発表後は、参加者より、調査内容についてのコメントや、今後の調査手法に関する質問など活発な議論が繰り広げられました。


2015年6月29日月曜日

青年海外協力隊二次選考

こんにちは。ザンプロ参加希望をしている畑です。
6月26日(金)に東京の竹橋研修施設で青年海外協力隊の二次試験がありました。
前日から東京に宿泊していたのですが、面接の当日よりも前日の方が緊張しすぎてなかなか寝られなかったです、、

二次試験では人物面接と技術面接があったのですが、私はどちらとも10分ほどで終えました。

人物面接は、主に一次の時に出した応募内容について聞かれました。
落ち着いて自分の思いを試験官に伝えられたのではないかと思います。

技術面接は、私が受けた時は最初に要請について聞かれた後、中学校から高校レベルの理科の質問を聞かれました。
理科の質問の一番最初に得意な分野を聞かれ、一問一答形式で答えていたのですが、一問に関しての内容がどんどん深くなっていきました。(汗)
面接後に他の理科教育に応募していた方とお話すると、私の時は圧迫面接だったようです。
この圧迫面接ではストレス耐性などを見られているのではないかと言われていました。

面接を終えての率直な感想は本当に何とも言えない気持ちです(笑)

面接の前に模擬面接をしていただいた、ザンプロや協力隊に参加していた方々には本当に感謝しています。
練習では答える内容がまとまっていない、緊張しすぎているなどたくさん問題を抱えていた私ですが、模擬面接をしていただいたので、当日は緊張せず落ち着いて、答えることが出来ました。
改めて、ありがとうございました。

二次試験の結果は8月にでるので、不安もありますが、それまで合格させていただいた後に向けての準備も進めていきたいと思います。

よろしくお願い致します。

2015年6月22日月曜日

青年海外協力隊二次試験に向けて

先日、二次試験の面接に向けて髙木と畑の2人で理科の復習をしました。問題集を解いたり過去問に出ている定理や法則の確認をしたりと充実した2時間となりました。聞いたことあるけど説明できないことばや、実験のやり方などを互いに教えあいながら勉強しました。意外と忘れているものですね・・・これからも要勉強です。

そして・・・
617日、無事に一次試験に二人とも合格することが出来ました!
応援してくださった先輩方や同期のおかげです。みなさん本当にありがとうございました。

結果が分かった4時間後、先輩方の胸を借りて、面接練習を行いました。
2人とも実際の面接よりも緊張していたような気がします。
互いに弱点を知ることが出来、一週間後の本番に向けてなにをしなければいけないかが明確になりました。

出来るだけの準備をして面接に挑みたいと思います!



2015年6月18日木曜日

第1&2回 ザンビア特別教育プログラム赴任前勉強会 開催

今年度4月にIDEC入学したザンプロ参加希望者が受ける2015年度青年海外協力隊春募集は以下のスケジュールで選考が行われます。


そこで、第12回の勉強会では、協力隊受験の対策がテーマとなりました。

1回勉強会:一次選考会対策
 一次選考は書類選考になります。勉強会では、「応募用紙」と「職種別試験問題」の2つの書類へザンプロ経験者からコメント・アドバイスをもらいました。「応募用紙」は、「JICAボランティアに参加する動機」、「現地での活動の抱負」、「JICAボランティアとしての2年間を自分の人生設計の中でどのような位置付けとしたいのか」等、自分自身のこれまでの経験や今後の計画が含まれており、自身を見つめ直し、それを整理するためのアドバイスをもらいました。「職種別試験問題」では、現地の様子などを経験者から聞きながら、実際に現地でボランティア活動をするイメージを持てるようなアドバイスをもらいました。この勉強会は、受験者1人が複数のザンプロ経験等からメールや面談ベースで23回のアドバイスを受ける形で行われました。

