こんにちは!牧研の横山です。
先日、あるご縁からウガンダのSESEMATという理数科教育に力を入れているプロジェクトの方が企画している授業研究に参加させていただきました。
そのメンバーの1人の学校であるカンパラ(首都)の学校で実施されました。
SESEMATのほうからは4名、海外協力隊からは私と小田さん含め5名が参加し、化学と数学の授業を観察させていただきました。
授業研究の前には、しっかりどの視点から授業を観察するか共有され、指導案が配られて、授業研究がスタートしました。
最初の授業はS2を対象とした、酸とアルカリの化学の授業でした。現地の先生がそれぞれのグループごとに、オクラとレモンを用意しており、生徒たちはそれぞれ味や見た目などを観察し、リトマス紙を使って酸かアルカリかを調べていました。
私が良いなと思ったところは、先生が実験の結果を聞く際に1つのグループに聞いて終わりではなく、複数のグループに意見を聞いてその意見を比較していたところです。
2つ目の授業は、S1を対象とした幾何学図形に関する数学の授業でした。
この授業では、各グループに木の模型(二等辺三角形や長方形)が配られ、生徒たちはその角度や辺の長さを調べ、その図形の名前を当てるというものでした。
分度器を持っている生徒が少なく、あまり角度に触れることができなかったのが残念でしたが、先生が最後に発問した「正方形は長方形かどうか」という発問は非常に面白い発問だったと思います。
面白い発問だったからこそ、その前にしっかりそれぞれの図形の定義を確認し、子どもたちと先生の間でディスカッションができていたらもっとよかったのではないかと感じました。
それぞれの授業の後、職員室に戻り、他の先生方も交え、意見交換をしました。
今回SESEMATのほうから参加した方々のうち3名は日本でJICAの研修を受けたことがある方々で、皆さん的確に先生方へアドバイスし、授業者以外の先生方も熱心に話を聞いていました。
この授業研究は、お互いにそれぞれの視点から意見を述べ、よりよい授業を模索していくとてもいい実践だと思いました。
今後ウガンダの各学校で実施され、先生方がお互いの授業を観察し、意見を交換するようになればもっといい実践、授業が生まれるだろうなと希望を感じました。
今後、私と小田さんは帰国が迫っていますが、ほかのウガンダの学校隊員とも協力し、今後もこの活動を継続していってほしいと思います。