2022年12月14日水曜日

同期派遣のザンプロ生(小田さん)と協働で理科授業!

 みなさん、こんにちは!牧研の横山です。

現在私はエボラウイルス感染防止のため、首都退避しており任地で活動ができていない状況です。
今回は、首都退避の間に、同じザンプロ生であり、同期隊員である小田さんの任地を訪問し、協働で行った理科授業について紹介したいと思います。

<協働授業の様子>

102021日に、小田さんの学校で、協働で理科授業を行いました。90名のP5(小学校5年生相当)と70名のP6(小学校6年生相当)に向けて、それぞれ物の温まり方と音をテーマに視覚的な実験を取り入れた授業を行いました。

実験材料は、塩やペットボトル、石鹸などウガンダでも手に入りやすいものを使用しました。P5の授業では、ペットボトルの口に石鹸水や風船をつけ、手で温めたりお湯につけたりすると、どうなるかという実験を行いました。
ウガンダの理科授業では、予想を立てるということがあまり行われていないため、児童が予想を立ててから実験を行うという点に力をいれました。予想A(温められた空気は上に上がる)と予想B(温められた空気は膨張する)のどちらが正しいと思うか尋ねたところ、予想Aに手を挙げる児童がほとんどで、予想Bに手を挙げた児童は1人でしたが実験終了後、予想Bが正しかったことがわかり、とても盛り上がりました。


<お湯に入れると風船はどうなるかな?>









また身体を動かして、空気の膨張を表現するなどして、より理解を深めることができました。


<どんな模様ができるかな?>



<糸電話を使った活動>






P6
の授業では、ボウル型の容器に黒いビニール袋を貼り、その上に塩をふりかけ、そこに向かって声を出す実験や糸電話を使った活動を行いました。
児童は音量や音の高低を変えてみたり、糸の種類や長さが違うとどうなるか比較したりしていました。
普段目に見えない音を視覚化することで、音が振動によって伝わるということの理解がより深まったと思います。
どちらの授業にも、現地の教員の方が参加してくださり、非常に興味をもってくださいました。

ウガンダの小学校の理科の授業ではとくに、理科室などの設備がないこともあってか、ほとんど実験が行われるということはなく、教員が板書したものを児童が書き写して覚えるという授業がほとんどです。
今後、整った設備がなくても身の回りの物で実験を行うことができるということが教員の間に広まり、暗記型の理科授業から視覚的・体感的に科学的事象について理解できるような授業に変換していくことができたらいいなと思います。

<現地の先生が見に来てくれました>


どちらの授業にも児童がとても楽しんで参加してくれ、いろいろと準備してよかったなと思いました。

そして、今回は普段はそれぞれの学校で別々で活動していますが、協働で授業を行ったことでお互いにアイデアを出し合い、フォローしあいながら授業を行うことができました。


今後もお互いに悩みを相談しあいながら、理科はもちろんのこと、理科に限らず学ぶことって楽しいんだと思ってくれる授業を目指して活動していきたいと思います。

2022年11月15日火曜日

赤道直下での太陽の動きの観察をしました☀

 Gyebaleko(お疲れ様です)!

2020年入学のザンプロ生、清水研の小田侑佳です。
現在、3学期(9月~)も終盤で、12月にはウガンダに派遣されて1年が経過します。
時が経つのが早すぎて、「私はこの一年で何かできたかな…」と悩む日々です。

さて3学期の秋分の日、2022年9月23日に「透明半球を用いた太陽の動きの観察」をしました!
朝一番に、校庭に透明半球を設置しました。晴れていてよかった!


 







透明半球の設置


設置していると、「なんだ、なんだ?」と先生たちが集まってきました。
そして、第一回透明半球講座をしました。
先生たちは透明半球を見るのが初めてで、興味を持って質問してくださいました。

ここで日本にいる皆さんに質問です!

