2013年3月26日火曜日

交流試合

 
先日、私の配属先の同僚たちと近隣の学校の教師たちでサッカーを通じて交流する場が設けられました。手に汗握るシーソーゲームで、PKを取られた時には全員で抗議したり、仲間が得点すれば全員で抱き合って喜んだりと本当に楽しい交流でした。

 
サッカーはボール一つさえあれば、すぐにでも始められるスポーツですから、ザンビアでは最も親しまれているスポーツです。老若男女を問わず、サッカーの話題になると感情的に身を乗り出して持論を展開させます。今回の交流試合でも多くの生徒が応援に来て、教師たちのプレイを見守っていました。

改めて、スポーツは文化や言語の壁を越えて楽しめるものだと感じた一日でした。

2013年3月21日木曜日

教員事前研修

こんにちは、野中です。

2月25日から3月10日の二週間、愛媛県の県立学校で事前研修を受けてきました。研修内容は講義に加えて、数学の授業やホームルームを受け持ち、勤務体験をすることでした。

数学の授業では、先輩の先生に僕の授業を観察して頂きました。そのとき目からウロコだったことが一つ。その先生に「そんなに一行一行説明しなくていい」と言われたことです。

ザンビアでは、簡単な式変形でも生徒とやりとりして確認しながら進めていました。また、中学生に教えていたということも関係していると思います。

今まで、もっと丁寧にということは考えたり言われきたりしましたが、その逆は初体験で、すごく興味深かったです。

ホームルームでは、ザンビアの話をたくさんすることができ、生徒はすごく興味を持ってきいてくれました。

ザンビア先生とも呼ばれ、名前も変わりました。

最終日には感想文ももらうことができ、それを読んでいるとやっぱりザンビアに行ってよかったなあと思いました。大学三年生のとき自分が思い描いていたことが少し実現できて、すごく嬉しいです。

次の四月からは小学生のときから思い描いていたことが実現するので、もっと嬉しいです!

生まれてよかったです。

2013年3月16日土曜日

2年間という限られた時間


気が付けばザンビアへ降り立ってからもうすぐ1年が経とうとしています。最近考えることは、「この2年間、自分は配属先やザンビアにどのように貢献できるのだろうか。もっと他に自分にできることはないのだろうか。自分の活動に満足できているのか?」今は、まだ100%胸を張って、YESとは言えない自分がいます。しかし、「2年後にはYESと言えるような活動をしたい。」そう思っています。

 
私は、ずっと青空教室のような活動をしてみたいと考えています。そこで、今後、自分の活動に活かせていけたらという思いから、ムクシというところで寺子屋教室のような活動をしている先輩隊員のNさんの任地を訪問することにしました。Nさんの土曜日の過ごし方は、朝から大忙しです。朝8時くらいから自分の学校で生徒のための補習授業を行っており、昼過ぎからは自分の家で読み書き算などの寺子屋活動を近所の子供たちに教えていました。勉強会が終わると子供たちとダンスをしたり、走りに行ったり、と赴任先の子供たちとの時間をとても大切にしていました。自分の時間よりも子供たちとの時間を大切にしているNさん。現地の子供たちや近所の人たちと一緒に何かをする、のんびりと時間を過ごす、「協力隊らしい生活だなー。」と感じました。Nさんの任地を訪問して感じたことは、子ども達だけではなく大人たちからもとても信頼されている、慕われているということです。「これは、Nさんの日々の活動や行動から来ているものではないだろうか。現地の人とここまでいい信頼関係を築けているNさんは、素敵だな。」と思いました。たかが2年間、しかしザンビアでしかできないことはたくさんあります。自分もNさんのように現地の人との時間を大切にし、自分にできる活動、青空教室の開催、子ども達と遊んだり、走ったり、踊ったりと現地の人と過ごせる時間を無駄にしないようにしたいです。送別会で先輩たちがよく言う言葉“ザンビアでやり残したことがないような活動をする”という言葉です。この言葉通り、日本へ帰るときに、ザンビアでやり残したことがないくらい精一杯活動ができた、そしてザンビア生活を思いっきり楽しめた、と胸を張って言えるように残りの日々を大切にし、後悔だけはしないように過ごしていきたいと思いました。時には「自分の活動が本当にこれで大丈夫なのだろうか。」と不安になることもあります。しかし、先輩訪問をさせて頂いてから「今、自分にできることを精一杯、自分のペースで進めていこう。」と強く感じました。今回、Nさんの任地を訪問させて頂いたことは、私にとって、とても刺激になりました。Nさん本当にどうもありがとうございました。

2013年3月11日月曜日

とうとう決まりました


こんにちは、M1の益子です。

とうとう決まりました。ザンビアに行くことに決まりました!

