2012年9月26日水曜日

Research Dissemination Seminar

 823日にザンビア大学にてResearch Dissemination Seminarが開催されました。これは6年前からザンビアプログラムとして毎年行っている研究発表会です。今年は、私中里と、現在派遣中の山中が発表しました。この他に青年海外協力隊でザンビアに理数科教師として派遣されている方2名も発表されました。また、毎年この時期にIDECから先生がザンビアへ出張し、研究相談や講義を行いますが、今年は池田先生がザンビアへ来られました。因みに私はこの時期に調査でザンビアに入っていたためこうしてブログを書いています。

 セミナーではザンビア大学の講師の方や修士課程の学生の方、教育省の方も発表をされました。これは、国を超えてザンビアの教育発展を願う人々がお互いに情報共有し議論する場としてとても有意義なものだと思います。

 一方で、実はこの準備段階は結構大変な行程で、今回の実行委員たちはこの日のために汗水流し、今か今かと待ち望んでいました。そして当日、無事に会が進行されたので、この日の夜は全身が解放された気分で乾杯しました。

2012年9月21日金曜日

私の任地KABWEでの生活の巻

今回は、赴任時から赴任先での生活について紹介していきます。

まず、赴任時のことを紹介します。赴任予定日は83日でしたが、配属先から「急に車が出せなくなった。」と言われ、赴任日が延期になった上に、バスで来るように言われました。「急に車が出せなくなるとは、さすがアフリカらしいなー。」と呑気に考えていました。しかし、「冷蔵庫、オーブン、ソファーやベッドなどをバスに乗せて赴任先に一人で行くのは大変過ぎる。さすがに自分一人では無理だ。」と思い、トラックをチャーターすることにしました。家具などが売っている大きなマーケットで、優しそうなおじさん(トラックの運ちゃん)に出逢いました。そして、そのおじさんが赴任先までトラックを運転して、連れて行ってくれることになりました。彼の名前は、ミントゥトゥ。出発日は、811日。朝10時にドミに来てくれるようミントゥトゥに伝えました。ミントゥトゥは、OKと言ってくれたのですが、「果たして彼は来るのか。ドタキャンされないだろうか。」など様々な不安を抱えながら、当日の朝を迎えました。「アフリカだし、さすがに来るとしても2時間後とかかな」。と思いながらも、一応、自分の荷物をまとめて待っていました。すると、10時丁度に彼はやって来ました。時間にルーズなアフリカ・・・しかし、ミントゥトゥは、違いました!とても感動しました。彼は、時間厳守だけでなく、荷物の固定をしてくれる等、サービスも良く、さらに感動しました。ミントゥトゥのおかげで無事にKABWEに到着することが出来きました。ミントゥトゥにナトテラサーナーです。※ナトテラサーナ=ベンバ語で「ありがとう」


次に、KABWEで私が2年間、生活する家と到着時の状況について紹介します。私の家は、なんと部屋が4つもあり、庭も広く、一人で住むには大きすぎるくらい広い家です。今回は、私の家の写真を載せます。家の中を見渡すと、窓は壊れている、グリルドアは設置されていない。しかも、電気も、ない。水は・・・水は、なんとか出て安心しました。しかし、今日一晩無事に過ごせるのだろうかと不安になりました。大家さんに連絡しましたが、大家さんは夜まで帰って来ないという状況でした。「はぁー大丈夫かなー。」とため息をつきながらも、「今できることをしよう!」と思い、まずは、停電時用に準備しておいたろうそくとマッチを荷物の中から探し出しました。とりあえず、ベッドなど部屋の中に移動できるものは移動して荷物の整理整頓をしながら大家さんの帰りを待つことにしました。大家さんに無事に会うことができ、電気も無事に付けてもらうことができました。グリルドアが付いていない上に、窓が壊われているという状況の中で、ちゃんと眠れるのか心配でしたが、引っ越しで疲れてるせいか、ぐっすり眠れました。そして、何事もなく無事に朝を迎えることができました。ハプニングだらけの引っ越しから早3週間が経過。未だに、グリルドアが設置されておらず、窓も壊れたままの状況ですが、「ここはアフリカだ。」と思い、なおしてもらえるのを気長に待っています。

そんなKABWEでの生活を紹介します。日本とは違いお湯が出ないため、お風呂に入る際には毎日お湯を沸かしています。そして、電気が付かない時は、自分で火を起こして料理をしたり、手で洗濯物を洗ったり・・・というアフリカらしい生活を楽しみながら、毎日充実した新居生活を送っています。しかし、未だに虫には慣れず、苦手です。大きなクモを発見するたびに「キャーキャー!!」と大騒ぎです。早く虫にも慣れますように・・・。
そんなこんなで来週からは、いよいよ活動開始です。色々不安なこともありますが、自分らしく元気に活動していきたいと思います。頑張るぞぉー。

2012年9月16日日曜日

「2回目のJICA出前講座」

明日より松山に戻り、二日間の教員採用試験の二次試験を受けてきます!
適性検査、場面指導、小論文、個人面接と盛りだくさんです。
がんばります!