日本(北緯35度程度)では、太陽は「東からのぼり、南を通り、西にしずむ」と学習します。
では赤道直下にあるウガンダではどう動くでしょうか?
(ヒント:下の写真)

 







赤道直下に位置するウガンダでの太陽の動き


正解は、ウガンダでは「東からのぼり、真上を通り、西にしずむ」でした!

東からのぼって西に沈むのは万国共通ですが、緯度によって太陽の動きは変わります。

日本、アメリカなど北緯に位置する国では「南を通って」、オーストラリアなど南緯に位置する国では「北を通って」になります。そしてウガンダ、シンガポールなど緯度0度に位置する国では90度、つまり「真上を通って」になります。

実際に透明半球を使用して観察しているときは「本当に真上を通っている!!」と感動しました。


休憩時間には、児童から質問され、ミニ講座を開きました。
そこで「日本では、太陽は東からのぼって、南を通って、西にしずむんだよ」と教えましたが、いまいち説明が難しかったです…
「日本で記録をとってくればよかったなあ」「地球儀が欲しいなあ」とか思いました(笑)

 






透明半球ミニ講座



この光景を見ると、「与えられた算数・体育」だけでなく「理科実験」も積極的にしていきたいなと思いました。

この年末は約2か月ある一番長い長期休みなので、この間に来年度の実験準備ができたらと思っています!


余談
前回投稿した「空手」ですが、3学期2週間ほど児童に教えました!

 






道着の説明をしている風景



回を重ねるごとに、児童の体幹が強くなっていくのが感じられました。
しかし「すぐ飽きてしまう」という忍耐力の低さが課題だと感じました。

 






正拳突きの指導




1年目はすべて手探りで行ってきました。予測できないことが起きるばかりで、楽しく感じるときもあれば、いらいらすることもありました(笑)

2年目は、自分のやりたいことを着実に行っていければと思います。


2022年10月24日月曜日

ザンビア特別教育プログラム説明会(参加者募集)

 ~アフリカ、ザンビアでのJICA海外協力隊活動を組み入れた修士課程のプログラムに参加して~

「ザンビア特別教育プログラム」のご紹介と帰国学生の体験談
「ザンビア特別教育プログラム説明会」を広島大学留学WEEKイベントにて行います。

オンライン開催ですので、他大学の方、社会人の方などで当プログラムに関心がある方も参加いただけます。

開催日時:2022年10月25日(火)17:10-17:55

当日内容:ザンビア特別教育プログラムのご紹介
     ザンビアから帰国した学生との対談(インタビュー)
     質疑応答

参加方法:下記の参加ボタンからお申し込みください。

<参加はこちら>

お問合せ:ntlscimhiroshima-u.ac.jp

ザンビア特別教育プログラムは、JICA協力隊と大学院での修士号取得の両方を目指す方に、JICA協力隊としてザンビアに理数科教員(小学校教諭含む)として活動しながら、現地調査・研究を同時に行い、最短で3年半で修了する(派遣前、帰国後に大学院で研究)プログラムです。 詳細はこちら

※新型コロナの影響等、派遣時期が遅れる場合は、3年半で修了できなことがありますので、事前にスケジュールを確認ください。

2022年10月19日水曜日

ザンビアより現地報告!!

 初めまして!2021年度ザンプロ生、清水研の小野亘です。
この度、2022年度1次隊理科教育隊員としてザンビアへ8月に派遣されました。

現地での訓練も終わり、活動開始!
ザンビア生活も2ヶ月を過ぎ、3ヶ月目に突入したところでザンビアとこのプログラムに興味を持っていただくために今日は大きく3つのテーマで話したいと思います。