2回勉強会:二次選考会対策
618日(木)に、第二次選考に向けての面接の練習が行われました。面接は、ボランティアとしての適性について「人物」と「技術」の2つ観点から行われました。
人物面接では、協力隊の応募書類の記述内容(応募動機、現地での活動への抱負等)について、技術面接では、理科科目に関する問題が次々に聞かれました。いざ模擬面接を始めると、練習どおりうまく説明できるところと、不安に思っているからかうまく説明できないところも見受けられました。
面接後は、よかったところ、そして、改善の必要なところについてのフィードバックがあり、1週間後にある面接に向けて改善の必要なところを集中して練習することになりました。

2015年6月8日月曜日

活動もあと2週間

ザンビアの6月は寒い。朝晩、特に朝が寒い。すぐにトイレ行きたくなるし、日陰にいると寒いので日が当たる場所に移動して暖まるほどです。

とうとう、活動もあと2週間になりました。そしてザンビアの生活も一ヶ月を切って、二年ぶりの日本ももうすぐです。思えば二年間、あっという間でした。特に二年目がすぐに過ぎ去った感覚です。

活動も二年間行ってきて、思い返すと生徒達に対してどれだけ変化をもたらすことが出来たのか、彼らの数学の能力は上がったのか、なんの影響力もなかったのだろうか。
感じたことは教師は生徒達に信頼されてこそ出来る仕事だなと思いました。生徒が教師のことを嫌いだったり、信頼出来ないと説明も聞かずに他の生徒と喋るし、授業をさぼる。また教え方が彼らに合わないと生徒達は聞くことを辞めて理解することも諦める。そして課題は他の生徒の回答を写して教師のサインをもらいに来る。だから何も理解せず、問題も自力で解けないまま次の内容に進む。これでは授業しても生徒の頭の中には何も残らない。

このような生徒が多くいて、少しでも減らすにはどうしたらいいのだろうか考える時間が多かったように思います。原因は何だろう、説明するのが速いからゆっくり話したらいいのか、話す英語が理解出来ないのなら簡単な英語で説理解出来るのではないか、説明に夢中にならず生徒が理解しているか見ながら質問して生徒を授業に集中させながら進めたらいいか、以前の内容が理解出来てないから復習すべきか、などなどいろいろと試行錯誤しながら授業を進めてきたと感じます。

二年間の活動を通して達成感を得ることは出来なかったですけど、二年間のもがきを通して多くのことを感じることが出来たのがよかったです。

生徒のみんな、いろんなことを教えてくれてナトテラサーナ(ありがとう)


2015年6月1日月曜日

タンザニアの卒業式

先日任国外旅行にて同期の任地を訪れた時に運良く行われた卒業式に、ちゃっかり僕も参加してきました。日本では当たり前に行われる入学式と卒業式。しかし、ザンビアへ来るとこの2つの式典は一般の学校ではほとんどみられません。聞くところによると私立の学校や一部の成績上位者が集まる学校のみでしか行われていないそうです。もちろん、私のいる学校では入学式も卒業式もありません。


新年度が始まると、前年度に行われた国家試験の成績が学校に貼り出され該当者が学校に来て登録をして初めて学校にきます。卒業年度になると、10−11月に行われる国家試験を受け、それが終われば各自自分の家に戻るというシステムになっています。そのため、気がついたら顔見知りの生徒達がいなくなっていて、気がついたら新しい生徒が学校にいる状態です。卒業式というものを今までザンビアで一度もみたことがありませんでした。卒業式に参加できると知ってとてもわくわくしました。


実際に卒業式に参加してみると、オールスワヒリ語。何を話しているのか全く分からない。横にいる同期や同期のカウンターパートに日本語や英語に訳してもらいながらなんとか雰囲気をつかめた…と思います。

日本のような厳かなものを想像していましたが、実際に出てみると歌あり、劇あり、ファッションショーあり、成績優秀者の表彰があり、卒業生がお世話になった先生にケーキを食べさせていたり、成績証明書を受け取っていたり、卒業生が保護者の人にケーキをたべさせてもらっていたりと日本では見ることのない風景がいっぱいでした。卒業生は帽子にリボンを巻いたものをかぶっていました。言葉は分からなくても見るものどれもが新鮮でした。学習の機会を設けることも大切なことだけれども、教育を終えるという節目も大事にできたらいいのかなあと思いました。
うちの学校にも卒業式が欲しい!


ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/

2015年5月25日月曜日

ザンビア特別教育プログラム参加のきっかけ②

2015年度4月にIDECに入学しました、髙木梓と申します。
大学院では算数・数学教育開発を学んでいますが、3月までは福岡教育大学にて特別支援教育を専攻していました。


「学部時代の障害児・者との余暇活動と学習指導の経験」
「小学生の頃から抱いていたアフリカへの憧れ」
が私をザンビア特別教育プログラムに導いてくれました。

学部時代に、算数数学に困難を示す子どもたちの思考やその困難に対する指導法を学びたいという思いと、アフリカの子どもたちの基礎学力向上のためになにかできないかという課題意識を持ち始めました。
そんな中、IDECの説明会に参加し、ザンビア特別教育プログラムの存在を知りました。大学院進学と青年海外協力隊参加どちらもが可能であり、さらに自分のもつ課題意識について研究できることに惹かれ、大学院受験とプログラム参加を決意しました。


理数科教育について、忘れてしまった理数科の知識を呼び戻すだけでなく、教授法やザンビアの現状などについてもこれから学んでいきたいと思います。


2015年5月18日月曜日

ザンビア特別教育プログラム参加のきっかけ①

20154月に広島大学大学院国際協力研究科(IDEC)に入学した、畑美咲子です。
3月までは広島女学院大学に在籍しており、約4ヵ月のカナダ留学で海外経験しました。

IDECの受験理由はザンビア特別教育プログラムに参加したかったからです

私は将来教員を目指しているのですが、学部時代に教育実習を終えた際に、このまま教壇に立つには知識や経験が浅すぎるのではないかという疑問を抱きました。その時に、JICA青年海外協力隊OVと交流できるイベントがあることを見つけ参加し、協力隊OVの方達の熱い思いに惹かれ、自分自身の語学力と人としてのスキルアップにつながるのではないかと思ったことがきっかけです。

現在はザンビアに派遣されるよう、JICA青年海外協力隊の試験に向けて理科教育の勉強を行っています。


2015年5月13日水曜日

【セミナー開催報告】国際協力「授業研究でより良い学びをザンビアに」

52日(土)に、独立行政法人国際協力機構(JICA)がザンビアで実施している「授業実践能力強化プロジェクト」でチーフアドバイザーとしてご活躍の中井一芳氏を講師に迎え、教育分野における国際協力の実践についてお話をして頂きました。

本セミナーでは以下3つの内容を、ザンビアでのプロジェクトで収集されたデータを基に、プロジェクト実践者の視点からお話をされました。
1.プロジェクトの概要 -実施とその効果-
2.プロジェクトの質 課題とその解決策-
3.プログラムの運営と管理

具体的には、ザンビアでどのようなプロセスを踏んで授業研究(Lesson Study*)が導入、普及されてきたのか。授業研究の質に関しては、どのようなデータで確認、収集、分析するのか。導入・普及をするにあたり出てきた課題や、授業研究の質に関する課題、そして、それら課題に対してどのような取り組みがとられたのかが、紹介されました。また、ザンビアの他に、フィリピンやインドネシアでの授業研究に関する取り組みの紹介もありました。

受講者は、日本人の他に、カンボジア、フィリピン、インドネシア等の国際色豊かな学生で、上述のザンビアでの取り組みと比較し、自国での課題をどのように改善できるのかを念頭に置いた具体的な質問や、積極的な話し合いが行われました。(同日は、大型連休初日にも関わらず20名近い学生の参加がありました。)


*Lesson Study is a peer-to-peer learning approach where teachers share knowledge and skills to improve teaching through planning, demonstrating, and assessing lessons. It consists of a fellow teacher planning and observing a lesson followed by a discussion with peers about ways to constructively improve these lessons. (Jenny Perlman Robinson / March 25, 2015, Brookings Institute ↓↓↓)

