2013年7月16日火曜日

背景にあるエピソード:2年間の活動を終えて


先日二年間の活動を終え、日本に帰国しました。帰国にあたって、同僚や生徒、セレンジェの友人が多くの送別会を催してくれました。そのたび毎に多くの思い出が同時に思いだされて、胸が熱くなりました。例えば、学校では職員室でいつまで経っても授業に行かない同僚と言い争って、「ここはザンビアなんだ。お前とは違う。」と言い放たれた時のこと、酒を飲んでいた同僚に「職員室で酒を飲むな。」と大きな声で叱責した時のこと、教科書を貸して、そのままトンズラされた時のことを思い出していました。そして、それらの経験の後1年ほど経過してから、言い争った同僚と「お前が言うなら、わかった。本当のことを言ってくれてありがとう。」と固い握手をしたこと、職員室で酒を飲んでいた同僚の妻が失踪していたこと、教科書を持ってトンズラしたのではなくて家族に不幸があって退職していたことも思いだされました。そのように走馬灯のように蘇る雑多な思い出が繋がり合って、一つの物語になっていきました。表層的な目に見えることだけではなく、その背景にある様々なエピソードに少しずつ気が付いていったのだと思います。最後に一言を託された時、気が付けば図らずも30分も話していたのはそんな物語に気が付いたからだと思います。この二年で数え切れないほどの多くの思い出があります。楽しい思い出もつらい思い出も抱えて、次のステップへ進みたいと思います。