<今日のテーマ>
・参加の動機
・ザンビアの印象
・私の活動

ブログを書くのも初めてなもので、拙い言葉運びですがご付き合いいただけると嬉しいです。

それでは早速ここで軽く自己紹介も含めてこのプログラムの参加の動機を紹介させていただきたいと思います。

参加の動機は大学院生としては不純かもしれませんがとてもシンプルに「日本で社会に出る前に途上国をこの目で見たい」というものでした。
私は、このプログラムに出会うまでは大学卒業後、地元宮崎で教員生活を送りたいと考える大学生でした。
私の夢は、日本で教壇にたち多くの子どもに学び届けること。
そして、その楽しさを見つける手助けをすることでした。
しかし、大学で日本の教育を学んでいくうちに、いつしか海外の研究に目を向けるようになりました。
この頃は日本で子ども達により良い授業を届けるため、海外の実践や研究を漁る日々でした。
しかし、その最中、途上国での実践研究を多く目にしました。
その中には、途上国における子どもや教師、家族の置かれている状況だけでなく、生活の実態などの情報も多くあり、私の関心は次第に途上国へと移っていきました。
そんな中、このプログラムに出会ったのです。大学院生として、学びながら途上国をこの目で見られる。これはチャンスだ!!そう思い志願しました。
海外経験も少ない私にとって大学に所属し、学びながら途上国での活動に挑戦できることは国際協力に一歩踏み出す重要な安心材料となりました。
こんな私ですがよろしくお願いします。

 参加の動機を話し終えたところで私の派遣国ザンビアについて話していきたいと思います。今日は、私がザンビアに対して抱いた印象をお伝えしたいと思います。

まず、ザンビアの地に降り立った瞬間に感じたことは・・・。

<←ザンビアの空港の様子>

すごく宮崎に景色が似ている!!と思ったことです。
特に、空の玄関である空港の雰囲気は宮崎のそれと同じでした。
空港に留まる機体が少ないせいか少しだだっ広い閑散とした雰囲気や空港からルサカ市街地への道の両脇に広がる草原。宮崎では、広大に広がる田畑ですが、その雰囲気がとても似ています。
第一印象は、この国のことが好きになりそうということでした。
ザンビアについては正直、大学院に進学を決めるまで名前も聞いたことのない国でした。
また、アフリカへのイメージも治安やインフラの整備、特に医療機関の整備についてまだまだ発展途中で、伝染病や犯罪も多いというイメージを持っていました。
赴任までザンビアについてたくさん調べましたが、その不安は正直大きくなる一方でした。しかし、最初に僕を迎えてくれたのは、どこか故郷に似た雰囲気の光景でした。インターネットを通して見た景色は広大な草原だったので、少し驚きました。
もちろん広大な草原が広がっているのですが、インターネットを通して見るのとはやはり感じ方が違いました。空の薄い水色、草原に生える金色の植物は、宮崎の空、宮崎の田畑の風景に重ねてしまうほどでした。

 最後に、私の活動について、任地配属から1ヶ月の活動の様子とともにお届けします。

私はザンビアの首都ルサカにある中等学校に毎日通っています。私の通う学校はSTEM(Science, technology, engineering, and mathematics) 教育先進校で、科学・技術・工学・数学教育に力を入れています。
子どもたちの授業時間割もその大半はこれらに関係する授業で構成されています。
私は、主に日本の高校1年生と2年生にあたる学年の化学の授業を持たせていただいています。
現在は化学嫌いが続出する化学反応式や化学結合の性質を扱っています。
幸いSTEM先進校ということもあり、学校には色々な実験器具が揃っています。
不足しているものも多くありますが代用できるものも多く揃っていますので日々試行錯誤しながら授業を行っています。
写真は子どもたちとザンビアのスーパーに並んでいるお酢の濃度を調べようという授業を行った時の様子です。
お酢の濃度を自分たちで調べられることに驚いている様子や子どもたちの一生懸命計算する姿や考察している姿にいつも元気とやる気をもらっています。やっぱり実験は楽しいよね!!