The project’s article introduced by Brookings InstituteEnglish

ザンビアでのプロジェクトにご興味がある方(和文)

最後に、IDEC清水教授より、感謝状が贈られました。

2015年5月11日月曜日

日本—ザンビアを結ぶプロジェクト

昨年の7月末に私のもとへ現職の学校の先生でかつてのザンビア隊員の先輩からある企画へのお誘いを受けました。その企画とは、先輩隊員の勤める日本の学校の生徒からザンビアの生徒達へのメッセージ入りの文房具などがはいったものを送るという企画でした。


日本とザンビアの生徒の交流ができることや、普段の活動ではできないことということもあって快く参加させていただきました。選挙や色んなことが起こり受け取りがおそくなってしまいましたが、先日無事にうちの学校の生徒へ配ることができました。


生徒は日本の生徒達からのメッセージや普段彼らの使っているものとは少し違う文房具に戸惑いながらも嬉しそうにプレゼントを受け取っていました。文房具をもらったお礼に受け取った生徒11人に手紙を書いてもらい、一部の生徒に協力をしてもらいビデオレターを作成しました。手紙の中身には素直に今回のプレゼントに対する感謝や、日本の生徒達へのメッセージ、彼ら自身のことなど色々なことが書かれていました。日本の会ったことのない生徒たちとのやり取りや、プレゼントを受け取った経験は彼らにとってとても新鮮なものであったように感じました。同時に僕自身も普段は見ることのできない生徒達の嬉しそうで楽しそうな表情をみることができて楽しかったです。


ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/

2015年5月4日月曜日

社会人デビュー!!

今年の3月、4年間の在籍期間を終え、IDECを修了しました。振り返ってみると、様々な人に支えられ、終えられた4年間でした。お世話になった皆様には、心から感謝しております。

4月からは企業に就職し、新しい刺激を受けながら毎日過ごしています。今までとは全く違う世界なので、不安なこともありますが、とても楽しいです。なぜなら、異なる経歴を持った人達とお話することができますし、経済の移り変わりを肌で感じることができます。そして、ずっと私は、教員になることを夢みていたので、まさか違う職業に就くとは思いもしませんでした。しかし、中に入らなければ分からないこともあるので、これはこれで良かったのかなと思います。1カ月の研修を終えて、私はまだまだ至らぬ点がありますが、とにかく、今いるところで誠心誠意努力していく次第です。

IDECの先生を始めお世話になった皆様、今までありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いいたします。


ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/

2015年4月27日月曜日

オリエンテーションの実施


49日(木)に、ザンプロ参加希望の2015年度のIDEC入学生にオリエンテーションを実施しました。

オリエンテーションでは、馬場先生からプログラムの概要と共に、これまで(13年間)の修了生を対象に実施した縦断的調査結果の説明がありました。横断的調査結果の説明では、これまでどのような学歴・職歴の方が入学され、どのような研究やザンビアでの活動をされ、卒業後どのような進路・就職に進まれたのかについて触れられました。

その後は、ザンプロOBOGと共に、IDECでの履修科目や、ザンプロ赴任前勉強会、青年海外協力隊の春の募集に係るスケジュールや提出書類等について、座談会を行いました。

この半期は、英語で行われる講義を履修しつつ、協力隊の応募手続きを進め、ザンプロ赴任前勉強会を調整・参加し、且つ、自分の研究テーマを考えていくという、目まぐるしいスケジュールが待っています。一方で、ザンビアをよく知る先生方やザンプロの先輩が近くにいるので、研究・ザンプロについて困ったことはすぐに聞ける、そして、授業は英語、70%が留学生のIDECでは日常会話も英語という、自分磨きの場としては恵まれた環境にあります。参加者にとって、多忙な中でも自分を奮起させ、先輩、留学生から刺激を受け、学び多き充実した半期になるよう期待したいと思います。

ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/