2014年9月7日日曜日

帰国後

「マダム。私、日本の学校へ行きたい!!

日本へ帰国してから2カ月。あっという間に日本の生活に慣れ、ザンビアでの生活が嘘みたいな毎日を送っていた私に、1通のメールが届きました。「誰だろう?」と思いながらメールを読んでいくと、教え子からでした。彼女はまだ中学2年生。帰国する前に連絡先として教えたアドレスに、親の協力の下頑張って送ってくれました。パソコンがまだ普及していないザンビアから送ることは、大変なことだったと思います。メールには、「連絡をするのに2カ月も要してしまってごめんなさい。」と書かれていました。

 ザンビアでは、女性の先生を「マダム」と呼びます。メールの中でも、彼女は私をザンビアにいた頃と同じようにマダムと呼んでくれていて、なんだか嬉しかったです。(^^)日本ではまだ大学院生な私ですが、彼女の中では今もこれからも、私はマダムで居続けると思うと、一人前になれるように頑張らないと!!と思うのです。


就職先も決まり、私は来年から民間企業で働くこととなりました。IDECに入学した頃に抱いていた夢と、全く違う道を歩むことになりましたが、これはこれで良かったと思います。なぜなら、自分を見据えると共に、世界からの日本を見ることができたからです。私なりに考えた結果なので、後悔はしていません。社会に出るには、かなり世間より遅れを取ってしまいましたが、その分様々な経験や視野を得ることができました。今後、私は私なりの国際協力をしていけたら良いなと思っています。彼女との出会いもその1つなのかもしれません。一緒に踊ったソーラン節が、彼女の心の中にいつまでも煌めいていますように。