<←実験の授業の様子>

また私自身も学びは多く、ザンビアのお酢は5%も濃度があって日本より高めであることなど実験を通して子どもたちと一緒に学んでいます。

でも一番気になるのはやっぱり教科書!!というのも、子どもたちが持っていない点です。そのため復習は自分のノートに頼るしかありません。

私も高校生の時につくづく思っていましたが、板書を綺麗に取れない。
だから見返す気力もなくなる。こんな生徒もいると思います。
また、私の学校では先生方の解説も早いため子どもたちはノートを取るのに一生懸命です。板書も次々内容が入れ替わるので書ききれていない生徒も多い。
なんとかしてあげたい。
色々策を考えるのですが自分のクラスだけやってもとか、一人で勝手にやるのも、とか色々考えちゃいます。まずは同僚の先生方としっかり関係を作って現状先生たちが抱いている問題のお手伝いをすることを当面の目標にしたいと思います。

<←物理の実験室の様子>




<←2年間の私の学び舎>

今私は同僚の先生方や子ども達をはじめ多くの現地の人々にたくさん支えられて活動しています。そんな皆さんに感謝してまた明日から元気に活動していきます。

ご清覧ありがとうございました。

<みんなを画角に収めようとした一枚>


2022年9月9日金曜日

ウガンダで空手をしました!

Gyebaleko(お疲れ様です)!

2020年度(入学)ザンプロ生、清水研の小田です。
早いもので、ウガンダに来てから3学期目が始まりました。
今回は学期休みにした「空手」について投稿します。


★TICAD CUP

2022年8月20, 21日に「TICAD CUP」というセカンダリーの女子サッカーの試合がNjeruのFUFA Technical Centreで行われました。
その開会式のプログラム「日本文化紹介」の場面で空手を披露しました。

空手紹介の場面

披露するのはとても緊張しましたが、披露した後に多方面の方が空手に興味を持ってくださったので、空手紹介をして良かったなと思いました。


★Soltiloの選手に向けた空手講座

選手・コーチとの集合写真

TICAD CUPで空手を披露したことで繋がったご縁の一つで、「Soltilo Bright Stars FC (ウガンダプレミアリーグ所属)」の選手とコーチ陣に向けて空手講座をしました。

 


テーマは「集中力向上」

突き方、受け方、蹴り方を教える中で「集中力の向上」とともに「体幹の強化」を図りました。指導を通して、バランスをとるのが得意な選手と苦手な選手が明確になったことが興味深かったです。

 回し蹴り指導の様子


3学期(9月~)の体育の授業で、空手を組み込むことができたらと思っています!押忍


2022年8月29日月曜日

(ザンビアより) 日本の中学校とオンライン交流をしました!

こんにちは。ザンビアの初等学校で活動中の太田和希(三輪研)です。

今回の投稿では、6月30日におこなった、福島県の玉川村立玉川中学校との交流についてお話ししようと思います。

玉川中学校との交流は、前任の隊員から始まり、学校としては二度目の交流ですが、私にとっては初めての交流で、生徒も前回とは違うメンバーだったので初めての経験でした。

玉川中の担当の先生とは派遣前訓練中に連絡をとり始め、交流時期や交流形式など、早い段階から打ち合わせを重ねていたため、私にとっては一大イベントでした。
また、派遣前訓練が終わった後に玉川村を案内していただき、日本の滝100選に選定されている乙字ヶ滝の風景や、村の特産品である果物「さるなし」の味などを今でも思い出します。

今回のオンライン交流では、玉川中学校の発表に続き、プリンスタカマド初等学校の発表、そして質疑応答というように進めました。玉川中学校は放課後の活動として20人ほど参加され、プリンスタカマド初等学校は授業中だったので、1クラスの生徒全員が参加しました。

