2012年8月28日火曜日

ザンプロ勉強会

 
  前期に何回かザンプロに向けての勉強会を行いました。
一番最近行った内容は模擬授業です。僕の研究テーマが「ザンビアの基礎学校における数学的な考え方を促進する授業開発」なので数学的な考え方を身につけるような授業を考えて、模擬授業をしてみました。

 生徒に考えさせるために考える問題を出題し、考える時間を与えて、二人組になって互の意見を交換する、最後にみんなの前で発表するという手順を踏んで行ったのですが、反応はよくありませんでした。

たくさん意見を頂いたのでまた一から作り直したいと思います!

2012年8月24日金曜日

里帰り


 ザンプロで去年の1月まで派遣されていました中里です。今年の4月に博士課程後期に進学し、この夏に現地調査でザンビアに来ております。

 今回はザンビアの中央州にあるカピリムポシという町で調査を行っています。学校を訪問し、理科の先生たちへ何を困難だと感じているのかと言ったインタビューを行ってきました。

 先生たちがどんなことを考え思っているのかという話が聞けて、とても楽しく調査しています。面白いことのもう一つは、私が2年間滞在していた時には訪れたことのない学校にも足を運ぶので、今まで知らなかったいろんなことをまた改めて吸収しております。

 写真は、去年建てられた学校です。一面Bushの中に突如コンクリートの建物が現れとっても不思議な感じでした。この学校が建てられたおかげで2時間以上かけて学校へ通っていた子どもたちが数分で学校へアクセスできるようになったそうです。

私自身はここへ辿り着くのにとっても大変でしたが…

2012年8月21日火曜日

ザンビア生活1ヵ月を終えて

625日に日本を出発してから1ヵ月が経ちました。現地訓練も無事終わり、いよいよ自分の任地へ旅立つ日が近付いてきました。私は、今週の金曜日(8/3)に出発です。さてさて、今回は、ザンビアの印象と現地訓練について紹介していきたいと思います。

ザンビアで1ヶ月生活して思ったことを3つ挙げたいと思います。
1、 青空がきれい
ザンビアの空を見上げれば雲一つない満面の青空です。
「うわぁああキレイ。」と思わず言葉が出てしまう程きれいで、とても癒されます。

2、 チキンがおいしい
日本のチキンに比べてザンビアのチキンは、お肉がプリプリ。ザンビアのチキンがおいしい理由は、生きたニワトリをその日、その場でさばいてその時に食べることができるからです。今回のブログに載せる写真は、ニワトリをその場でさばいている写真です。日本ではなかなか見ることができないと思うので載せてみました。ニワトリをさばいているおばさんを見て、「自分も鳥をさばけるようになりたい。」と思いました。ザンビアにいる間にそのような機会があれば是非挑戦したいです!

3、 人々がフレンドリーだが時間にルーズ
ザンビア人は街ですれ違う時は、必ずと言って良いほどあいさつをしてくれます。そして、そこから会話を交わし、すぐにコミュニケーションをとることができます。その反面、時間にはとてもルーズです。始めは、あまりの時間のルーズさにイライラした時もありました。しかし、最近はアフリカの時間感覚にも慣れ始め、イライラすることも少なくなりました。

次に現地訓練について紹介していきます。現地訓練では、様々なことを学びますが、特に印象的なのが現地語訓練です。今回、私が学んだ言語はベンバ語です。訓練で学んだベンバ語が現地の人に伝わった時の嬉しさと、現地語で会話をする楽しさを感じることができました。何と言っても、英語で会話をするよりも親近感が!!もっとベンバ語を話せるように頑張るぞぉー!!

現地語訓練以外にも任地訪問や教育実習などが行われます。私は先輩隊員の配属先で教育実習をさせて頂きました。今回の教育実習での授業は、教師として初めての授業経験でした。初めての授業をアフリカで経験し、とても緊張しました。しかし、生徒がしっかりと反応してくれたので、教えるということがとても楽しいと感じました。この教育実習を通して、様々なことを学ぶと共に、多くの課題が明確になりました。これらを、今後の活動に生かしていきたいと思います。

次回は、任地に赴任している予定なので、私の任地について紹介しようと思います。お楽しみに。
ナトテラサーナ(ベンバ語で「ありがとう」という意味です。) 

2012年8月14日火曜日

差し入れ

 
 現在、ザンビアにはゆうた、のんちゃん、かばちゃんの3人がいます。
先日、先輩がザンビアに調査で行くことになったので、これは差し入れをせねば!となり、近くのスーパーに行きました。
何が喜ぶかなー。と同期の原田と考えていました。酒は嬉しいけど重いから先輩に悪いなと思ったり、お菓子はザンビアにもあるもんな。と思ったりしながら、かごに色々いれていきました。
 
 結局買ったものはふりかけやお茶漬け、そしておつまみのイカです!
ザンビアではビールはあっても、おつまみはないのでこれは嬉しいと思います。色々な種類のイカのおつまみを買いました。
3人とも色々なイカを食べてがんばってね。

2012年8月7日火曜日

ザンビア赴任


ザンビアへ到着して早1カ月が経ちました。全てのことが新鮮で、日々何かを吸収している毎日です。ザンビアへ来て最初に感じたことは、空がとても青いこと!!そして、太陽の光がとても眩しいです。夜は毛布がないと寝られないくらい寒くなりますが、昼間は太陽のおかげで半袖でも大丈夫です。夕方になるときれいなオレンジ色に空が変化していきます。これを見ると、アフリカに来たことを実感させられます。


