2022年8月29日月曜日

(ザンビアより) 日本の中学校とオンライン交流をしました!

こんにちは。ザンビアの初等学校で活動中の太田和希(三輪研)です。

今回の投稿では、6月30日におこなった、福島県の玉川村立玉川中学校との交流についてお話ししようと思います。

玉川中学校との交流は、前任の隊員から始まり、学校としては二度目の交流ですが、私にとっては初めての交流で、生徒も前回とは違うメンバーだったので初めての経験でした。

玉川中の担当の先生とは派遣前訓練中に連絡をとり始め、交流時期や交流形式など、早い段階から打ち合わせを重ねていたため、私にとっては一大イベントでした。
また、派遣前訓練が終わった後に玉川村を案内していただき、日本の滝100選に選定されている乙字ヶ滝の風景や、村の特産品である果物「さるなし」の味などを今でも思い出します。

今回のオンライン交流では、玉川中学校の発表に続き、プリンスタカマド初等学校の発表、そして質疑応答というように進めました。玉川中学校は放課後の活動として20人ほど参加され、プリンスタカマド初等学校は授業中だったので、1クラスの生徒全員が参加しました。

発表者を有志で10人募り、発表内容はクラス全体で考えました。
発表内容を考える際、生徒の方がザンビアに詳しいのでたくさんアイデアを出してくれるだろうと思っていたのですが、彼らにとっては何が日本人にとって興味深いのかわからなかったようで、なかなか意見が出ませんでした。
そこで、私が「たとえば、日本人にとってアフリカは暑いイメージがあるから、みんなが厚い上着を着てニット帽を被っていることにびっくりするよ」など、日本の中学生がびっくりしそうなことをいくつか挙げました。
すると、「ザリガニは日本で食べる?」「日本には言語はいくつある?」「日本にも滝はある?」などの質問が出てきたので、その中から発表する内容を生徒達が選び、最終的に以下のように決まりました。
また、発表に使用する写真も生徒に選んでもらいました。

気候

・言語

・食文化

・おすすめスポット

・キリスト教について

・キリスト教に関連の深い音楽

玉川中学校のみなさんの発表では、制服学園祭の様子といった学校の紹介玉川村の特産品についての紹介があり、途中でクイズがあったり、最後には応援歌を贈ってくださったりと、プリンスタカマド初等学校の生徒たちは大盛り上がりでした。
(うるさくて落ち着かせるのが大変でした…笑)

プリンスタカマド初等学校からの発表は、各発表者1分ずつの発表を考えてきてもらっていたのですが、やはり自分の国のことをよく知っていることに加え、普段から英語を使っているだけあって、みんなカメラの前でも堂々と、「プレゼンター」という言葉がぴったりなぐらいしっかり話せていました。

発表の様子(交流・撮影のためマスクを外しています。)


当日、マイクやスピーカーの調子が悪く、お互いの発表内容が聞こえにくい部分もあったと思いますが、こちらからは写真を見せながら発表し、玉川中学校のみなさんも実物やフリップを見せながら発表してくれていたので、お互いのことを少しでも知れていたら良いなと思います。

それだけではなく、玉川中学校と繋がっているときの生徒の盛り上がっている姿や、発表する生徒たちの気合いの入っている姿を見て、生徒にとっても思い出に残る経験になったように感じます。
この経験が生徒達にとって興味関心の種まきとなっていたらなと思います。

当日は、教室に電気が来ておらず違う部屋を探したり予期せぬ機材トラブルで交流が止まったり、やはり思うように行かないことが多く慌ただしかったものの、自分にとっても、オンライン交流にどんな難しさがあるか、1コマ使うだけの価値をどのようにして見出すかなど、ザンビア側の視点に立って考えることで、たくさん学ぶことがありました