発表者を有志で10人募り、発表内容はクラス全体で考えました。
発表内容を考える際、生徒の方がザンビアに詳しいのでたくさんアイデアを出してくれるだろうと思っていたのですが、彼らにとっては何が日本人にとって興味深いのかわからなかったようで、なかなか意見が出ませんでした。
そこで、私が「たとえば、日本人にとってアフリカは暑いイメージがあるから、みんなが厚い上着を着てニット帽を被っていることにびっくりするよ」など、日本の中学生がびっくりしそうなことをいくつか挙げました。
すると、「ザリガニは日本で食べる?」「日本には言語はいくつある?」「日本にも滝はある?」などの質問が出てきたので、その中から発表する内容を生徒達が選び、最終的に以下のように決まりました。
また、発表に使用する写真も生徒に選んでもらいました。

気候

・言語

・食文化

・おすすめスポット

・キリスト教について

・キリスト教に関連の深い音楽

玉川中学校のみなさんの発表では、制服学園祭の様子といった学校の紹介玉川村の特産品についての紹介があり、途中でクイズがあったり、最後には応援歌を贈ってくださったりと、プリンスタカマド初等学校の生徒たちは大盛り上がりでした。
(うるさくて落ち着かせるのが大変でした…笑)

プリンスタカマド初等学校からの発表は、各発表者1分ずつの発表を考えてきてもらっていたのですが、やはり自分の国のことをよく知っていることに加え、普段から英語を使っているだけあって、みんなカメラの前でも堂々と、「プレゼンター」という言葉がぴったりなぐらいしっかり話せていました。

発表の様子(交流・撮影のためマスクを外しています。)


当日、マイクやスピーカーの調子が悪く、お互いの発表内容が聞こえにくい部分もあったと思いますが、こちらからは写真を見せながら発表し、玉川中学校のみなさんも実物やフリップを見せながら発表してくれていたので、お互いのことを少しでも知れていたら良いなと思います。

それだけではなく、玉川中学校と繋がっているときの生徒の盛り上がっている姿や、発表する生徒たちの気合いの入っている姿を見て、生徒にとっても思い出に残る経験になったように感じます。
この経験が生徒達にとって興味関心の種まきとなっていたらなと思います。

当日は、教室に電気が来ておらず違う部屋を探したり予期せぬ機材トラブルで交流が止まったり、やはり思うように行かないことが多く慌ただしかったものの、自分にとっても、オンライン交流にどんな難しさがあるか、1コマ使うだけの価値をどのようにして見出すかなど、ザンビア側の視点に立って考えることで、たくさん学ぶことがありました


2022年8月16日火曜日

活動についてin ウガンダの中高等学校

 みなさん、こんにちは!牧研の横山です。

早いもので、もう任地(ウガンダ)に来てから2学期目が終了しました。今回は、配属先の学校で私が行っている活動と研究活動について少し紹介したいと思います。

配属先の学校では、S1とS2の生物の授業にTTとして参加し、主に実験の準備などをしています。顕微鏡を使ってカビを観察したり、Soilの単元では、Sand、Clay、Loamのそれぞれの特徴を理解するために、Drainage(水はけ)やRetention(保水力)、Capillarity(毛細管現象)を調べる実験を行ったりしました。他にも単元のまとめのプリントを作ったり、問題を作成して教室の後ろに掲示し、解いてきた生徒には採点・解説をしたりしました。

(写真上)
顕微鏡を使用している様子

(写真下)
窒素循環のロールプレイングをしている様子


体育では、バレーボールのルールを教えたり、エアロビクスを一緒にしたり、自分にできることをしています。

生物・体育以外にもICTの授業でS3とS4にパワーポイントやワード、エクセルの使い方を指導しています。使えないパソコンが多いためパソコンの数が足りておらず、全員がパソコンを使用できなかったり(3人で1台のパソコンを使用している)、停電するとパソコンが使用できなかったりすることが課題です。

2学期からは、図書室の整備も始めました。パソコンが設置されたため、図書司書とともに図書室にある本の情報をすべてデータ化し、本の貸し借りをパソコン上で管理できるようシステムを構築しました。2学期の学校が休みの間に、過去のテスト類を整理したいと考えています。

