2010年12月26日日曜日

アート

澁谷です。
ザンビアからのザンプロ参加者からのブログを待っています。


待っている間に…
この絵は、私がマザブカという町で教師をしていたとき、美術クラブを立ち上げて活動を行っていた際に子どもが描いたものです。

最初は子どもたちは、絵なんて習ったことなかったので、鉛筆でスケッチを何度か練習して、
そして徐々に色を入れていって、最後の方は絵具で絵を描きました。

絵具、ザンビアでは売ってはいるものの、子ども達にとっては高価で買うことはできません。
なので日本から幾つか送ってもらったものと、現地で買えるものを幾つか合わせて使っていました。

日本から送ったものを使うことは、本当は反則だと思うのですが、せっかく頂いたものを使わないのは勿体ないので、子どもと一緒に送ってくれた人には御礼を伝え、そして大切に大切に使いました。

ザンビアの子どもたち、ちゃっかりした一面もあり、もらったものは特に!大切に扱わず乱暴に、無駄に扱うところがあります。

私はモッタイナイ根性丸出しで、この無駄を撲滅するために、2年間厳しく子どもたちに接してきました。
最後までクラブに残った子たちは(飽きっぽい子、怒られた子などはどんどん辞めていった…)私のこの哲学を理解してくれたようで、絵具も大切に使ってくれました。

んでこの素敵な絵。

絵具を使ったことがない子どもたちって、枠内に色を塗る作業がうまくできない…
でも何度も練習した甲斐もあり、素敵な絵を描くことができたと思います。

幾つかもらって帰ってきた絵は、私の宝ものです。

ザンビア生活終了



ラスト授業後の写真と真剣な生徒たちの顔

気がつけばザンビアでの生活が終わろうとしています・・・。

感想はというと・・・、一言では言い表せません。
私自身にとってはすべてがプラスであった事は間違えありませんが、何とも言えません。これか帰国してこの2年間を客観的に評価したいと思います。

昨年8年生だった生徒を今年も担当し、11月の国家試験に向けて一緒に頑張った事が何よりの思い出です。結果はまだ出ていませんが、一人でも多くの生徒が数学の試験に合格してくれる事を祈っています。

任地を離れるときに学校主催の送別会を開いていただき、本当にうれしかったし同僚に恵まれたなぁと感じました。

1月4日にルサカを出て日本へ帰りますが、帰国後の西条での極寒生活が少し心配です・・・。
一方で、美味しいお寿司がお腹いっぱい食べられると思うと楽しみでなりません!

とにもかくにも、残り約10日のザンビアライフを満喫し、元気に日本へ帰りたいと思います!

それでは、日本で!
良いお年を。

2010年12月11日土曜日

論文執筆

ザンビアの研究をしている澁谷です。

無事に、予備審査が終わりました。
いえ、無事、ではないんですが…これから最後の審査に向けて
ガリガリ執筆をしていかなくてはなりません。

私もドクターに入るまで知らなかったのですが、ドクターには試験が3回あります。
こないだの予備審査は2回目ですね。
そして審査の他に、査読付き学術論文に最低2本通らないといけません。

この論文書きが非常に苦しい戦いを強いられます。

ザンビアで実践をしたり授業を先生と作っていく過程は
決して楽ではない作業が続きますが、論文書きは、やはりそれまでに
行ってきたフィールドワークを少し離れてみて、見えてくることを
組み立てたり崩したりしながら作っていくので、立ち止まり、戻り、また進む、
ということをずっと繰り返します。

この実践と論文執筆、以前は私は前者の方が自分に向いていると思っていました。

ただ、この3年ザンビアと自分なりに向き合い、論文も書いてきて
後者の作業も難しく奥深いものの、なかなか面白いものがあります。

そして自分が書いたものが、論文誌に載って、人様の目に触れることが
インパクトは小さいかもしれないけれど、少しずつ少しずつザンビアのためにも
なるように、とささやかなことを思っています。

頑張るぞー!