2019年7月29日月曜日

(ザンビアより)初投稿!!

初めまして、馬場先生の研究室に所属している2017年の4月に入学した高橋由哲と申します。
大学では、流通科学大学の商学部に所属しており、経営学を専攻していました。大学院から教育について学び始めている段階です。()

現在は、ザンビアプログラムで青年海外協力隊2018年度2次隊として、ザンビアの中央州ムクシ郡に理科教育として派遣されています。

ザンビアには、去年の9月の下旬に到着し、約1年が経とうとしているところです。
私が所属するムクシ・デイ中等学校では、青年海外協力隊のボランティアが2009年から派遣されており、私で最後のボランティアとなっております。なので、理科の実験器具が豊富であったり、実験器具が少し整理されていたりと先輩隊員の功績がちらほら形として、残っている状況です。

現在、私はGrade8の中学校の総合理科を指導し、科学クラブを担当しております。6月の下旬までは、Grade10の高校生物も教えていました。

私は、元々文系であり、今は独学で理科を勉強し、日本とザンビアの教科書をにらめっこしながら、いつも指導案を作成し、授業を行っています。


 
この写真は、高校の生物「酵素」というトピックでグループ学習をした様子です。
それぞれのグループに酵素の特徴を示す絵を配布し、考えさせ発表までさせました。
ザンビアの授業は、先生の質問に生徒が答えるのが主流であり、子供達にとって、一つのテーマをグループで考え、発表するというグループ学習が初めてでした。
ザンビアの教育の問題の一つとして、生徒が自分で考えずに、先生が書いた板書や教科書に書かれたことを丸暗記するということが挙げられています。
私は、ザンビアの子供たちに、先生から与えられたテーマについて今まで学んできた知識を使って、自分で考え、それを他人に伝え共有する場を提供したいという思いでグループ学習をしました。
私やザンビアの子供たちにとっても、グループ学習は初めての試みであったため、とても苦戦しましたが、なんとか形としてグループ学習を仕上げることができました。授業後に生徒から、「今日の授業楽しかった」という声があり、私自身とてもうれしかったです。私がザンビアにいる間に、生徒が自分で考え、みんなで考え、先生が与えたテーマの答えを探すことが楽しいと少しでも思ってくれたらいいなと感じました。
 
 青年海外協力隊の活動は理科教育、研究は数学教育であり、大変なことが多々ありますが、活動と研究の両方を充実させながら、残りのザンビア生活を楽しんで過ごしていきたいと思います。