また、ザンビアの主食はシマと言います。シマは、トウモロコシの粉と水を加熱しながら練って作ります。ザンビア人は、右手だけで器用にこのシマとおかずを食べます。最初は恐る恐る食べていた私ですが、今になっては米の変わりのようにおいしく頂けます。お店によって少しずつ触感や味が変わるので、食べ比べをしてみると楽しいですよ♪また、シマと一緒に出てくるチキンがとてもおいしいです!!その日に裁いた鳥なので、甘味があってジューシーです。

 
 私は今、現地訓練を終え、ちょうど自分の任地へ引っ越したところです。私の住居はロッジ(ホテルのような住まい)の1部屋を借りています。ここには24時間スタッフの方がいるので、困ったことがあればすぐに助けてくれます。学校を終えて家に帰ると、”Welcome back!!”と言ってスタッフが迎え入れてくれます。ザンビアの家族ができたみたいでとても心強いです!!その日にあった出来事を色々聞いてくれるので、初めての海外1人暮らしも淋しく感じません。ザンビア人の人懐っこい性格と、人を敬う心に触れる毎日です。

2012年7月31日火曜日

ザンビアと日本の距離



日本の夏は、暑いです。そして今、日本もオリンピックであついです!!
2010年のオリンピックは、ザンビアにいたため見ることができませんでしたが、今年は思う存分楽しんでいます。

そんなオリンピックの開会式。以前は日本選手の入場シーンを楽しみにしていたのですが、今年からはZambia選手の入場も楽しみにTVで開会式を見ていました。
国名アルファベット順に入場する各国の選手たち。Zで始まるZambiaは参加国203ヵ国中、最後から3番目の201番目の入場です。
Zambia選手入場を待ち続けること約3時間、Jで始まるJapanの日本選手が入場してしばらくすると、急に画面がZimbabwe選手入場シーンに移り、そして開催国イギリスが入場して選手入場終了。。。最後はポールマッカートニーがHey Judeを歌って開会式終了・・・。

残念ながらZambia選手入場はカットされていました・・・
そうかぁ…と、少し残念でした。。。
やはり日本人の中で、アフリカはなんだか遠い国なんでしょうか???
ちょっとザンビアと日本の距離を感じて切なくなった一場面でした。

しかし!!!!!!31日は、日本VSザンビアの柔道男子の試合です!
楽しみですねーーー!
どちらを応援しようか迷いますが、どちらも応援します!!!!

2012年7月24日火曜日

一年経過

 
 ザンビアへ来てちょうど一年が経ちました。

 異文化の中で生活し、その中で仕事をし、職場で一定の役割を担うということは楽しくもあり、またしんどいでもあります。一番頭を悩ませるのは「価値観の相違」です。私が当たり前であることは現地の同僚教師の当たり前とは当然異なります。時間への意識、生徒への体罰の是非、仕事への取り組み、人間関係の距離感等、挙げ出すと枚挙に暇がありません。そのそれぞれの場面で時折私と彼らとの間で食い違い、苛立ったり、悲しんだり、失望したりするわけです。その場面でどういう態度を採用するのかはまさに、「私自身が異文化とどう付き合うか」ということになります。ある人は半ば諦め、「何を言ったって何も変わらない」と思うだろうし、またある人は諦めずに根気強く接し続けるのだと思います。それらのうちでどれが正しいのか、正しくないのか、また適切であるのか、適切でないのかは私にはわかりませんが、私は少なくとも感じた事をそのまま伝えるようにしています。そして、お互いの妥協点を見出したいと思っています。それはお互いが最も心地よく生きることが出来る場を創りたいと思っているからです。

 例えば、私が異文化の中で住むが故に、とても悲しい出来ごとに出会った時、私はそれを我慢する事も出来るし、感情を爆発させて泣きわめく事もできます。しかし、私はそのどちらも「お互い」を志向していない点で同じ振る舞いだと思っています。我慢することには「こちら」がどう感じたかという視点が抜け落ちているし、感情を爆発させることには「むこう」がどう考えているかという視点が抜け落ちています。言うまでもなく「お互い」は「私(こちら)」と目の前の「あなた(むこう)」が含まれています。どちらか一方が我慢するのでは「お互いが居心地の良い場」を創出する事は不可能です。お互いの意見を聴きあい、妥協点を見出していくことが必要だと考えます。しかし、ここで言う妥協は足して二で割るような無原則的妥協・犠牲ではありません。与えられた条件の中で自分の信念、理想に出来る限り近づける努力(犠牲)を重ねた上でのギリギリの妥協です。つまり、自分はここまで、我慢するから、あなたもここまで我慢してくれというコミュニケーションを前提とした犠牲・妥協なのです。

 一年前までは端から端までに苛立ったり、また諦めたりしてきました。しかし、このように異文化で生きていく事の私なりの理解で一応のけりが付いてからはもう少し、前向きに同僚教師を理解出来るようになりました。

 こうした理解は二年という期間で、研究というマクロの視点を持ちながら、日々生活をしていくザンビアプログラムならではだと思っています。今はこれから一年また自分の考えが次々と変わっていくのではないかという期待にわくわくしています。