さて、先週JICAの方より、出前講座の依頼を頂きました。
前回は中学校での道徳の授業の一部としての講座でした。今回は大学に近い、JICAの研修所を訪問する中学生に向けたものです。なので、どちらかと言えば興味関心をそそるような内容にしなければいけないと思います。
ということで、マラウイのカタさんをスペシャルゲストとして呼びます。カタさんに
「来てほしいなー。」と言うと。
I will come if you want」ということでした。
イケメンのセリフです。
子どもに何を話そうか、どうカタさんを活かそうか考えなければ!

2012年9月11日火曜日

ザンビア教育実習


8月はザンビアも学校がお休みの時期なので、私は先輩隊員の学校へ教育実習を受けに行ってきました。そこでは補講が行われており、ザンビア教師の授業見学や授業実践を行いました。今回は、21組で授業をするという方法を用い、私は広島大学の先輩でもある山中さんと初の共同授業を行いました。やはり、私は授業経験が少ないので授業づくりに関して苦戦することが多いのですが、授業準備から本番まで共同で行うことで、授業づくりの参考になりました。



生徒が楽しんでいる様子を見ると、1人で作った授業よりももっと嬉しいですね!!

また、823日にザンビアのUNZA大学と広島大学主催のワークショップを開催しました。当日は、UNZA大学と広島大学からの発表者の他に、JOCVや教育センターの方も発表も行われました。当日足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。今後、ザンビアと日本との議論の場がさらに増えていったら良いなと思います。

2012年9月6日木曜日

帰国後の活動

 こんにちは。ザンビアより帰国して、8ヶ月が経ちました。
そんな今月末、出前講座として中学生の生徒を対象にザンビアの活動のお話ができる機会を頂きました!

 中学生の生徒のみなさんに、日本以外でも世界の事に興味関心を持ってもらえるキッカケになれば、と思ってます。
でも、どんな話をしていいのか迷ってしまいます…

 そこで、私がどうして国際協力に興味をもったのかを振り返ると、私の入り口は黒柳徹子さんの「トットちゃんとトットちゃんたち」という一冊の本だったように思います。
その頃は、紛争や飢餓などで苦しんでいる人に何か支援できたらと思って国際協力に関心を寄せていました。
現在のように、私が大学院にいて教育分野での国際協力に触れる事ができるなんて思いもしなかった事でした。
そう思うと、キッカケからその後の方向性はその人次第だなと本当に思います。

 何かを始めたり、興味を持つキッカケは様々だと思います。
中学生のみなさんにも、たくさんある今後の方向の一つとして、国際協力の可能性を感じてもらえたらなと思います。

2012年9月1日土曜日

ザンビア大学ー広島大学ワークショップ

 
 先日ザンビア大学、広島大学共催のワークショップが開催されました。このワークショップはザンビア・プログラムに所属する隊員とザンビアの最高学府であるザンビア大学の先生及び、ザンビア大学の学生のための研究発表の場として、数年前から年に一度開催されているワークショップです。このワークショップには発表者である我々、ザンビア大学の先生方、学生はもとより、関係各省の役人や、JICAより派遣されております専門家の方々、広島大学から今年度は池田教授を含めたザンビアの教育に関して最先端で活動及び研究をされている多くの方々にもご参加いただいており、我々にとっては緊張感に満ち満ちた場です。昨年度は赴任して早々の開催でしたので、右も左もわからないままでの参加でしたが、今回は準備段階からみっちりと参加してきました。

 
 ここ数十日は、研究の発表のための準備もさることながら、ザンビア大学や広島大学、JICAなどこのワークショップに関わる様々なステークホルダー間の調整や今ワークショップで使用する機材の調達等で毎日忙殺されておりました。慌ただしく過ぎて行ったこの数十日でしたが、改めて今それらの様子を振り返ってみると、本当に実りが多かった期間だったと胸を張って言えると思います。例えば、様々なステークホルダー間の調整を取り持つことを通して、どういった方法で、手段で情報を共有することが最も効果的で効率的なのか、また仕事を分担する時、どのように割り振ればよいか、ということが理解できました。これらは社会人として、極々当たり前で出来て当然のことかもしれませんが、ザンビアという国で多くの不測の事態に直面しながらも、このワークショップに関わる皆様のお力添えでワークショップ何とかを成功裏に収めた事は私の中で大きな財産となっています。

 もちろん、多くの課題も見つかりました。研究発表では分析の甘さが露呈しましたし、準備に関しても、もっと効率的に出来た部分もあったと思いますが、これらについては今後、改善していきたいと前向きに捉えています。

 このワークショップにかかる、たくさんの挑戦やそれに対する成功、失敗、これらすべての事が私にとって大きな学びにつながっています。この場を借りて、改めてサポート頂いた皆様に感謝申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。