みなさん、こんにちは!牧研の横山です。
エボラウイルス感染症のため、首都退避になっておりましたが、無事に任地へと戻ることができ、活動を再開いたしました。
今回も前回に引き続いて、首都退避している間に、私が関わらせていただいた施設について紹介したいと思います。
以前から一度訪れてみたかった、ストリートから保護されてきた子どもたちが暮らす施設、Masulita
Children’s Villageを見学し、週に1度その施設を訪れ、そこで活動されている隊員のお手伝いをしていました。
この施設は、UWESO(Uganda
Women’s Effort to Save Orphans)というNGO団体が運営しており、0歳から18歳のおよそ280人の子どもたちが暮らしています。彼女/彼らは、カラモジャという地域の出身です。カラモジャはウガンダの北部の地域で、貧困地域といわれています。彼女/彼らのほとんどは教育経験がなく、英語も話すことができません。彼女/彼らは、首都カンパラで物乞いをしているところを緊急保護され施設に突然連れてこられました。そのため彼女/彼らは、なぜこの施設に保護されたのか理解できておらず、家族に会いたい、ふるさとに帰りたいと施設から逃走を図る子どもたちもいます。隠れて携帯を使って親に電子マネーを送金したり、ポリッジ(いつも朝食に飲む、とうもろこしの粉をお湯で溶かしたもの)を顔に塗ってストライキしたりすることもあります。
ポリッジを飲んでいるところ
初めてこの施設の子どもたちと触れ合ったとき、子どもたちがとても人なつっこく、私の名前を必死で覚えようとしてくれました。その時私は何もできていないと感じる日々だったので、自分を必要としてくれてるんだと思い、とても温かい気持ちになりました。それから、彼女/彼らのこの施設に対する帰属意識を高めることを目的の1つとした、全隊員参加のイベントがこの施設で開かれることになり、その準備として週に1度施設を訪れました。子どもたちは手遊びが好きでよく一緒に手遊びをしたり、身体を動かしたりしていました。この施設で暮らす子どもたちのうち多くの女の子が下着を持っていなかったため、手作りできる下着のサンプルを作ってもっていきました。
子どもたちは一見笑顔にみえても、その裏に複雑な心情を抱えています。今回のイベントを通して、たくさんの隊員の方々と触れ合って、いつも以上のきらきらな笑顔を見せてくれました。子どもたちにとって、このイベントが心に残る思い出となり、少しでもこの施設にいる意味や誰かに必要とされ、大事に思ってもらえるという喜びを感じられたイベントになっていたらいいなと思います。