2015年3月30日月曜日

IDEC同窓会in Zambia

先日、藤原先生・池田先生・馬場先生・下田さんが来ザしました。そして僕の任地ルコンバを訪問して下さいました。

藤原先生・池田先生・下田さんは初、馬場先生は二回目の訪問です。学生が活動している任地を視察するということで僕の任地に来られました。僕の家の前での写真。生徒数人呼んだら他の生徒も来て生徒一杯の写真に!


そして夜にはマラウイとザンビアのIDEC卒業生が一同に揃い、IDEC同窓会 in Zambiaが開かれました。馬場研で半年一緒だった石井さん、マラウイ人のNhkataさんとも再会! Nhkataさんとはまたこうして会える日が来るなんて思っていなかったのでとても嬉しくなってしまいました。そしてみなさんと美味しい料理と美味しいビールを飲めて、とても楽しい一時を過ごせました。こうしてアフリカの地でIDEC卒業生達と再会出来、皆がそれぞれの国、それぞれの場所で活躍している話を聞くととても刺激を受けるし、自分もより一層頑張ろうと思えます!
ザンビア&マラウイの今後の教育の発展、そして皆様の活躍に乾杯!!


ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/

2015年3月23日月曜日

6年半の研究活動を終えて

ザンビア特別教育プログラムの3年半と博士課程後期の3年、合計6年半の研究活動を終え、博士号を取得しました。

ザンビア特別教育プログラムでは、入学前に青年海外協力隊の理数科教師としてパプアニューギニアで活動した際に感じていた、より効果的な教育の質的向上には現場での実践を理論化する必要があるのではないか、また子ども達が理科と数学を関連付けることで理解が進むのではないか、という課題意識のもとに研究を行いました。そこでは、理科と数学の文脈依存性(数値と解法が同一の問題において,理科と数学の出題の文脈の違いによって生徒が異なった解答を示すこと)に着目し、文脈依存性の要因の同定及び文脈依存性を乗り越えるための授業開発を行いました。その結果、3つの文脈依存性の要因、文脈依存性を乗り越えるための具体的方策が明らかになりました。他方で、文脈依存性を乗り越えることが本当にその国にとって必要なのかという疑問も残りました。


そこで博士課程後期においては、開発途上国においてどのような教育を行うべきかに焦点を当て、「理科と数学を関連付けるカリキュラム構成原理に関する研究―ザンビア共和国中等理数科教育の事例を通して―」について研究を行いました。通常、教育の可能性や必要性を同定するには、3つの側面(社会・学問・子ども)から検討する必要があることが知られています。社会的側面とは社会が教育に求める内容によるものであり,学問的側面とは理科や数学の研究に基づくものであり,子どもの側面とは子どもの実態に基づくものです。つまり、ザンビア特別教育プログラムで研究した内容は子どもの側面に基づく考察であり、その一側面を捉えたものにすぎませんでした。そこで、さらに社会的側面と学問的側面から考察を行い、理科と数学を関連付けるカリキュラム構成原理を導出しました。


これまでの経験を振り返ると、国際協力に対する視点が徐々に変化してきたように感じます。理数科教師として活動していたパプアニューギニアではどうすれば目の前の子ども達が理解してくれるか、ザンビア特別教育プログラムでは学校や地域においてどのような授業を行えば良いか、博士課程後期ではザンビアにおいてどのような教育を行うべきか…より効果的な国際教育協力を求め、その対象が広がっていったように感じます。そしてそれは、研究という視点を持ち、実践を理論化することで実現することができました。ここに、国際教育協力において研究を行う意義があるように感じます。

4月以降は日本学術振興会の特別研究員として引き続き広島大学に在籍する予定です。今後はより対象を広げ、世界においてどのような教育を行うべきか探究していきたいと思います。

ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/

2015年3月16日月曜日

日本文化紹介@セレンジェ


先月同期の任地で日本文化紹介があり参加してきました。同期は教育大学で体育を先生達に指導しているということもあり、今回は大学のチャペルでの開催となりました。

今回紹介したのは、
  よさこいソーラン節
  書道
  折り紙
  着付け
  けん玉
  IGA紹介(隊員の活動で作成している商品を販売)
  日本紹介ムービー&解説
  日本の歌「翼をください ゆずバージョンー 日本語ver
  もちつき
  空手・柔道

と様々です。セレンジェには隊員が5人いるのもあって当日はザンビア人で溢れかえるくらい盛況ぶりでした。僕ともう一人の隊員二人で日本の歌「翼をください —ゆずバージョンー 日本語ver」を担当したんですが、とても人気で初めから最後まで多くの人が来て楽しんでくれました。日本語の歌詞も頑張って覚えようとしていて、また歌も気に入ったみたいで、音源を録音して帰る子もいたほどでした。みんな楽しんでくれてありがとう!

今回を機に日本のことを少しでも知ってもらって、日本とザンビアのお互いの理解が一層深まってくれればいいですね!


ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/

2015年3月9日月曜日

修士論文


2月に、修士論文の最終発表と提出を終え、一段落することができました。未熟な私に御助言をして下さった先生方、そして支えて下さった皆様、誠にありがとうございました。このプログラムに出会い、IDECへ来てから4年が経とうとしています。この間に経験したことは数えきれないほどあり、失敗も成功も全てが私の嵩となっています。自身を振り返る間もない怒涛の日々で、自分を見失いかけそうでしたが、傍にはいつもザンビアで出会った人々との思い出がありました。研究のために、私がザンビアで撮影した動画を見ていると、「マダムは何を言っているのか分からない。」と現地語で話している生徒や、私の知らない間にカメラに向かって私へのメッセージを話してくれていた生徒、授業の酷さに反省しつつもその様子はなんだか微笑ましい光景でした。私の研究は、生徒を対象に行ったものでしたが、根本的にはどの国の子供たちも変わらないなと思いました。流行を追いかけたり、思春期を迎えたり、騒がしい生徒には何か理由があったり、毎日毎日大きな声で生徒と向き合ったからこそ分かるものがありました。論文を書くためには教員としての感情と、研究者としての立場を分けることが必要でしたが、振り返ってみると難しかったように思います。教員としても、研究者としても、まだまだ未熟だということを痛感しました。今後は、今まで日本語でしが論文を書いてこなかったので、英語で要約をする予定です。あともう一歩!!頑張ります^^


ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/

2015年3月2日月曜日

青年海外協力隊 活動中間報告


先日ルサカにあるJICAザンビア事務所にて、中間報告が行われました。
中間報告は協力隊活動1年目あたりに事務所で行われる報告会のことです。

この報告会のために、久しぶりに同期が全員ルサカに集まりました。久しぶりに会って話をすることができたり、普段なかなか会うことのできない同期の活動の話を聞くことができて、活動の参考になることも聞けてとても勉強になりました。

自分の発表資料の準備をしている間にも客観的に自分の活動を振り返ることができ、発表後には新隊員の人たちの質問に答えるなかでさらに自分の活動を見つめ直すことができたり、専門家さんとお話をすることによって今後の活動に活かす部分をみつけられる良い機会になりました。
活動2年目になり時間の進むスピードが1年目と違いものすごく早く進んでいくことに焦りを感じることは多々ありますが、落ち着いてやるべきことをやっていけるような1年にできたらなと思います。

ザンビア特別教育プログラムHP: http://home.hiroshima-u.ac.jp/zamproba/