2014年5月6日火曜日

学費の値上がり


1月から始まる第一タームも4月に終えて、現在はターム休み中で来タームに向けて準備中です。第一タームで起こった出来事を振り返ってみようと思います。

第一タームは1月中旬から始まるのですが、G10の国家試験の結果が出るのが1月下旬。それからG10の生徒が入学してきます。G10の入学式があるのかと思いきや入学式もなく、日に日に一人、二人とG10の生徒が学校に登校して来ました。従って1月にG10の生徒はほぼいなく、2月に入ってからも初めはクラスに10人程度の生徒数で授業を実施。徐々に数が増え、3月になってやっと1クラス30人程度になりました。

やはりザンビア人はザンビアンタイムで動いているからG10の生徒は学校に入学するのが遅いのか思って、あまり原因も追求しませんでした。

しかし今回入学が遅れた一番の原因は学費の問題。

今年から学費が約1.6倍に値上がりし、その学費を払えないと当然ながら授業を受けられません。大部分の生徒からこの変更に対して不満続出。生徒からも「こんなに払えないよ!」「先生、助けてくれ!」という声も多数ありました。

また校長や副校長がクラスを巡回して、クラスの中に学費を払っていない生徒を見つけるや否や即退出。また学生証も別に購入する必要があるのですが、学生証も購入してない生徒も多数いて、彼らもクラスから即退出。クラスに残るのはまた10人程度。多くの生徒が教室からいなくなる様子を見ているとなんともやるせない気持ちになります。


今回の件で改めて感じた事は、ザンビアではお金がないと教育を受けられないということ。僕が住む小さな村では多くの生徒が学費の値上がりの影響を受けます。お金があるから教育を受けられる。教育を受けるためにはお金が必要。わかっていたことだけど、目の前で目撃すると痛感します。現実を目の当たりしました。