無事決まってほっとしています。

しかしほっとするのも束の間、今から研修の準備、研究の準備、引っ越しの準備など、やることばかりで頭の中が整理できていません。

そうは言いつつもIDECにいるのもあと少しなので、毎日を楽しみたいと思います。

2013年3月6日水曜日

STEPS WORKSHOP IN SOLWEZI

 
先日、JICA専門家主催のWORKSHOPに参加してきました。このWORKSHOPは、主にザンビアの数学教員や校長先生向けに行われた講習会で、日本からは現職の副校長先生(下記:K先生)が専門家として訪れました。この方は、実際には校長先生のお仕事をされていらっしゃいます。STEPSStrengthening Teachers' Performance and Skills through School-based Continuing Professional Development Project)というのは、2011年から2015年にかけてザンビアで行われているJICAの技術協力プロジェクトの名前です。今回のWORKSHOP2日間に分けて行われ、1日目は副校長先生による日本の学校の紹介と校長先生の学校運営方法について、2日目は実際にザンビアで行われている授業研究を実践した後、K先生からのコメントと質疑応答が行われました。私は、初めて専門家主催のWORKSHOPに参加かつ、日本が技術支援している姿を目の前でみることができたので、とても貴重な体験となりました。また、プロジェクトの一環でザンビア教員や教育省の方が、実際に日本へ研修を受けに行っており、日本の教育現場を肌で感じることで、日本人の教育への姿勢がザンビア教員に伝わっているように思いました。


ここ数年、ザンビアの学校でも授業研究が実施され始め、生徒中心主義が謳われています。しかし、なかなかこの生徒中心主義の本質は理解されておらず、今回のWORKSHOPでもそのことが焦点となりました。授業内容は、高校3年生の数学でグラフから速さ・加速度・減速度を計算するものでした。全員の前で授業をするのは、とても緊張することだと思いますが、生徒に問題を黒板に書かせたり、23人のグループで問題を解かせたりと、授業に対して試行錯誤している様子がうかがえ、熱心な先生だと思いました。この授業に対して、教師がほとんど話をしており、生徒中心の授業が行われていないという声が寄せられました。では、生徒中心の授業とはなんなのだろう?とここからK先生の授業が始まりました。この授業で一番生徒に教えたかったことをテーマに、参加者に向けて質問をしました。「なぜ、加速度がグラフの面積と一緒になるのかを説明してください。」参加者から色々な意見が出され、そのやり取りを通じて、数学の概念を創造することの大切さ、生徒中心主義とは生徒が自ら考えること、生徒たちがただ単に活動している状態ではない、ということを伝えていました。自ら考え・試行錯誤する力を育てないと、与えてもらったきり自分では何も作り出せない、そのような人たちが集まった社会は発展していかない。聞いていて、私もなるほどな~と思いました。私自身も、中学生の時に塾に通った経験があるので、いつの間にか、答えは人から教えてもらう体質になっていたと思います。まだまだ、教員として人間的にも成長したいなと思いました。

WORKSHOP`を終えて、K先生のお話して下さったことを、どこまでザンビアの人達が心に留めてくれたのかは量りかねますが、先生のお人柄が日本の教育を語っているように思いました。


2013年3月1日金曜日

石原先生最終講義


JICAより広島大学に出向されている石原先生の最後の講義が214日に行われました。

先生がこのIDECで過ごされた3年間に感じてらしたことなど、こんなにゆっくり覗える機会はなかったので、とても面白かったです。

その中で、「国際協力の意味・範囲の見直し」という課題を私たちに投げかけてもらいました。
実際、IDECに入る前、国際協力ってなんだろう、と考えたり、
ザンビアにいた時も、本当にこの国に何が必要で私はどういう位置づけになるんだろう、と、国際協力の意味について、ずっとモヤモヤしていました。

そのモヤモヤしていることを、次元は違うかもしれないですが、先生自身もお考えになっていると知り、なんだか少しホッとしました。
やはり、先生になると、国際協力の意味について、はっきり明確な答えがあるのではないかと思っていました。
でも、このお話を聞いて、悩むことが肯定化されたみたいに感じ、ゆっくり自分なりに考えていこう、と安心できました。

また、そんなメッセージを投げかけてくれる石原先生を素敵だなとも思いました。

石原先生、ありがとうございました!