2013年6月6日木曜日

ザンビアの図書室

  5月から2学期が始まり、先生が入れ替わる中、私は前学期と同じG8(中学2年生)の理科とG10(高校1年生)の生物を引き続き教えています。

 ザンビアに来てから約1年が経ち、こちらの生活にも慣れて来たので、午後は補講を実施することにしました。ザンビアの学校は、午前と午後の2部制に分かれており、午前の生徒は授業が終わるとすぐに帰ってしまいます。帰る間際の時間も彼らにとってはもったいないので、授業で説明が不十分だったところはその時間に個別に教えています。また、理科の本を読みたい生徒には貸し出しをしています。私が永遠と動いている様子に生徒は何を思ったのか、挨拶をする時に握手を求めてきたり、生徒のマーキングが終わるまで、さよならの挨拶が言えるまで待っていてくれたりします。そんな様子を見ると、疲れも吹っ飛びますよね^^

 私の学校には、理科の部屋にたくさん本があります。しかし、ほとんど使われておらずずっと本棚に眠っています。日本人であれば、本が眠っている状態を見てもったいないと思うかもしれませんが、実際に貸し出しを始めてみて色々な問題点が見えてきました。

 まず、生徒がちゃんと返しに来るかわからないということ。そして、貸し出しや返却の設備が整っており、専門の従業員が1日そこで働いている図書館が学校にないこと。私の学校には図書館という名の教室はありますが、まだ本もなく運営はされていません。一応、本を管理する先生は雇われていますが…。また、綺麗な状態のまま本が返却されないことがあるということ。先生の仕事が増えて面倒だということ。このような要因が、現地の教員が本を貸し出したがらない理由だと思います。授業を持ちながら、空いた時間に生徒に本を貸し出しする。正直、やってみて大変です。(笑)なぜなら、ザンビアには日本のように授業の合間に休み時間が無いのです。ぶっ続けで授業がされます。なので、専門の図書館という設備がどれだけ重要か、図書館の先生がいないとどれだけ大変かが分かりました。

私が、今後ルールを定めて本の貸し出しができる環境を作れたら良いなと思っています。来週も頑張るぞー!!