また他にも日本の高校の社会の授業でも、オンラインでウガンダの生活についてプレゼンをしました。

任地に赴任してから、半年がたち活動計画を作成したので、今後はその活動計画に沿って、いろいろな先生と協働して活動の幅を広げていけたらと考えています。

(大学院の)研究活動に関しては、学校設立25周年の記念誌を入手できたため、その冊子をもとに学校の設立過程について調べました。その情報をもとに、当時の様子を知っている教員を校長先生に紹介していただいたので、その方に話を伺う予定です。現地にいると、ちょっとした先生方との会話から、思いもよらぬ情報が手にはいったりするので、おもしろいなと感じています。時間があっという間に過ぎていくので、今を大切にして活動していきたいです。


2022年7月22日金曜日

2学期の活動 ㏌ウガンダの小学校

 Gyebaleko(お疲れ様です)! 

2020年度ザンプロ生、清水研究室の小田です。
2学期は、体育に加えて算数を教えています。
また2学期は、学校行事が多くある学期でもあります。


★算数

学期初めに力試しテストをしたところ、かけ算・わり算が苦手な子が多いとわかりました。
そこで2学期は、九九を暗記できるよう「Master of Multiplication」という活動を始めてみました。

休み時間に長い列を作って、児童は活発に取り組んでくれています。
基礎計算能力が向上することを願って、この活動を続けようと思います。


★体育

2学期は、体育のカリキュラムでボール競技(フットボール・ネットボール・バレーボール)を教えることになっており、P3からP6 (小学校3年生から6年生担当)まで計4クラスに教えています。

1クラス70~100名に対し、運動できる場所、ボールの数が限られているので、どうやったら1人1人の児童が活発に動けるか、日々考えながら体育をしています。

もう2学期も終わりかけですが、ボール競技の授業はまだまだ課題がたくさんあります。

加えて、地区の小学生ボール大会が開催されました。現在はZonal (地区大会)で、勝ち進んで優秀選手に選ばれるとDistrict(県大会)、National(全国大会)と進んでいきます。

2022年7月8日、19日 に引率しましたが、優勝はできなかったものの、どのカテゴリーでも児童たちは頑張っていました。一緒に放課後練習していたので、負けたときは悔しくて、家で一人泣きました、、、(笑)
何名か次の大会の出場選手に選ばれたので、それは嬉しかったです。


★St. Peter’s Dayで伝統ダンスの披露

このダンスは「マガンダ」と呼ばれるブガンダ族のダンスで、腰を小刻みかつダイナミックに動かすのが特徴のダンスです。私も挑戦してみましたが、腰だけを動かすのは難しく、翌日筋肉痛になりました(笑)

(大学院の)研究に関しては、(現地で)第一回のアンケートを取ったので、次の学期休みで分析する予定です。

2学期はイベントが多く楽しく過ごしています。またこの時期は、乾季で雨が少なく、気候も涼しく旅行におすすめの時期です!次回投稿する時期は、学期休み中なので、休み中にしたことなどを投稿できたらと思います。


2022年7月8日金曜日

ウガンダの人々の暮らし

こんにちは!2020年度ザンプロ生、牧研の横山穂佳です。ウガンダに到着してから、もう半年が過ぎ、徐々に生活にも慣れてきました。現在は1タームに引き続き、実験の補佐をしたり、新たに図書室の整理も開始したりしています。

今回は、ウガンダの人々の生活にフォーカスを当てて紹介したいと思います。

私の学校は地方にあるので、水道は各家庭に通っておらず、雨水を溜めたタンクや井戸から水を汲んできます。写真は私が井戸から水を汲んでいるところで、私の周りでアスカリ(警備員)の方が応援してくれています。

(写真:水くみ)

