2013年12月6日金曜日

モバイルラボラトリーの導入

先日、ザンビア教員向けのワークショップへ参加させて頂きました。内容は、モバイルラボラトリーの使用方法についてです。モバイルラボラトリーというのは、簡易型の実験台で、実験室が無い学校でもそれを用いて実験を行うことができるという、とてもザンビアの現状に適したものです。元々は、ザンビアへ協力隊として派遣されていた方がこの台を発案しました。今では何千台と作られ、ザンビア教育省によって各州へ導入され始めています。その一片を、今回見させていただきました。

ザンビアの学校では、実験を導入した授業はあまり見られません。それには様々な問題がありますがその問題の1つに、授業時間が少なすぎるということが挙げられます。先生たちは、少ない授業時間の中でシラバスを終えなければいけないので、実験を取り入れている時間がないのです。また、ザンビアの先生は実験を授業に取組むことは嫌いではないと思います。なぜなら、生徒の反応がとても良いですし、実験を取り入れた方が良い授業だということを分かっているからです。ただ、今まで幼少期を実験を通して教わってこなかった先生が、それを授業に取り入れるのはとても労力が必要なことです。日本の状況に置き換えると、今まで英語を日本語で習ってきた先生が、英語を英語で教えることと同じような状況だと思います。

 
しかし、日本の先生は教員としてのプライドがあります。子供たちの未来のために、一生懸命努力します。こうした先生たちの熱い気持ちが、今日の日本を作り上げているのではないでしょうか。ザンビアの先生たちにもこの熱い気持ちが伝われば良いなと思いました。