水道がないので、トイレも水洗トイレではなく、アカユと呼ばれるいわゆる“ぼっとんトイレ”のようなが空いているだけなのが一般的です。

(写真:アカユ)


洗濯ももちろん手洗いで、ジェリ缶(水を運ぶタンクのようなもの)に水を汲んできて、たらいに水を入れて洗います。生徒たちは干す場所がたりないので、芝生の草の上に干しています。そのあと、チャコ(炭)を使ったアイロンで、アイロンがけをします。


(写真:洗濯ものを芝生の上に干している)


電気に関しては先輩隊員の方の話を聞くと以前より安定してきているようにも思いますが、時々停電します。

私の地域に住んでいるウガンダの人々は、料理するときにガスは使わず、チャコ(炭)を使って料理をします。私も最初は炭に火をつけるのに苦戦していましたが、今ではうまく火をつけることができるようになりました。

(写真:マトケの調理風景)

近くにスーパーなどはなく、野菜などは道端で売っています。日によって売られている野菜が違います。豚肉は、イスラム教の方々に配慮して、囲われた小屋の中に吊り下げられており、量り売りされています。鶏肉は私の住んでいる地域ではあまり見かけませんが、写真のように鶏が小屋にたくさん入れられて売られています。日本のスーパーのように、加工され、骨などが取り除かれて売られているのは地方ではほとんどありません。

(写真:野菜が売っているところ)

(写真:豚肉が売っているところ)





(写真:にわとりが売っているところ)





(写真:小さな売店)

ウガンダでは、60%の人々がキリスト教を信仰していて、日曜日になると子どもから大人まで教会に行きます。ヨーロッパや日本でみる教会とはまた違って、手拍子をうちながら聖歌を歌うなど、にぎやかなのが印象的です。

ウガンダでの暮らしは、赤道直下ですが標高が高いため平均気温23度と比較的過ごしやすく緑の自然ヤギやニワトリなどの動物に囲まれる生活を送っています。機会があれば、また少しずつ紹介していけたらなと思います。


2022年6月20日月曜日

寒い季節になってきました

 お久しぶりです。2020年度ザンプロ生、三輪研の太田和希です。

もう6月中旬ですね。日本は半袖を着るくらいの気温になっている頃でしょうか。

ザンビアは1年で一番寒い季節になってきて、最近の最低気温は10度前後です。ザンビアでは12月から4月頃が雨季、5月から8月頃が涼しい乾季、9月から11月が暑い乾季と言われています。

私はなぜか、ザンビアについて調べるまでは、アフリカはどこの地域でも一年中暑いイメージがありました。よく考えるとそんなわけないのですが・・・。

ザンビアに渡航するにあたって気温を調べていたので、かなり寒くなるということは知っていたのですが、広島大学のある東広島市では気温が氷点下になることもよくあるため、ザンビアで10度前後といってもそれほど寒くないのではないかと高を括っていました。寒い時期用に持って来た服は、長袖の服を数着とあまり厚くないマウンテンパーカーだけだったので、先月赴任された新しい隊員の方にお願いして、日本からヒートテックを3着持ってきていただきました。

おかげさまでヒートテックを着て活動できていますが、それでも日々凍えています。同僚の先生には、「日本はもっと寒いんだから、ザンビアの寒さは余裕でしょ?」とよく言われるのですが、その度に、ザンビアの寒さを甘く見ていたがゆえに凍えている自分が恥ずかしくなります。

 

生徒たちは、制服の着こなしに関して厳しく指導されていますが、授業中でもアウターやマフラーの着用は許されているようです。しかし、前回の投稿でお話ししたように、いすが足りないために床に座って授業を受けている生徒がいます。


もちろん教室には暖房がなく、窓も壊れているため冷気がしっかり入ってきて、授業をしている私も凍えるくらいです。そんな中でコンクリートの床に座りながら授業を受けているのはかなり気の毒に思ったので、以前
JICAから感染症対策の一環で屋外授業に利用するために寄付されたプラスチックのいす20ほどを、自由に使えるようにしました。私が活動する学校では備品の管理が徹底されていて素晴らしいのですが、寄付されたいすは鍵のかかる部屋で厳重に保管されていたため、あまり気軽に使える状態ではありませんでした。これはもったいない!と思ったので、いすの保管場所を職員室に変え、必要なときだけ持ち出すことを条件に、生徒が自由にいすを使えるようにしました。職員室にいる教員全員で見守っているので、生徒もルールを守って使っています。

 

今回は、ザンビアの寒さについてお話ししました。最近は風邪をひかないように、家の中でもアウターを着て毛布を被っています。みなさんも、この時期にザンビアに渡航される場合は寒さ対策をお忘れなく!(ちなみに日中は25度を超えることもあるので、インナーを着込みすぎると大変です・・・。)

2022年6月2日木曜日

ウガンダのごはんって?

Gyebaleko!

2020年度ザンプロ生、清水研の小田侑佳です。

今回は「ウガンダの食」についてご紹介します。

 

★学校編

 私の学校は、1日の中でBreak time(10:0011:00)Lunch time(13:0014:00)があります。

Break timeではキャンティーンでおやつを買って食べたり、ポリッジと呼ばれるトウモロコシの粉をお湯で割ったものを飲んだりします。



(ポリッジ)






おやつは、ジャガイモ揚げ、キャッサバ揚げ、パンケーキ、おにぎり、サモサなどが買えます。


(キャンティーンのおやつ)



おにぎりは日本とは違い、握った後にパウダーをつけて揚げたおにぎりです。

(ウガンダのおにぎり)

 

 (給食室 外観)


Lunch time
では子どもたちは給食室の前に列を作って、ポショ(トウモロコシの粉をお湯で練ったもの)に豆のスープがかかったものを食べます。




(↑給食室キッチン)    (↑子どもたちの昼食)


教員にも昼食が提供されますが、子どもたちと違って、メニューが少しずつ変わります。






          

       (↑ポショと豆スープ)         (↑お米と豆スープ)      

以下の写真で出てきますが、マトケは青バナナのことで、黄色いバナナのようには甘くないです。






         

(↑マトケとジーナッツソース)     (↑マトケとチキン)







(↑ポショと魚)        (↑カトゴ キャッサバと豆を煮たもの)

 

★レストランや特別な日のローカルフード

ウガンダ飯の基本は、主食とスープですが、レストランや特別な日は品数が増えます!

 (↓あるパーティーでの食事)







 





★週末よく食べるもの

私は週末、露店で昼食を調達することが多いです。


骨付きどり、 トウモロコシ、フライドポテト、ポップコーンなど様々な露店があります。


(←露店   チップス)

 


その中でも私のお気に入りがロレックス

ロレックスと聞くと某有名時計店を思い浮かべる方が大多数ではないでしょうか?

ロレックスとは薄焼き卵とチャパティ(小麦粉の薄焼き)を巻いたものです。

「卵を巻く」という意味のRoll eggsをもじってRolexとなったようです。




(ロレックス    見た目)

 





チャパティと卵のほかに、キャベツ、トマト、玉ねぎ、ピーマンなどを入れてくれるロレックス屋さんもあります。





(ロレックス    中身)

 





ロレックス屋さんの目印は、卵と以下の写真の丸い鉄板です!




(ロレックス    鉄板)

 





ローカルな場所では1つ10002000UGX(3264)とお手頃価格です。

お店によっては、価格は上がりますがチキンが入ったりしているので、いろんなところのロレックスを試してみてはいかがでしょうか。

  

★こんな魚料理も!

週末遠出した際に、レストランで食べました。

臭みもなく美味しかったです。





(レストランでの魚料理)

 

 



ウガンダに来られた際は、ぜひいろんな地元食をトライしてみてください。

 文・写真)2020年度清水研/小田